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Thank you very much. See you!
2010.09.27
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ブログを始めて丸~く4年が経った。書いたり止まったり、ガタガタ道を行く「田舎のバス」のようだと、我ながら苦笑するしかない。記事のために毎日の散歩の途中でスナップを撮るのも習慣になり、ストレージを見ると毎年の季節の進み具合の差が手に取るように分かる。画像と記憶がリンクして、鮮明な「絵」として蘇る事柄の何と多い事か。書き始めの頃に手放したVOLVOの走り去る後ろ姿は、今も度々思い出される。いろいろあった・・・。静岡の我が家の周辺では、毎年秋の彼岸の入りには燃えるようなヒガンバナの群落が其処此処で見られる。今年もそれを目当てに刈り入れ前の田圃に出掛けてみたのだが、なんとまだ萌え出した数本が恥ずかし気に佇むばかり。他の何より律儀なヒガンバナですら、今年の酷暑には辟易して居たということか。2日経った今日、あの土手は律儀な花達の辻褄合わせで、きっと真っ赤に染まっているだろう。人間もそろそろ元気を取り戻さなきゃね!
2010.09.21
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6月に再開してからそろそろ4ヶ月、思う所あって一度も本業・デザインのログを挙げずに来ました。昨年秋のグループ展からも丁度1年。リセットで最近のプロダクトを紹介してみようと思います。家具工房・芽生の最近作、小振りなリビングルームアイテムです。ずっと仕事させて貰っている久遠の、シンプル・カジュアルな路線のモノづくりを目指す別ブランドで、ブログ再開と殆ど同じタイミングで立ち上げました。ここ半年はズ~っとここの仕事を考えていた感じ故、思い入れひとしおです。アラ・サーティーの女性の目には如何に映るでしょう・・・?是非伺ってみたいものです。良い結果に繋がって欲しいなぁ~!引き手のディテール。15ミリ彫り込んでブラックウォルナットの手掛けを取り付け。繊細ながらキッチリと、丈夫に取り付けています。
2010.09.16
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先週末は家族のリクエストで、久々にピザを焼く事になった。暑いからあんまりやりたくは無かったんだけど・・・、まぁ、仕方なし。小麦粉は強力粉と薄力粉を半々、ドライ・イースト、オリーブ油、あとは砂糖と塩。極簡単に生地を練り込んで発酵を待つ間で具材を支度する。まぁ、冷蔵庫に何にもない事・・・。仕方なく近所のスーパーで簡単な食材だけ仕込んで、適当に切り刻む。そろそろかと生地を見たら・・・、凄く膨らんでる!気温が高過ぎて思った以上に発酵が進んだようだ。ちょいと失敗。まぁ、ガス抜いてすぐ焼いちゃえば良いだろうと、急いで成形して具を載せる間に、スキレットをレンジに掛けた。上火はダッチオーブンの蓋を、これもガンガンに焼いて置く。気温35℃の真夏に厨房の奥で炎熱に晒されて、焼きましたよ、ピザ8枚。ホントに頭がクラクラして来て少しヤバい気配だったけど、家族は喜んで平らげてくれた。モウロウ頭で(アッ、写真を撮ろう)と思い付いたのはもう終わりの頃、チープな1枚でした。いつも同じ事を思う。(次回はもっと段取り良くして、自分も一緒に食べよう。ビールも呑んじゃおう)って・・・。恐らく、同じ事になるんでしょう。嗚呼・・・。
2010.09.14
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月が変わっても、さっぱり涼風が感じられない。今年はいつ秋が来るんだろうか?息も絶え絶えに雑事をこなしていると、嬉しい事に友人から「午後からハゼ釣りに行くけど、一緒にどう?」ってお誘いの電話をもらった。大急ぎで塩梅を付けて終わらせた。さ~て、釣りだぁ!!前回と同じく港に注ぐ川の下流部へ到着、すぐ釣り始めるも水位が低く反応は極めて鈍い。川岸を上へ下へ当りを求めて彷徨うも、潮が満ちて来る迄は捗々しい釣果もないまま2時間程が過ぎた。日が西に傾き出した頃合いにやっと群れを見つけたのは、やはり手練の釣友だった。1投1尾、目印に出る当りを逃す事無くテンポ良く釣って行く。こちらがトラブルで仕掛けを直している間に、もう何尾釣った事か。「試してごらん」の言葉で渡された竿を持って、驚いた。正に’羽根’のように軽い。しかもしなやかで適度に腰がある。今使っている竿(借り物故文句は言えないのだが)を、物干し竿に感じる程の差。嗚呼。時合は恐らく30分程、日の光が赤くなり始めた頃当りが遠くなった。2人で50尾弱、食べるのに程々の数になったところで土手に上がった(全部頂きました)。車のトランクの名人のストック竿から推薦品を選んで貰い、延ばして振ってみる。更に知る、彼我の差。トロリとした水を蹴散らし、糸を鳴らすハゼを抜き上げるシーンが目の前に浮かび「これと同じの、買う!」と食い付いてしまうのだった。嗚呼、我陀簿沙魚也。
2010.09.05
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このブログにアップするのは相当戸惑いもあったのだが・・・。やはり気持ちの区切りがつかない。もう7年前になる。ルアーロッドの開発・デザイン(グリップやリールシート、それにコスメティック)をしていたメーカーの倒産に巻き込まれた。リールシート用のバーズアイメープルの供給や加工・塗装も、行き掛り上請け負わざるを得ず、零細なデザイン事務所としては法外な借財を負う事となった。子供の進学資金や当座の預金を切り崩し、支払いを分割にしてもらったりしてどうにか乗り切った。悔しい、苦い、クラクラしそうな思いが画像背後の、同社最期のカタログには詰まっている。私の気持ちとは当然無関係に、2年と時を置かず恐竜は復活した!のだが・・・。またもや突然に、想像すらしなかった元締め御大の訃報が舞い込んだ。別れからそろそろ1ヶ月経つのだが、まだ受け入れきれない自分が居る。葬送のアマガエルカラーのプラグが今だ苦い、記憶を繋ぐかのようだ・・・。(合掌)
2010.08.30
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あんまり暑くて、食欲は細るのが普通なのかもしれないが・・・。我が家族には誰一人としてそんな気配は無し。それでもやはり、冷たい口当たりの良い、サッパリ系の食事が多くなる。先日のハゼ天婦羅の後はソバだの冷麦だの、何となく帳尻合わせみたいなメニューが続いた。今日はキーマカレー。茄子とピーマンは大人バージョン、子供達はサイコロに切ったジャガイモを煮込む。付け合わせは固茹で卵、ラッキョウもたっぷり添えた。全身ビッショリと汗をかいて完食、ついでにそのまま夕方の散歩。帰ってからの冷たいシャワーは明日への活力です!
