きょうびのカルチャーセンター『俳画』


 竹に蝸牛を描く.
 好みの題材ではない.
 俳画を始め,早二年.
 指導者の絵をまね,俳句を写し,少しの工夫もしよう物なら,お目玉を食らう.
 青墨の美しさを表現したくとも,指導者が茶墨愛好者ならばどんな絵を描く時も従わなければならない.
 茶墨オンリーである.
 釈然としない.

 もともと俳画という物はそんなに難しい物ではない.
 俳句の挿絵である.
 近年になって俳画教室ばやりで生徒も集まる物だから,指導者も金儲けに走る.
 経済が成り立っているのだからとやかくは言うまい.
 ただ,指導者の技術と指導力に問題がある.
 中身が無いから,出し惜しむ.
 デッサン力もかなり劣る.
 表現力の無さをデフォルメと勘違いし,
 そのくせご本人が分かりもしない俳美を強調する.
 類語辞典と季語帳を引きまくった苦し紛れの俳句.
 暇を持ち合わせた奥様方に写させて悦に浸る.
 俳画は今や家元制度に近い.

 油絵や日本画ならこうはいかない.
 いろいろなしがらみは有るとは言え○○展の名誉会員等,一応の目安がある.
 ある程度のデッサン力は身につけた上で指導にあたられていることが多い.

 俳画の中でも墨の美しさを表現している会もある.
 名は『柳美会』
 青墨が美しく表現されている.
 二年前何気なく寄った天○寺の”墨屋”で本を見つける.
 この出会いが無ければ俳画に親しむことも無かったか.

 衝動と直感力でその本と俳画の用具一式買い求める.
 紙,墨,筆と何種類も買うと結構なお値段.
 岩彩も質のいい物を求める.

 だが...
 俳画教室で絵を描こうとしても・・・
 俳画は基本的に指導者の”写し絵”の域を超えない.

 もし本格的に俳画をやりたいなら自分で描き公募展に出品する方法を勧める.





© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: