シノコの勝手気ままワールド

【流産2】


【二度目の流産】



二度目に妊娠したのは、

前回の手術から三度目の生理が終わってからでした。

次の妊娠は流産手術後、生理三回見てからにしてくださいと

病院で言われていました。



ちょうどこの時期は、

後回しになっていた新婚旅行に行っていた時期です。

周期的にも排卵日と重なるし、

(基礎体温を付けていました)

ハネムーンベイビーだったらいいなぁっと。



そして、子作り解禁から一ヶ月後の結婚記念日。

妊娠判定薬を片手にガッツポーズする私。

結婚記念日に妊娠がわかった偶然に、

なにか運命的なものを感じました。



この子はきっと大丈夫・・・・。

今度はきっと大丈夫・・・・・。




不安をごまかしながら、

産婦人科へ向かいました。

前回とは違う産婦人科を選び、

前回の悲しい出来事を気にしないように、

前向きに頑張ろうと必死でした。



病院での診察の手順は前と一緒でした。

内診による、子宮内に胎嚢の確認。

妊娠成立です。



次の診察は二週間後と言われました。

ふと、前回の妊娠の事が頭をよぎります。

期待一杯でまった二週間。

そして、言われた 「稽留流産」 の診断。




今回は大丈夫。

二週間後、きっと心拍が確認できるはず。

大丈夫だ、大丈夫だ・・・・・・。



生きた心地がしなかった二週間。

ようやく迎えた健診日。

病院の待合室では手が震えました。



名前を呼ばれて診察室へ。

そして、内診へ。



「まだ赤ちゃん見えないね」



つぶやいた先生の言葉。

涙をぐぅっと堪えました。

またダメなのか・・・。



「二週間後にまた来てくれる?」



今の段階ではまだ判断しないそうで、

二週間様子を見るように言われました。

でも、なんとなくわかっていました。




だって、ツワリが無かったんです。

妊娠8週を越えるころなのに、ツワリや

眠気といった妊娠初期の症状がなかったんです。



一概にツワリが無ければ、

流産かといえばそうではないと思います。

ただ・・・・・前回と似た感覚だったので、

今回も・・・・・・・・・・・・っと覚悟しました。



二週間後の健診日。

やはり私の胎嚢は空っぽのままでした。

泣き出した私をまるで気にせず、

医師は淡々と手術の説明を始めます。

今回は一泊の入院という事でした。



泣き腫らした目で診察室から出てきた私を見て

主人は全てをわかってくれました。



また稽留流産なんて・・・・。

私に問題があるんだろうか・・・・・・・・。

この時です。

不育症という言葉を知ったのは・・・・。




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