2010.08.24
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立秋を過ぎ、思いの外夕暮れが早く来て、日が短くなったのを実感するようになっても、凄まじき暑さは一向に収まる気配も見せない。エアコンの空気に慣れ切って、身体も気持ちさえも弛緩してるのを感じる日々を何とかリセットしたくて、「ハゼを釣りに行く」という友人にオンブに抱っこ、海の近くの里川河口に連れて行ってもらった。昨年何度か通った見慣れた川より、数段透明度の良い水色に安堵。おそらくはバブル末期に計画・整備されたであろう親水公園駐車場に車を停め、ウキウキと竿を繋ぐ。見渡すと対岸に数人の釣り人、公園は暫く手入れされていないようで大分荒れているが、ジリジリした暑さも川風に少し癒されてどうにか我慢出来そうだ。久しぶりの野遊び、幸せを感じる時間。釣果は10センチばかりの、こんなハゼが2~30匹。可愛い魚だ。ガイドの釣友は慣れた竿捌きで次々と、釣っては放しを繰り返していた。手練の技は見ていて飽きない。美しいものである。今夜はハゼの天婦羅が夕食のメインかな?忘れずに「麦とホップ」を冷蔵庫に入れとこ。
2010.08.22
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今朝の天気予報。「東京は曇り。気温は少し低めで静岡も同じような一日となるでしょう」起き抜け時分は確かに、薄い雲が空半分を覆った状態。昨夜の予想では「静岡の最高気温34℃」と言ってたんで、半信半疑ながら小躍りしちゃいましたよ・・・。半日経て午後2時。仕事部屋のブラインドの隙間から見える里山の竹は、時折吹く風にほんの僅かにそよぐばかり。虫も眠る、焼け付くような一日に、今日もなってしまいました。ア~ア、あの予報はなんだったんだ・・・。リビングの、風の通るテーブルの上の時計の示す数字が、「日本はもう亜熱帯気候です」というTVのコメントを裏打ちしてるようです。この酷暑、一体いつまで続くんでしょう・・・。
2010.08.19
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漬込んでから、ほぼ1ヶ月半。「時々揺すって漬かり方を均一にするんだよ」と母親から聞いた秘伝(?)を忠実に守り、折々に味見をしながら見守ってきたラッキョウ。ここらで一段落、漬け上がり~~。緑色に色付いてた部分は茶色っぽく変わり、見た目は「桃屋の花ラッキョウ」辺りとは相当な見劣りだ。でも、味は狙い通り。市販のとは違う、癖の残った味の濃いラッキョウ漬けが出来た。かつてはあまり好きではなかった、田舎の味の漬け物であります。冷やしたタンブラーに丁寧に泡立てて注いだ琥珀(麦とホップ、ね)・・・、半丁の冷や奴と2粒3粒のラッキョウ漬け・・・。今宵もこれで良い夢見ましょう!
2010.08.10
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所用で炎天下を車で走りまわる一日。初めての土地、カーナビなどないのでPCで検索・プリントしたロードマップを頼りに、目的地と思しき辺りをグルグルと回った。迷い迷いして到着、どうにか用事を済ませ、2時間後の再訪を約して再び車に乗った。時刻は昼少し前、太陽は中天に昇りエアコンを全開で回しても溶けてしまいそうだ。さて、2時間。どう過そうか・・。丘を登る道を近道しようと脇に逸れると、案の定また道はおかしな方角に向かっている。三たび道に迷った。稜線の果てる所まで、お茶畑が続いている。丘の下に市街地が見えるのだが、どちらに向かえばそこに着けるのか、まるで迷路に迷い込んだ気分で天を仰ぐ。約束の時刻に間に合うこと、そればかりを考えていた先刻までとは違い、今は2時間のモラトリアム。茶畑を縫うこの迷路のような農道の道端でイタズラ心が湧いた。角角で、右折、次は左折、次は~、とやったら・・・。結果的にはT字路やクランクを抜けて、幾許も無く街に下りてしまい拍子抜けしてしまったのだが、下りたその場所が何処なのか分からない・・・。大体の見当をつけて取り敢えず幹線道路を行く。高速のガードを潜って取り敢えず一休み出来そうな店を捜すが、穏やかな田園風景が続く・・・。ふと右に向けた視線の先に「!!」違和感のある景色があった。思わず前景に邪魔のない所を探して民家の間の小道を進むと、写真の場所に出た。(宮崎駿の世界だ・・・!)違和感の正体はこの建物の意匠だけではなかった。手前の稲が麦に、茶畑が赤土の荒れ地にでもなったら・・・、日本の風景じゃない。狐につままれたような気分、暑さが見せた白昼夢かと、暫しこの景色に眺め入ってしまった。(帰宅後ネット検索。どうやらこの施設の裏側だったようだ。それにしても、変わった公共施設だこと・・・)
2010.08.03
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梅雨明けと同時に『襲ってきた』と表現したい、とんでもない暑さだ。ハシリのクマゼミから1週間、里山に囲まれた我が家は、暑さを煽る様々なセミの大合唱に包まれている。記憶を辿れば昨年は雨の夏。年々歳々不同季節、様子の違いを覚えていたい。草取りの際、花が終わったアジサイの切り戻しをした。これ迄何度も失敗してるので、来年の事を考え慎重に切り込んだのだが、何本かの木に遅れて咲いた花を見つけた。なにやら可哀想になり、これを切る事は出来ずに暫く見守る事にした。どれも小振りで色が薄い。周りを切ったから日当たりも良くなって元気になるかと、期待を込めていたのだが・・・。開いてきた花達は、はっきりした色を持たず淡い葉っぱのような清楚な姿になった。少し水色を帯びた花もある。頭上の銀杏の鬱蒼とした緑とのコントラストが鮮やかで、夕方の庭にぽっかり浮かぶ一服の清涼剤のようだ。名残のアジサイ、ありがたし。
2010.07.27
