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いらだちを抑えられなくなると、自宅の裏庭に行く。100円ショップで買った皿を数枚土囊(どのう)用の袋に入れ一気に地面へとたたきつける。 大津市の中西義一さん(70)は8年ほど前から認知症の母善子さん(96)を介護してきた。母が同じことを何度も言いひとりで外に出ようとするたび認知症のせいだとわかっていても腹が立つ。こうして月に何度か皿を割り気持ちを鎮めている。以上は本日の朝日新聞『特集:認知症社会』の書き出しです。よくわかるなあ、この気持ちボクも皿こそ割らなかったけれど何度も同じ気持ちを味わった。怒ってもダメということはよくわかっているので怒鳴りたいのを喉もとで止めるこのストップが効かない時はボクの場合、精一杯大声を上げた。5年の間に数回はあったかもしれないその度にカミさんになだめられたそして母の相手を交代してくれた。しかし今となっては懐かしい思い出である。
2015/07/12
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庭の紅梅親の『老い』や『死』は子にとって親から受ける最後の『教育』昨夜、近所の人から聞いたことです。誰が言ったのか知りませんがうまいこと言いますねえ。歳と共に身体能力が衰えていく母を看ているとこの言葉の意味が実によくわかります。『老い』や『死』は言い換えれば人の一生であり、生きざまそのものです。独り立ちするまで面倒を見てもらったボクがいま、こうして老いた親の面倒を見ている。これは恩返しであり、それが出来ることに感謝です。しかもこれが同時に親から最後の教育を受けているということになると、これはボクにとってまさに感謝の倍返しに値することになる。
2014/03/15
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ヒメリュウキンカ(姫立金花) キンポウゲ科別名: オウシュウキンポウゲ(欧州金鳳花)あと五ヶ月で99歳になる母最近、つかまり立ちが難しくなったころんで大腿骨を骨折してから5年目今までよく頑張ってきたと褒めてやりたい。しかし、つかまり立ちが出来ないと介護の仕方も変わってくる。パンツの上げ下げが難しいのでおむつにトイレの方はどうすればいいかなしばらく試行錯誤が続きそう。
2014/02/28
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カミさんがプーさんのぬいぐるみを母の部屋に持っていった。娘がこよなく愛していたプーさん。母はこれがいたく気に入ったようでカワイイねえ私をじっと見てくれてるお利口ちゃん、カワイコちゃんチャン、チャン、チャン一緒にあそびましょうなどとはしゃいでいます。母が何かを嫌がるときなどこれでご機嫌をとると一発で解消カミさんのお手柄でした。母はこのほかに子供の顔が表紙になるJAの機関誌なども大好きです。年をとるということの意味を教えられている気がします。
2013/04/30
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カミさんは母の笑いを引き出すのがうまい先日もこんな会話がありました。もうすぐご飯ですからね美味しいものをお願いしますよオッケーサンキューベリーマッチ(三人で爆笑)サンキューベリーマッチは母の口癖ボクのヨイショよりよほどましです(笑)
2013/02/22
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母は一歩も歩けない状態なので一日の大半を車いすで過ごします。しかしつかまり立ちはできるのでトイレはポータブルを利用しています。車いすあるいはベッドから手すりを持って自力で立ち上がりつかまり立ちをしてもらってパンツの上げ下ろしを手伝う今のところこういうスタイルです。大の時はやや苦労しますというのは、排便が2~3日おきなので出始めが固くて出にくいのですおまけに気張る力も弱くなってきます。おしりと便器の隙間から覗きながらもう少し気張って、といった具合に声掛けそれでも出ないときはおしりの後ろをマッサージそうそう、出てるよ、もう少し頑張ってなどとつい大きな声を出しています。時にはカミさんも応援に駆け付けて二人がかり。知らない人は何を大騒ぎしてるのかと思うかなそんなことを考えてつい苦笑いすることも。つかまり立ちが出来なくなったらおむつにしないといけないのでしょうね。一日も長く今の状態が続くようにと週2回の訪問リハビリを続けています。
2012/09/07
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母が日常生活でよく言う言葉を並べてみました。( )内はボクの独り言です。そら(それは)ありがたいね 日常慣用句です(そう言ってれば平和)サンキューベリマッチ 特にご機嫌のいい時に (久しぶりにご機嫌やな、こっちもニコニコ)ひとひらの雲もない青空やなあ 朝、「今日はいい天気だよ」、に答えて (短歌を詠んでいたころを思い出しているような)おぼつかないけど 手すりにつかまってベッドから立ち上がるときに (こんな言葉、よく出てくるなあ)これは使い捨てか? これでオシッコ拭こうとちり紙を渡した時 (そんなことあったりまえ)生き地獄やなあ 気に入らないことがあると (こんなに世話をしているのになんということを言う)替わりはあるの? 服を着かえようと言ったときに (決まってるじゃないか、毎朝、毎晩同じことの繰り返し)骨折で入院手術をしてから、歩けなくなり介護をするようになってちょうど三年イライラしたり腹を立てたりすることはあっても母に言い返す、言ったことを否定するそういうことはほとんどなくなりました。腹が立っても口では「そうやな」と応じています。介護は忍耐力の養成に最適かもしれません
2012/06/22
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96歳の母のことですが、最近ベッドや車椅子から立ち上がる動作が少し困難になった気がします。今までなら見守っているだけでよかったのにちょっと手を貸さないと立ち上がれなくなりました。これもやむを得ないことです、なんといっても96歳衰えることはあっても、良くなることはないのですから。そんな事情をリハビリの先生に話したら「ベッドの高さを上げてみたら」と言われた。えっ! なんですって!たしかにベッドの高さはボタン一つで調整可能なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのでしょう。!!!車イスも、クッションを高くするとか高さを調節できるものもあるそうです。頭の回転が完全に鈍っている!母の老化よりこちらの老化の方が心配だ~
