シノコの勝手気ままワールド

【手術当日２】

【手術当日２】

流産の手術は二度目だったので

大体の手順はわかっているつもりでした。

それでも、やはり何となく怖かったです。

指定された時間に病院に行き、

受付に処置を受けに来た旨を告げる。

すぐに診てもらえると思いきや、

妊婦さんや赤ちゃんのたくさんいる待合室で

３０分以上待たされました。

ようやく名前を呼ばれたと思いきや、

入院の手続きをして欲しいとのこと。

同意書などを書いて、看護師にわたし、

入院する部屋に案内されました。

(このときは個室をお願いしました)

手術の準備が出来たら、

ナースコールで呼ぶからといわれ、

主人と部屋で待機。

数分後に呼び出しがかかり、

パジャマに着替え、コンタクトを外し、

呼ばれた部屋へ向かいました。

ここからは、私一人です。

通された処置室は、まさに手術室そのもの。

緑色の床、明るい照明、沢山の器具。

そして部屋の中央にベッド････。

周りでは看護師の方が忙しそうに器具を用意していました。

「じゃぁ、下着をとってココに寝て下さい。」

周りには囲いも何も無いベッド。

何人もいる看護師。

そこで、下着をとって、足を開き、寝転ぶ私。

せめて手術までバスタオルでも

下半身にかけてくれるかと思っていたのに････。

せかせかと医師が入ってきて、

いきなり内診。

すごく悲しくなりました。

なんでこんな恥ずかしい思いをしなくてはいけないんだ。

悲しい思いだけでも心が一杯なのに･･･。

目頭が熱くなったとき、

看護師が点滴から麻酔を注入。

前回はあっという間に意識が無くなったのに対して

今回は徐々に体が麻痺していく感じでした。

最後に覚えているのは吐き気。

吐いたのかどうかはもう覚えていません。

手術自体は前回と同じく数分で終了し、

麻酔が覚めるまで隣の部屋のベッドで休みました。

二度目の手術もあっという間に終わりました。

このあと、病室に戻って泣きました。

一晩中泣きました。

私は子供が産めないんじゃないか。

もう妊娠できないんじゃないのか。

二度の流産が私の心をボロボロにしました。

一緒に泊まった主人がまたも黙って頭をなでていてくれました。

ココまでが私の流産の記憶です。

三度目の妊娠に挑んだのは、

また手術から生理三度見てからです。

不育症の検査を受けるかどうか悩んでいたのですが、

もう一度だけ自然に任せてみようと決め、

今回の妊娠に挑みました。

そして今、妊娠５ヶ月に入り、お腹の子は元気です。

検査を受けなかった事で不安もありましたが、

無事に三度目の妊娠を継続しています。

流産は悲しい経験です。

忘れられない経験です。

だからこそ、今の妊娠の継続は

不安でもあり、嬉しい事でもあり･･････。

まだ母親になる身としては未熟ですが、

これからも、この授かった命を大切に大切に

主人と二人で守っていこうと思います。

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