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梅雨が明けた!春先から不順に不順を重ね、最後に各地に大きな爪痕を残して、ようやっと梅雨が明けた。釣りを筆頭に野外でのアクティビティが大好き、さながらそれを歳時記のようにしている我が身。殆ど出掛けられなかった今年の前半は、酷い年として長く脳裏に留まるだろう。それはそれとして・・・、週末からいきなりの炎暑。雨で1日延ばしにしていたが、猫額の庭は最早看過する訳にはいかない程の夏草の茂みと化していた。長袖シャツに長ズボン、首にタオルを巻き、四周つばの長い帽子をかぶる。凄まじいヤブ蚊に備えて、皮膚の露出部には厳重に防虫剤を塗り込んだ。鏡に映る我が姿に失笑しながら、小鎌と小鍬を持って気合い一発、炎天下に飛び出した。暑い!毎年同じ後悔をする。(もっと早くから、少しづつやっとけば・・・)と。マメに水分を摂りながら小1時間、ドクダミの地下茎を掘り出しゴミ袋に詰め込む作業もそろそろ限界か、という頃合い。隣家との境のサクラの木から、いきなり騒音が降ってきた。シャンシャンともシャワシャワとも聞こえる、わずか2~3mの距離で聞くにはウルサすぎる、今年初めてのクマゼミだった。思い返せば今年はニイニイゼミの「チィ~」という声を聴いていない。子どもの頃の記憶ではニイニイゼミ、アブラゼミが来てヒグラシ、ツクツクホウシが啼くと夏休みが終わる、そんな順番だった。クマゼミは静岡では希少な南方の蝉の筈。暑さに目眩がする、蝉が連れてきた夏か・・・。草取りは庭のほぼ半分。シャツの汗は絞れそうだし、防虫スプレーの甲斐無く首や顎が痒くて堪らない。夏の使者たるクマゼミの声を終了のサイレンと聞いて、家に逃げ込む事にした。シャワー浴びつつ脳裏に浮かんだのは・・・、「シャワシャワ」と音立てて泡がハジける、冷た~いビール。こちらも、より嬉しい夏の使者。
2010.07.19
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カメラ画像の取り込みをサボってたら、2週間近く経ってしまっていた・・・。だからこれは10日ばかり前の夕方の出来事。2階の仕事部屋でパソコン画面に向かって図面を描いていた。ディテールのアイディアが出ない。ウンウン唸っても出ない。(チクショ~!)と、椅子を反らせ天井を仰ぎ見たら・・・。ブラインド越しに見える西の空がヤケに紅い。いや、異常に紅い!もうこうなりゃ、図面は中断、棚のカメラを引っ掴んで表に飛び出した。道を隔てた児童公園、ヤマモモのこんもりした植え込みの向こうの空が朱に染まっていた。里山の林の杉や桧のギザギザしたシルエットそのままに、真っ赤な薄雲だろうか、まるで生き物のようにうねって中天を目指している。折しもまだ形も分からない満月の月が、山の端から顔を出そうと靄のような光を漂わせる。・・・作り物みたいだ・・・。一時夢中で写真を撮った。手ブレしないようブランコの柱に寄りかかって、セルフタイマーでシャッターを切った。1枚撮る毎に闇が深くなる。気付くと、手元も危うい暗さ。もう無理だ。我が家に戻ろうと道を渡る途中、ふとTVの1シーンが頭に浮かび振り返った。眼前に広がるのは「鬼平の空」だった。
2010.07.09
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今年の梅雨は不順だった春の陽気がダラダラと夏に傾れ込む、その端境期といった印象。メリハリのない雨が続いている。ま、梅雨だから・・・、仕方ないやね。田植えが済んでやがて1月半程、早苗も大分伸び四周滴るような緑が幸せをくれる風景。丘の上のログハウス風の建物は静大農学部の校舎だ。画面左半分では、山裾を回り込む道路工事の真っ最中。山肌を醜く削ってコンクリートで固めて行く。右側の丘の向こう2キロばかりで、第2東名高速道のインターチェンジに繋がる。2年後いや、3年後か・・・?今はまだ定かに見えないが、この景色も暫く先には虫食い状に変わって行くだろう。何も出来ないだけに、きっちりと見詰め続けるのが市井人の努めかと思っている。それにしても、早苗・・・。良い響きの言葉です。
2010.07.01
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10日程前、カミさんがでかい段ボール箱を抱えて帰って来た。「なんか、出来が良くないんだって」と、ダイニングテーブルにドサンと置いた箱の中身は、畑から抜いたばかりの大量のラッキョウ。大小入り交じり、絡まってギュウギュウに詰まっていた。なんでも日当たりの良すぎる畑で作ったんで、青くなっちゃって売り物にならないらしい。自家用には何の問題も無し、分けてくれた近所の農家に最敬礼!、で二人で掃除に掛かった。収量2.5キロ。捨てた分はこの何倍か・・・。去年の醤油漬けはあまり受けが良くなかったので、今年は甘酢漬けだけにする予定で塩水に漬け込んだ。小粒が多いけど、こちらが好み故、返ってありがたい。午後から流水で塩抜き、明日から本漬けです。2キロあれば、1年間はカレーの付け合わせには困らないな。ウフフ、楽しみ~・・・。
2010.06.23
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我が家の家族になって早10年。先住の子達は先に逝ってしまった・・・。キミとは、ズ~ッと一緒に居たいね。
2009.10.27
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途中経過なんかもアップするつもりでいた2件のグループ展ですが、ほぼ毎日電池切れでとてもPCに向かう気力が残ってませんでした・・・。画像は後半の静岡県立美術館でのDesignShizuoka展の様子です。連休(なんでもシルバー・ウィークと呼ぶそうで・・・)に恵まれて、昨年の2倍近い来場者に作品を見て頂くことができました。旧友・知己の皆さんからも多くの示唆やご意見を頂いて、充実した3週間をおくれました。さて、これからそれらを消化して自分の夢や未来に繋げて行かなきゃ。久々に頑張れそうな気がしています。
2009.10.02
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9月10日木曜から9月15日迄の6日間、静岡の若手家具職人グループの作品展が呉服町のギャラリー・ワタナベカメラで開催されます。どんな展示会になるのか?楽しみです。私も片隅を借りて、件のスツールを出展させて貰います。昨日最後のオイル塗装を仕上げて持ち帰りました。3脚ともブラック・ウォルナット材ですが、木目・木味で随分と違う表情になりました。このグループ展の後すぐ次の展示会が入ってまして、私にはこちらが本番!「DESIGN SHIZUOKA 2009」9月22日から9月27日迄、こちらも6日間。どんな評価が得られるか・・・。期待と不安の2週間になります。
2009.09.03
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座板のザグリ(彫り込み)が済みました。現状で、彫り代9ミリぐらいでしょうか?画像じゃ定かには分からねど、無垢材固有の表情が出て来ました。現在3本同時進行で創ってもらってますが、この画像以外の2本もそれぞれの顔を持って来てます。組み上がったところで、並べて写真撮ろうと思ってます。徐々にテンション上がって来ました・・・。
