・先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
低身長と知能低下が主な症状。
甲状腺ホルモンが十分に分泌されないために、甲状腺刺激ホルモンの値が上昇する。
早期発見、早期治療で正常な発達が望めると言われているので、新生児マススクリーニングのチェック項目の一つになっている。
甲状腺ホルモンを合成がうまくできない、甲状腺自体が小さい、もしくは欠損している、などが主な原因とされ、治療はホルモン剤を投与して、甲状腺ホルモンを正常値に近付けるというもの。
甲状腺ホルモンは、「多ければイイ」と言うものではないので、定期的に血液検査をして、薬の量を調節していく必要がある。
一過性甲状腺機能低下症といって、一時的なものであることも。
・先天性でない甲状腺機能低下症
主な原因は、橋本病(自分の甲状腺組織をリンパ球が破壊して慢性炎症が生じる病気。甲状腺の腫れや、機能低下をともなう)、下垂体機能低下症(甲状腺刺激ホルモン等が不足する病気)、一過性の甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進の治療による甲状腺の切除、破壊から生じた機能低下などがある。
・甲状腺機能低下症の症状
脈が遅くなる・抑鬱・頭の回転が遅くなる・汗をかきにくい・寒がる・便秘・体重の増加・むくみ・皮膚のかさつき・脱毛等
カノンの場合、甲状腺機能低下の症状と言われるものはほとんど見られていない。
血液検査の結果も非常に微妙な数値であり、現在行なっている薬の投与が、本当に必要なものなのかも、効果をもたらすかどうかもまだ不明。