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あい5237

あい5237

2007年08月20日
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テーマ: 銀魂(1195)
カテゴリ: カテゴリ未分類


※高銀連載小説最終話です※

前回同様、
女性向け表現・BL要素含みます。
苦手な方はご遠慮下さい。
全然OK!むしろ生きがいだ!(笑)という方は↓↓へお進み下さい。


























































君が居るのに、居ないような気がする。

ここには居ないのに、居るような気がする。


















embrace























「ふぅ~…。」


朝。目が覚めて最初の一服。
俺の口から吐き出した煙は天井へとのぼっていく。


「スー…スー…。」


隣では、まだ彼が可愛らしい寝息を立てて眠っていた。



(…もう、戻れない。)



ついに吐き出してしまった。
自分の醜い本音。
その小さい身体に刻み込むように抱きしめてしまった。
なんて卑怯なんだろう。
あいつの弱み、あいつの優しさにつけこんで。
今思えば、後悔することばかり。
もしかしたら、ひどく傷つけてしまったのかもしれない。
お前も他の大人と同じではないか。
そう思われたかもしれない。
世の中の汚れた部分ばかり見てきた俺が、その闇に十分に浸かっている俺が言う権利なんてないんだろうけど。
彼に、他の奴等と同じだとは思われたくなかった。
善意とか罪滅ぼしとか。
そういうつもりじゃないけど、やっぱりあいつの前では良い子でいたかったりしてて。



(あーあ…。)



昨日の夜に何かが変わってしまった。
俺自身がそうであるように、彼の中でも少なからず変化はあっただろう。
本当は変えるべきではなかったのかもしれない。
昨日までの付き合いのままでいられたら、俺も、彼も幸せだったのだろうか。



「…らしくねェな…。」



そうつぶやいて。俺は再び闇に落ちていった。

















俺は、ずっと一人で生きてきた。
親なんかいないようなもんだったし、頼れる人なんて周りにいなかったから。
強くならなくては。強くなって、一人で生きていかなくては。
自分を追い込み、そして今の居場所を手に入れた。
結局、その居場所だって自分にしっくりきているものではないが。



時々目が霞むときがある。
この世界に身を置くようになってから、今の居場所を掴んだ頃からだ。
ただでさえ隻眼の俺にとっては、残された右目は生きていくすべとして大切なもの。
もう、終わりだと思った。
見えなきゃ何も掴めない。
一人で生きてきたからこそ、それは自分が良く知っていることだから。
今じゃ、視界の端に白い点が見えるようになっている。
医者の話じゃ、それがだんだん視界全体に広がっていって、ついには視界すべてを飲み込んでしまうらしい。
しかも目だけに限らず、その毒は身体全体に広がっていくみたいだ。
ここ最近のだるさは、仕事疲れだけではないと薄々感づいてはいた。
俺は死ぬのが怖くなったんだろうか。
いつも死と隣あわせのような世界で生きてきながら、最期の最後にこんなことに怯えているんだろうか。
それとも、最後だからこそ。
自分らしくないことを一つくらい、やってみたくなったんだろうか。
どっちにしろ、未だに彼を欲した自分の真意は分からない。















*****























「…今、何時だ…?」


布団もかぶらず、二度寝してしまったせいか寒気で目が覚めた。
そして、あいつがいないことに気がついた。



「…銀時!?」



嘘だろ。冗談だよな?
まさか…俺の前からいなくなったりしねェよな?



「ッ!?!?」



おもむろに立ち上がった。

じっとなんかしていられなくて。
心臓が、まるで別の生き物みたいに激しく脈打っている。
汗も尋常じゃないくらい噴出している。



(やっぱり変えるべきじゃなかったッ!!)



すべては俺のせいだ。
一時の気の迷いからあんなことをしておいて。
今思えば、あいつは震えていたじゃないか。
昔の傷を見られたくなくて顔を背けたりもしてた。
それさえにも欲情してた自分。
馬鹿らしい。反吐が出る。
隠していたからといって、掘り出すのはいいことじゃないことくらい分かっていたんじゃないのか?
触れられたくないものは誰にだってあるだろう。
その辛さを一番よく知っていたのは自分だったはずなのに。



「くそっ!!」



自分が何よりも憎かった。
失いたくなかったくせに壊してしまった自分を、今心底殺してやりたかった。





「銀と「どーしたの?」



光一つ入らないこの暗い部屋に、風が吹いた気がした。



「おはよ、高杉さん。」



変わらない微笑みに涙が溢れた。
情けないが、それは止まることを知らなかった。




フワッ




「ッ…。」

「えッ!?」



呼吸の音がする。柔らかい匂いもある。
全てこの手にひらに、集めて閉じ込めるよ。










腕の中へおいで。

醜い本音を紡いだ場所にキスをするよ。
命の無い世界で。
同じように生きてるものを探しただけ。



腕の中へおいで。

怖がらないでおいで。
生きてるものを見つけただけ。




「銀時…好きだ…。」
「うん…僕も!」







確かなものは温もりだけ。



















end

















後書

ん~…連載とか言っておきながら終わってしまいました
隻眼の上に失明ネタとか…;
私はいったい、高杉をどこまで落としたら気が済むんでしょうね…笑(えねェ;
元々の曲の歌詞がそういうニュアンスを漂わせていたのでやってみちゃったんですよ
終わらせといてあれなんですが…時間があったら銀時視点でまた書くかもしれません。
BUMPファンなら、話の続きをすでに読めちゃってるかもしれないんですが…笑
やれるだけやりたいと思ってます!
てか、結局裏入れられなかった…(そこだけが心残り;笑笑





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Last updated  2007年08月20日 13時03分33秒
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