2009.08.22
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日付を確認したら、接着してから丁度2週間経っていました。お盆の休みを挟んで、接着剤は完全硬化したでしょうね。で、モデラーEさんに連絡してみたら「NCルーターの加工プログラムを組んでます」とのこと。あぁ、明日には形が見られるかと思っていたら、昨夜のうちに「切り出したよ~」と連絡メール。画像も添付してくれました。おぉ~、思ったより大人しいぞ~!白太のアクセントが面白くなるかも・・・。次にお尻を受け止める座繰りを10ミリ、丸く削り込みます。削る毎に表情が変わっていくでしょう。NCルーターに張り付いて、現物を見ながら、確認しながらの作業になります。
2009.08.20
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座板の接着迄進みました。素材はブラック・ウォルナット。基本的に柾目材で、接ぎ合わせで白太(丸太の表面に近い部分)を入れてアクセントに・・・、という狙いでモデラーのEさんが工夫してくれました。大歓迎!!ホームベースを3枚突き合わせたような格好。これはこれで面白かったりします。各板外側の2本切り欠きは、脚ロッキング接合の仕口です。今週半ばから切削加工に入るとのこと、切り出し、削り出し、どんどん表情が変わってくのが楽しみです。
2009.08.18
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2ヶ月も空いちゃいました・・・。公私共色々あったし、将来に向かってもさっぱり良い材料が見つかりませんが、そろそろ頑張んなきゃ。9月に2件の展示会に出展する予定で、小振りなスツールを作っています。「ベィシック・機能に忠実・個性的な形」基本に返って、シンプルなスタッキングスツールをノーブルな表情で、という目論見です。座板の接着迄はどうにか済んで、さて次は?
2009.08.17
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久遠の新しいプロジェクト、動き始めました。景気が冷え込んで、来年の我が身など考えも及ばないってのが本音ですが、前に向かって進もうという意志に突き動かされて、ワクワク・ドキドキしながらモノを考えられることに幸福を感じています。とにかく春に向かって全力疾走!です。雨上がりの散歩の道すがら、春に桜吹雪を浴びながら歩いた小道に出来た水たまり。役体もない、我ながら恥ずかしい・・。でも何となく幸せな気分を貰いました。来年も宜しくお願いします。
2008.12.31
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久遠の新しい商品シリーズの開発、端緒には着けました。思いやコダワリが深く強いだけに、簡単には形になりそうもありません。当分はウンウン唸りながら、アイディアの捻り出しとラフプラン作成に掛かりっきりになりそうです。夕方の散歩も何日か振り。ぶり返した膝の痛みを誤摩化しながら、久しぶりのルートを歩いてみました。10月末の頃は白い花を付けていたニラ畑。秋の雨上がりの夕方、ツマグロヒョウモンという蝶が来ていて驚きました。運悪く手ぶらで、大急ぎでカメラを手に取って返した時には霞のように消え失せていました。夢を見てたのか・・・。花は枯れ、来年に備えて立派な種を付けていました。負けてられません! <デザインアーカイブ>
2008.12.20
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先週の出張、打ち合わせの後暫く街を歩いてきました。初めての地の古くからの町並みは、何処を切り取っても絵になるような、極めて美しい場所でした。観光地によくある『表通りだけ昔の風情・裏に回れば○○ホーム』のような作り物と違って、人の暮らしが息づく、厚みのある町並みでした。・・・どう料理したものか、1週間考え続けています。
2008.12.10
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明日は久遠の商品を扱ってくださる大事なリテイルショップへ、商品開発の打ち合わせの為に出張。初めて訪れる場所・初めて見る店舗の景色や空気、街の臭いや人の表情など・・・。よく見て、感じて彼の地の空気を感じる家具を創りたいと思います。・・・頑張ってこよう・・・。 <デザインアーカイブ>
2008.12.03
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先日エントリーした有明ビッグサイトでの家具展示会、「にっぽんらいふ2008日本の木の家具・生活具展」、そして「IFFT/インテリアライフスタイル リビング」の視察に行って来ました。久遠が出展してるので、前者展に気持ちの重心を置いて八重洲口からの都バスに乗りました。いつもはゆりかもめか臨海線が多いのですが、偶然出会った大先輩デザイナーと少しでも長く話したかったので、1番ゆっくりできるルートを選択。有意義な時間が持てて朝から「ラッキー!」な気分でした。まず、「にっぽんらいふ2008」から。今回は某大新聞系列の住まいのリフォーム展の特別企画展という位置付けですが、とにかく開催迄漕ぎ着けた出展社の志しや御苦労を思うと、身の引き締まる(オーバーか・・)思いでの会場入りでした。全フロア面積の1/5程に、全国の家具産地メーカーが集まっています。デザインを、技術を、材質をと、各社の強みを売りにしたブースが並びます。全体に「手堅いなぁ~」が感想です。久遠のブースはこんな感じ。地方のクライアントとの打ち合わせを挟んで、午後からは通路反対側の「IFFT」を覗きます。前回迄は国内/国外取り混ぜた唯一の家具展だったのですが、どちらのメーカー・出展者も驚く程パワーを落としていて「もう交通費払って迄見に来る値打ち無い」というのが正直な感想でした。この打ち合わせとにっぽんらいふ展が無ければキャンセルしてたかも・・。しかし、今回はしっかりリニューアルしていました。主催者に新しい血が入ることで、<インテリアライフスタイル展>という触れ込みも成功していて、久々に見応えのある会場づくりになっていました。両方をツラヅラ見ての感想は・・・。私達家具に携わるモノづくりが、現在の不況・経済状況に弄ばれて如何に立ち竦んでいるか、という事。商売を考えて作るものが必ずしも良い商材にならない=無難・売れ筋、つまらない・・。寂しい現状を打破するのに必要なモノって、何なんだろう?
2008.11.22
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今週は有明の東京ビッグサイトで、2つの家具の展示会が開催されます。一つはIFFT。以前は東京国際家具見本市と呼称し、国際展示場がまだ晴海にあった20数年前から続いている、国内唯一のグローバル展です。もう一つがにっぽんらいふ2008。2005年に第1回目を開催し好評だったにも関わらず、家具製造業の足許を洗った不況の荒波で次回が頓挫するという苦渋を舐めた上で、2回目を開催する日本国内メーカー展です。バブル終末以降、「人が集まらない」・「経費倒れ」、果ては「もはや商売の場ではない」との言葉を残し多くの家具メーカーが合同見本市の場から去って行きました。更にはいや増す荒波に飲み込まれ、市場からの退場を余儀なくされたメーカーも枚挙に暇がありません。景気の先行き・製造業の未来・・、さっぱり先が読めない時代です。だからこそ今回有明に参集する家具メーカーはそれなりの決意と成算を以て展に臨んでいる筈。自分自身の(仕事と生活の)期待と不安を胸に、明日1日じっくりと見させてもらうことにします。
2008.11.19
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卓袱台。あまりにも見慣れていて普段は意識の端にも上らない、ある意味日本人の原風景の中の家具のような気がします。☆飛雄馬のトウチャン・一徹や寺内K太郎に、毎週のようにひっくり返されても健気に耐えて、『家庭』そのものを演出し続けていました。偉いもんです・・。閑話休題。テーマは久遠の卓袱台です。4畳半とか6畳とかの日本の住宅事情に合わせて、「普段は座卓、使わない時は脚を畳んで仕舞っておける』という機能。一体何時頃、誰が考え出したんでしょうか?金具の折れ脚を使った廉価品を別にすれば、卓袱台といえば例外なくこの構造。誰かの特許だと聞いた事もないし生まれてこの方ン十年、この構造以外の卓袱台って見た事がありません。江戸か駿河か分かりませんが、紛う事なく指物からの発想です。普段は忘れていますが、偉大な日本の文化だ!といえる家具だと思います。 <デザインアーカイブ>
2008.11.10
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前回エントリーのダイニングテーブルは、Bタイプをベースに進める事になりました。安全(強度・耐久性)を見込んで、更に素朴な味付けをしようと脚部に付けた三角の部材はNG。シンプルなスタイルです。1600幅・900奥行きをベースにして1100幅~2100幅ぐらい迄サイズ対応が可能かな?高さは720。抽き出しが膝に当たらないように、気持ち高めです。40ミリ厚の楢の無垢材の甲板。左右は皮付き面加工してナチュラル感を出します。浅い抽き出しは左右に4杯。カトラリー類やランチョンマット、TVのリモコンなんかも・・・。試作が出来上がったら、画像でご紹介します。 <デザインアーカイブ>
2008.11.03
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久遠の番頭・大橋さんからTELがありました。「○△□さんにオリジナルのダイニングテーブルを提案したいんだけど。サイズこれぐれいで、仕様は・・・」概略分かりましたが、とにかく「午後伺います!」で細かい擦り合わせ。クライアントが現在扱っている商品と被らない事、久遠らしい仕口の仕事、この辺りに留意して2タイプを提案する事になりました。デザイン基調、サイズ対応、脚の剛性&取り付け方法、抽き出しなどなど・・・。久遠らしさを前面に出しつつ製作作業の効率を考えます。この2点のスケッチ、先方がどう料理してくれるか・・・。答えを待ちましょう。 <デザインアーカイブ>
2008.10.29
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最近ちょっと不思議な事を経験しました。こうして記事にするのも悩んだんですが・・。暫く前になりますが、特注の仏壇のエントリーをしました。今週の始め、別件の打ち合わせで久遠へ。番頭の大橋さんと新しいダイニングテーブルの企画の話を暫し。と、「仏壇が出来てるよ。今週末の納品だけど」とのことで件のスケッチが製品になっていました。何枚か写真を撮ります。さっぱりとした仕上がり感に「うん、喜んで貰えそうだね」と一安心です。お客様への納品時期との絡みでエントリーもタイミングをみて・・と思ってはいましたが、とにかく画像を取り込もうと、2日後パソコンに繋ぎました。が・・・。撮影時には確認した当日撮影分のデータが、きれいさっぱりありません。翌日分はしっかり撮れてますから、カメラの故障でもない・・・。今迄にこの手の不思議体験をした事はありません。間違ってデータ消去の操作をしてしまったのかもしれませんが、注文主様の意志のようなものが働いたのかな、とも・・・。何やら申し訳ないことをしたような気がして仕方ありません。当ログが免罪符になるとは思いませんが、合掌しながらエントリーします。
2008.10.25
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昨年から盛んに言われたサブプライム問題は半ば理解出来ない恐怖感から、『アメリカ発の世界恐慌』という現実になって来たようです。更に身近な所では一昨年に露呈した一連のビル強度偽装問題、それに関連した建築基準法の改正によって、家具メーカーのモノづくりは大変な窮地に追い込まれました。家が建たない=家具が売れない。昨年後半からの市場の動きの鈍さは、恐らく現役の誰もが、初めて経験するものだったと思われます。上場企業の株価が直接影響する度合いや時期は、中小零細規模の多い家具メーカーにとっては先の読めない、パズルやブラックボックスのような部分があります。半畳ばかりの板の上から足許に広がる漆黒の闇を覗き込んで息を呑む、そんな思いで居るは私一人ではないのでは・・。一体何が大事なのか?何が必要で何が不要なのか?見極めの重要さはこれまでの比ではない筈です。少なくとも、『自分の志から外れるもの・世間に害を及ぼすかも知れないものだけは作らない』。そんな決意と意地をもってモノづくりを考えて行きたいと思います。