2012/02/21
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二年余りの母の介護を通じて思うことはこれただ一つ「忍の一字」ということです。母の言動に対して・腹を立てない(腹が立っても態度に出さない)・否定しない・反論しない・ほめる、おだてるこれがいいのかどうかはわかりません相手にもよるし、ケースバイケースでしょうね。というのは、先日ある奥さんから聞いた話私の場合、実の母の介護なので辛くても主人には当たれない「親をもっと大事に扱いなさい」なんて言われたら「早く死んだらええねん」と、派手にやり合います。なるほど、実の母と娘ならそういう口げんかもいいでしょう怒りも一時のこと、あるいは半分冗談交じりかもしれません。その点、カミさんの場合はそれができないので気の毒ですだからストレスがたまるはずで、そのはけ口はボクこの時もやはり「忍の一字」ところで冒頭の写真、不織布にマジックインキで書いたもの娘が保育園の忍者ごっこで、園児の背中に張り付けるもの。娘から頼まれて書きました、賄賂はわらびもち一箱カミさんは忍者用の黒い鉢巻を縫っています。
2011/09/02
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昨年の12月20日に倒れて入院した妹“何とか歩ける”までに回復して今日、8か月ぶりに退院、帰宅しました。診断は髄膜脳炎入院から40日間の意識不明ようやく甲状腺異常が脳炎の原因とわかり薬の投与で意識が回復しました。あとは甲状腺の治療を続けながら下肢の筋萎縮による歩行能力回復のリハビリ命が助かった上に、歩行可能なまでに回復したのは奇跡的なことと喜んでいます。これも医師や看護師さんのおかげとただただ感謝。
2011/08/16
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一週間のショートステイから母が帰宅部屋に入っての第一声が「まあ、さっぱりしたキレイな敷物」ベッドの下の敷物を年に一度取り替えます昨年は模様の入った敷物を見て「あら、きれいな模様やな」と、新調に気が付いたのですが今回は無地だし、どうだろうか?とカミさんと話していました。5分前の出来事はきれいに忘れるのにこういう変化にはしっかり気が付く何となくほっとしたような気分認知症の進行は相当ゆっくりのようです。
2011/08/15
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オキザリスすごい勢いで増えますねえ今に、庭中オキザリスだらけに朝食の席上、カミさんがジョークを言って母を笑わせている散々笑った後で母が言いました。笑いは私にとって何よりのごちそう○子さん、笑わせてくれてありがとう。母の頭は一体どうなっているの?
2011/03/17
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母は毎晩九時頃にベッドに入ります。入れ歯を外し、パジャマに着かえトイレを済ませるのを手伝う。「さあそろそろ寝ますかな」といった言葉をかけながら部屋へ行く昨夜はご機嫌が麗しくなかった。「いつ寝ようと私の勝手でしょあんたに言われんでも自分の好きなようにするから構わんといてよ」こういう時は、「自分で何でもできると思い込んでいる」おそらく認知症の一つの症状ではないでしょうかしかも、理屈が達者になるから不思議です。(笑)5分後に行くと言ったことを忘れていることもあるので昨夜も少したってから行ってみたがダメでした。認知症の表れとわかっていても腹が立ってくるだいぶ慣れたとはいえ、まだ介護者として未熟です。心の中で「勝手にしやがれ」と悪態をつきながらなだめにかかるが一向に効き目がないこちらの腹の中を読まれているかな。そこへカミさんがやってきて、ひとこと二言うまい具合になだめてくれた、まるでマジック。オミゴト! アリガトウ!
2011/02/16
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朝食のパンの包装紙に印刷してある「ごろごろお芋蒸し」という文字を見て「この“ごろごろ”ってなんのことや?」 お芋がごろごろ入ってるからですよ「そんなら私も“ごろごろ”食べましょか」すごい! 冴えてる! ところが食べ終わって二、三分後には「私のパンはないの?」こんな時はおだやかでいいのですが「みんなで私をミゴロシにするのか」「それで今夜はサイゴノバンサンか」「いつになったらモトノワタシに戻れるの」「ちゃんと約束してくれるか、ホンマやな、命かけるな」などというのが口癖で、こういう時はなだめるのが厄介でも数分後の物忘れに期待一緒に暮らすようになって一年半あまり顕著な変化もなく毎日がこんな状態の繰り返し・・・・
2010/12/22
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手足の爪が伸びているのが気になっていたので車椅子で庭に出た機会に、母の爪を切ることにした母はなぜか爪を切る(切らせる)のが大嫌いいままでにも爪を切ろうとすると体調の悪い時につめを切ると良くないという意味のことを言ってなかなか切らせない今朝はいやいやながら同意したので切り始めた膝の上においた新聞記事のことを話して気をそらせる右手が終わって左手に移る頃からイヤだと言い始めた「身を切らんといてよ」と泣きそうに訴える恐怖心がひしひしと伝わってくるそのうち「お金をやるから止めて~」と悲鳴を上げる仕方なく中指、薬指、小指の三本を残して止めたちょうどそこへ弟が来合わせて口を挟んだ「ボクが切ろうとした時には勘当すると言われたよ」母は笑いながら「アレはジョークじゃないの」いま泣き声をあげたことなど忘れて平然と言うこういう受け答えは実に見事である物忘れと認知症が進行している95歳とは思えない母と弟の会話のどさくさにまぎれて両足の親指、人差し指の爪を切ったそのうちに気が付いて「やめて~、やめてよ~」と再び絶叫ほぼ目的達成、今日はこれまで(笑)
2010/09/21
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