2008.10.19
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巻き戸キャビネットのエントリーに続く久遠の家具メッセの開発商品がワインボード。実は、「ワインを楽しむ」をキーワードに新作家具を考えよう、という提案を受けて最初にスケッチにしたのがこのアイテムでした。日付を見たら2007.9/3!1年以上経っていたんですね。正に光陰矢の如し・・・。途中で開発方針が1段とマニアックな方向に向かい、1度はリストから外れたのですが、市況を鑑みて復活。個人的にはペンディングになっているアイテム群のあれやこれも、いつか陽の目を見てくれると嬉しいのですが・・。閑話休題。本当のワイン好きに向けたら何と思われるかはとにかくとして、このキャビネットの特徴としてワインラックを付けました。1段8本。インテリアのアクセントとしての効果を狙っています。(それにつけても、ワインセラー内蔵キャビネット、やってみたかった~)そして、このキャビネットをベースにした、特注バージョンが出来上がっていました。ワインラックと抽き出し部分を扉にしてます。表情としてはこちらの方が売り易いのかな? <デザインアーカイブ>
2008.10.10
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先週いっぱい開催していたデザイン静岡会員の作品展、本日の搬出でどうにか完了しました。6日間で1000人以上の方に来場頂き、貴重なご意見・ご感想を聞く事ができました。唐突に急ぎ仕事が入り半分程しかアテンドできず、折角来場下さった方に失礼をしてしまいました。この場を借りてお詫び致します。私にとって今回の展示会は貴重な反省の場になりました。この先どんな仕事をどんな風にやっていけるのか、まだ分りませんが、ここ何年かの逼塞した状況から一歩踏み出すための心積もりが出来た気がしています。今月は公私共に多忙なひと月になりそう・・。ご来場下さった方々、それからデザイン静岡会員の皆さんに心から『ありがとうございました!』と申し上げます。
2008.10.06
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先日エントリーしたデザイン静岡作品展、丁度半分が過ぎました。これまでの家具展示会との併催から美術館での独自開催に変わる事で、「果たして何人の人に見てもらえるのか?」という不安が正直な所ありました。前半の来場数は100~200人位で推移。これを多いと取るか少ないと見るかはそれぞれでしょうが、見て頂くにも説明するにもこれ迄の会場とは明らかに空気が違っています。今回出展している作品です。『意欲的に、良~く考えて、お金を惜しまず』新しいものを提示したかったのですが、これが現実。しかしながら今の精一杯でもあります。個人的には、来年以降もここで開催できたらなぁと思います。でも、今年みたいなお茶の濁し方じゃ意味が無い・・・。奮起を要求されてます。
2008.10.03
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6月の家具メッセでお披露目した久遠の巻き戸キャビネット。過日、漸くホームページにもアップされたようです。画像は展示会用に試作した1台。現物はとうに家具屋さんの店頭に並んだ筈です。ここに来て小ロットで製造することになりました。巻き戸のスムーズな開閉の為に、メッセ終了から何度か打ち合わせをして細かい変更をしてきています。扉バーの寸法、クリアランス、扉溝の形状、キャビネット端のR形状・・・、主に数字を追って変更した部分多数。でも、実際に作る際にはまだまだあるはずだと思ってました。これは手掛けの部分。形状はみんな’OK’だったんですが、大きな心配事が。ルーターという電動工具で加工するのですが、これだけ細くてランダムな形だと凄く危険なんです。試作品は前田さんが細心の注意で1台だけ作ってくれたんですが、(ロットではムリだろうなぁ・・・)と思っていた部分です。結局この部分はNCルーターという大型機械での外注加工になりました。この図面で加工依頼。職人さんがここの加工で怪我をしたら、多分にデザインした人間の所為と思ってましたんで、正直ほっとしています。 <デザインアーカイブ>
2008.09.24
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静岡でフリーランスのプロダクト・デザイナーが集まって「プロダクトデザインを通して、地域産業と文化の発展に貢献する」事を目的に活動して来た『デザイン静岡』が10周年を迎えました。メンバーの多くが地場産業である家具に関わっている為、過去9回は6月の家具メッセの会場に隣接或は同居する形で毎年作品展を開いて来ましたが、10回目を迎えるにあたってモノづくりの原点に還る意図で、時期と会場を移して開催致します。9月30日(火)から10月5日(日)の期間、静岡県立美術館 県民ギャラリー開場時間は10:00~17:30現メンバ-18名の新作・旧作の展示となります。どうぞ、静かな時間を感じにいらして下さい。
2008.09.21
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昨日は中秋の名月。昼間からススキを採ったり、ようやく実り始めた栗を分けてもらいに近所の農家に行ったりしてホクホクと夕方を待ちました。・・・が・・・、我が家の上の雲が晴れる事は無く、風流ゴッコは今年も肩すかしに終わりました。なによりももう、子供達がこんな事を喜びません。子供は育つ、親は老いる、当然とはいえ秋の風が一段と心に沁みる思いの一晩でした。まだ東京でガラス食器のデザインをしていた頃に買い集めた、食器やキッチン小物を久しぶりに整理していたら、見覚えの無い緑色の化粧箱が2つ、少し埃にまみれて出て来ました。 「???」の思いで開けてみると「!!!」ウズラの卵のような形の山田光さん作の茶器でした。持っている事すら忘れてたので、パンドラの箱を開けたみたいに、沢山の思いが一気に溢れ出て来ました。嬉しくなって、ツヤツヤの丹波栗と組み合わせて久遠の銘々皿に載せてみると、寂しさが少しは慰められる気がしました。30年ばかり前に知遇を得た沢山の人達・・、今は何処で何をしてるのか、みんな元気で活躍してることを祈ります。
2008.09.15
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今日も昼間は真夏日。それでも朝晩の涼しさや、庭を埋め尽くすような虫の音に、ようやく秋の訪れが感じられるようになってきました。ホッとすると同時に『今年も残り3分の1』という焦りも感じる季節、貧乏性は救われません・・。秋の夜長、酒呑みはついつい長っ尻になり、カミサンに小言を言われながらもつい杯が進みます。私がデザインしたモノではないのですが、久遠の銘々皿、端折りの意匠が好きでズ~ッと気にしていた商品です。上がお茶と御菓子一人分、下がそのどちらかをのせてということですが、私は大きい方の「お一人様セット」が大好きです。どうやら「お茶やコーヒーを供する茶托」という位置づけですが、私ならこれでお酒を呑みたい!八画膳に胡座をかいて、ホヤの塩辛に辛口の純米酒・・・。少しは人生を楽しむ気分に浸れるかも知れません。 <デザインアーカイブ>
2008.09.09
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もう、ひと月程経つかも知れません。久遠の番頭・大橋さんから、楕円形の原寸図の依頼がありました。今はパソコンのCADでパッパッと描ける楕円ですが、ドラフターと曲線定規の時代には、こんなに難しい図形はありませんでした。逆に言えばフリーハンドの線の綺麗さが各々のデザイナーの腕の見せ所、ってな部分も確かにあったのですが・・・。たった数年前の事なのに、隔世の感一入です。閑話休題。その楕円の原寸図がどんなモノになるのか、今ひとつピンと来ませんでしたが、こんな途轍も無い引き戸の、ステンドグラス窓になっていました!ガラス窓はステンドグラス作家の、扉本体は久遠の、それこそ入魂の作品です。当然この世にこの2枚だけのオリジナルです。納入先は久遠のお得意様の新ショールーム。幅186センチ、高さ214センチの開口部を間仕切るとのこと、どんな空間を形作るのか是非見に行きたいもんです。(とはいえ、遠いんだよな~・・。はぁ~。)これが果たして幾らするのか、聞き忘れましたが、こんな建具を取り込んだ家、建ててみたいですね。 <デザインアーカイブ 久遠での仕事>
2008.08.28
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久遠での打ち合わせです。テーマは小振りな特注仏壇。お客様からの要望のサイズと使い勝手を、分り易いスケッチにして提案させてもらいました。ご確認頂いて、具体的な寸法や仕口の変更点が出て来ました。図面化して、制作を担当する前田さんと再度の打ち合わせ。さて、どんな商品に仕上がるでしょうか。 <久遠での仕事>
2008.08.04
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今年の春先、まだ家具メッセに向けてのプランニングに入ったばかりの頃、久遠ホームページで、一人の方から相当数のアイテムの注文を頂きました。直接には話を聞けませんでしたがこのお客様、大変仔細にHPを見てくださって商品に惚れ込んで頂けた様子。箱モノ家具は定番を新規に製作することになりましたが、3人掛けのソファをオリジナルでお創りすることになりました。番頭の大橋さんが要望を伺って、「ほぼこんな感じ」ってデザインが出て来ました。それを簡単なレンダにして見ていただきます。今回はファックスでの確認なのでカラーリングしません。ご自宅の通路(廊下?)の寸法に制約が有るため、座部と背板を分割して作れる構造にして搬入後現地で組み立てます。アームも低めで、座部全面にハツリのちょん彫り(クッションの滑り止め)を施して個性的な表情になりそう。了承を得た後、バランスを見ながら図面に落とし込んで行きます。木部はこの図面で作り込む事になります。クッションは藍染めの染織家にお願いして、やはりオリジナルの一品ものを創る事に。大橋さんは注文主様と一緒に藍染めの工房迄打ち合わせに行きました。こんなケースも稀ですが、ここまで熱心にコダワリをぶつけてくれるお客様に、作り手も熱が入らない筈がありません。そして出来上がったのがこちらのエントリーでした。納めに行った大橋さんから「気に入って貰えたよ!」と聞いた時は、ホントに肩の荷が下りた思いでした。このソファ、社長を始め関わった職人みんなのお気に入りになったようです。思い一入で創りましたからね。で、了承を得て久遠の定番としてラインアップに載る事になりました。先月の静岡家具メッセがお披露目の場となり、好評をいただけたようでこちらも一安心です。特注一品ものから定番商品になる、こんな流れの商品開発もあるんです。
2008.07.12
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「ワインを楽しむ」をテーマに進めて来た今年の久遠の新商品開発。市況の変化=景気の更なる悪化、で方向修正を余儀なくされたのは事実です。開発段階では「ワインを楽しむ空間づくり」という考えで、バーカウンターやカウンタースツール、キュリオスタイルのサイドボードなんかも提案させてもらいました。特注家具や1本づくりが多い「久遠」の仕事はある意味時間との追いかけっこ、キャパが限られます。社長や番頭の大橋さんと話し合いを重ねて、エッセンスになりそうなアイテムに絞り込んで試作することになりました。巻き戸キャビネット、ソファ、カップボードで空間を創って、小物で雰囲気を出そうという目論見です。上の画像はワインキャビネット。TVボードの上に置いてあります。ワイン6本とリーデルの最大のグラスがディスプレーできます。「ワインフリークがターゲット」ではありませんが、程良いインテリアのアクセントになってくれたらと・・。こちらはカップキュリオ。別シリーズの飾り棚の上に置いてあります。3面ガラスで、左右が扉、裏板に鏡を張込んでいます。この2点は2年前に提案したもの。小物家具の大事さ・難しさに改めて気付かせてもらいました。今年の家具メッセは終わりましたが、今回提案したカウンターやら諸々は機会を見て試作して貰える事になりました。ひたすら市況が良くなるのを待ちましょう。 <デザインアーカイブ 久遠での仕事>
2008.06.28
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半年間、開発・準備に駆け抜けて来た静岡家具メッセが閉幕しました。今年は出品者数が減って、静岡家具の最大イベントの未来に大きな不安を抱えた開催でしたが、何とか例年並みの皆さんにお越しいただけたようで、取り敢えずは一安心。この地で長く家具デザインに関わらせてもらってきて、殊にこの5年程は不安と失望の日々。力を失ったかに思えた家具産地静岡でしたが、どっこい頑張ってます。「得手に帆揚げて」モノづくりをしてきたメーカーの行き方が、ここにきて2分された感がありました。ひとつは「客のなり」、言葉を代えれば「マーケティングからのモノづくり」。家具屋の店頭で今売れるモノは何か、明日に繋がるモノは・・・。各社各様の開発方針が見え、過去一時の「どっちを見ても同じテイスト」の家具メッセからは完全に抜け出したようです。今ひとつは「得手を極める」=店頭販売ではでき難い「お客様の声を直に聞いてのモノづくり」。量産・量販を捨てたところからの発想で、技術と資材の集積がある静岡でこそ成り立ち得るものと確信します。(作家や個人レベルでは別ですが・・)前半3日間は流通業者様だけでしたが、誰でも入れる後半2日間は過去何年かを超える多くの皆さんにご来場いただけたようです。どんな感想を持たれたか是非伺ってみたいものです。久遠では一般公開の2日間、小物を追加ディスプレーして販売しました。家具屋店頭ではなかなか目にしないモノが多く、ご好評を頂けたようです。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。来年もお待ちしております。 <デザインアーカイブ 久遠での仕事>
2008.06.11
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静岡家具メッセ2008が開幕しました。何年か前迄は毎年6月・11月の2回開催された、家具産地静岡のメインイベントです。市場規模の縮小に比例して年2回が1回に、そして今年は会場もコンパクトになって、往事を思うと寂しさが隠せない規模です。しかし、それはそれ。倦まず弛まず開発を続ける家具の虫は、まだまだ健在です。キチンと自分の足元と先を見て、静岡家具を守り育てるパワーを感じる会場でした。メーカーも職人も気忙しく過ごしたここ何ヶ月か。製品がどんな評価が得られるのか、正念場です。今年の久遠ブースは会場入り口の直ぐ左奥、4m×16mのスペースに展開しました。1番手前に写っているのが巻き戸キャビネット完成形。お客様の声を聞きに、明日も会場に向かうつもりです。
2008.06.04
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巻き戸キャビネット、塗装が終わり扉の吊り込みに掛かっていました。今回は、私としては初めて試す仕口です。正直な所不安が一杯でした。木地段階での確認では動作が渋く、扉裏に裏打ちの布か皮のベルトが必要かな?と思ってましたが、そこはベテラン番頭大橋さん、あれやこれやの工夫をしてくれて、何とかスムーズに動きます!眠りの浅い夜を何日も過ごしてきただけに一安心、すっかり肩の力を抜いてくれました。前田さん、赤堀さん、クニさん、としちゃん、社長、静江さん、ありがとうございました~~。手掛けと扉はこんな意匠感で仕上がりました。今日は家具メッセ2008の搬入日。まだ仕上げ中のアイテムが2点。綱渡りの試作ですが1番の不安がどうにか解消して、少しは気持ち軽くディスプレーに行けます。さ~て、次だ! <デザインアーカイブ 久遠での仕事>
2008.06.03
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先週末の画像になりますが、巻き戸キャビネットが塗装行程に入っていました。着色、そして研ぎ出しを終えた状態です。全てがナラの無垢材で出来ています。天板と地板は薄めの板を本実(ホンザネ、と読みます)で接ぎ合せて、周囲の無垢材に嵌め込んであります。意匠感と、無垢材の狂いを吸収するのが狙いです。無垢のナラ材の素材感を引き立てる宇づくり加工。丁度社長が作業しているのを見る事ができました。以前エントリーしたハツリと同様に、板1枚づつ木目に沿ってグラインダーを当てて行く、根気と力が要る作業です。今日は仕上げのオイル塗装が終わって、巻き戸の吊り込みに入っている筈です。午後の訪問が楽しみ。 <デザインアーカイブ 久遠での仕事>
2008.06.02
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昨日エントリーした久遠の巻き戸キャビネット、予想以上の苦戦になるかも知れません。過去何度かデザインして来た巻き戸の反省から、今回はV型の溝の中を扉が走る、という方法を試してみました。溝の中にピン等の異物や埃が入っても容易に掃除できるし、何より無垢材に加工した仕口として綺麗に見える、という狙いです。しかし・・・、難しい。RとRの繋ぎ目で、独立した縦棒が予想外の動きをします。コーナーRをスムーズに通したくて寸法調整したら自立性が損なわれた・・・、ジョイントのクリアランスの最適値は?・・・、等々一発勝負の怖さを再確認しています。でも、何とか解決策が生まれそう。(ヒヤヒヤです・・・)画像は地板(巻き戸下側を受ける板)。外周に沿って彫り込んだV溝が分かるでしょうか?これからキャビネットに組み立てて巻き戸の調整です。スムーズに動いてくれ~~・・・。そして手掛け。図面とは変わりましたが、狙い通りの造形です。試作を担当してくれる前田さんに最大限の感謝!!です。 <デザインアーカイブス 久遠での仕事>
2008.05.31
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