山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2019.02.24
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テーマ: 街歩き(692)
カテゴリ: 街歩き

 2019年になってもう二ヶ月が過ぎようとしている。その間に7回の脱原発デモがあって、そのうち3回を休んだ。頻度から言えば「出たり、出なかったり」という塩梅だ。
 1月11日は、骨折した左手を肩から吊るして固定していないと痛むので、まだデモは無理だと判断した。1月25日は、妻との約束があって『フェルメール展』を見に東京に出かけた。義母の朝の世話をしてからヘルパーさんに引き継いで出かけたので、デモに間に合うようには帰って来れなかった。
 先週2月15日は熱を出していた。前日、早朝の散歩から元気に帰ってきて居間の石油ストーブに点火してひと休みしていたら急に悪寒が始まった。114歳の義母にインフルエンザをうつさないというのがわが家の厳しい掟なので、熱の出方が怪しければすぐに病院に行く用意をしていたが、さほどの熱が出ないのでインフルではないと判断してから(半日ほど経過してから)やおら薬を飲み始めた。
 しばらくぶりでウイーンから持ち帰った風邪薬を飲んだ。ウイーン大学の教授夫妻と街に出て昼食をしたとき、風邪の直し方の話題になったこともあって、帰り道で教授夫人がどこかの店で購入して持たせてくれたものだ。
 民間療法薬らしく、ティーパックの形をしていて赤ワインにオレンジジュースを混ぜたもので煎じて飲むというのである。ドイツ語は分からないが、パッケージにはシナモン(桂皮)とクローブ(丁子)とオレンジの皮(陳皮)が描いてある。どれも漢方で使われている材料である。
 オレンジジュースはなかったので赤ワインだけで煎じて飲んだ。じっさいには、煎じるというほど長く煮出してはいない。アルコールを飛ばしてしまうなんてとんでもない。ホットワインであることが(私には)肝要なのだ。
 それが効いたかどうかわからないが、デモのある翌日も何度か煎じ薬ならぬホットワインを飲みながら休んでいたのである。

 それから一週間が過ぎ、張り切ってデモに出かけようと思って金デモの公式ブログで集合場所を確認したら、その日のデモはないのだった。一昨日のことである。二日後の今日、月に1回の日曜昼デモに振り替えられていたのを忘れていた。









錦町公園から一番町へ。(2019/2/24 14:39~14:57)


 金デモの集会場所はそのときどきでいくつかの公園を使用するが、錦町公園はわが家から一番遠い。デモのメインコースである一番町を越えた反対側にある。
 大通りから細道に入って、西南の小さな公園口から入ると、日曜の午後らしく、たくさん子供連れがボール遊びなどをしてい。デモ人はずっと向こう、反対側の北東の大きな公園口の付近に集まっている。金デモカーも見える。
 県議会で女川原発再稼働の是非を問う県民投票条例の審議が始まったことなどのスピーチのあと、45人は錦丁公園を出発した。

 暖かい日である。冬支度で家を出てきたが、歩き出すと汗ばみそうな陽気である。デモ人の声も動きもゆったりとのびのびとしているようだ。今年は暖冬で積雪も少なかった。東北の山々は一ヶ月も早く季節が過ぎているようだ、とスキー好きの参加者が話していた。











一番町(1)。(2019/2/24 15:01~15:04)


 一番町に入ると「黒山の人だかり」とはこういうことを言うのではないか、そう思えるほどの人が道の中央に固まっている。何かのパフォーマンスをやっているらしい。デモは、コールを中止してそばを静かにすり抜ける。
 さらに進むとまた大勢の人がいたが、こちらは固まらずに道の端から端まで拡がって誰もがスマホを覗いている。「ポケモンかなんかのゲームをやっているのでしょう」と教えてくれる人がいた。どうもその特定の場所でなければゲームが成り立たないらしい。大勢の人が同じ場所で同じことをしているのだが、互いに社会的には無関係な孤立した人の群れなのである。現代的と呼んでいいかどうかわからないが、少なくても現代の新しい風景ではある。













一番町(2)。(2019/2/24 15:06~15:14)


​ 「原子力規制委員会は22日、新規制基準に適合しているかを審査中の北海道電力泊原発(後志管内泊村)の1、2号機近くにある断層について「活断層であることを否定できない」とする見解を示した。」 そんなニュースが流れて来た。​ 2月23日付の北海道新聞電子版 ​である。記事は短く、次のように続く。​


 北電は地震で想定される揺れの大きさの見直しや安全対策強化を迫られるのは必至。審査がさらに長引き、1、2号機を中心に再稼働が一段と難しくなった格好だ。
 敷地内にある11カ所の断層のうち、問題となったのは1、2号機そばを通る「F-1断層」。新基準では12万~13万年前より新しい時代に動いた断層を活断層とみなし、原子炉など重要施設の直下にあれば再稼働できない。北電はF-1断層は重要施設直下にはないとするが、規制委は22日の審査会合で「40万年前より新しい時代に活動したことは確かである一方、活動性がないという明確な根拠は得られていない」として、活断層ではないとしてきた北電の主張を否定した。
 規制委はF-1断層とその上部を走る新しい小断層についても「関連がないと認めることはできない」と連続した断層である可能性を指摘。北電の魚住元常務は「いろいろなケースを総合的に検討する」と報道陣に語っ た。 ​​


 北電は、これから新たな反証材料を提出するだろうが、活断層の上には原発を建設できないという規制が貫徹される可能性がいくぶん出てきた。そう思ってニュースを読んだのだが、一方で、規制委員会は再稼働に科学的権威を与えるための政府の御用機関としてそれに都合の良い学者を集めているので、再提出された材料に屁理屈をつけて再稼働をむりやり容認する可能性もある。残念ながら、どちらかと言えば後者の可能性の方が高いと私は考えている。
 しかし、「規制をクリアできない、再稼働どころか廃炉にすべきだ」という判断を一度でも示せば、規制委員会の権威は一挙に高まるに違いない。政治的、戦略的な観点からそう考える政治家や官僚はいないのだろうか(規制委員が自発的にそんなことを考えるとはとても思えない)。
 そうなれば規制委員会の信頼は高まる。また、一方で「再稼働不可」の判断を一度でも下せばそれが先例となって二度目、三度目の判断が容易になるだろう。廃炉へのバリヤーがとても低くなって、私たちにとってはとても嬉しい未来が開けるというものだ。通産官僚がそんな戦略的過ちをすることを強く念じている。









青葉通り。(2019/2/24 15:15~15:23)


 脱原発デモに参加するたびにデモ人の写真を撮っているが、どちらかと言えば写真を撮るためにデモに参加しているという趣きが強くなってきている。
 デモの多くは日が落ちてからなので、暗さとの勝負という感じで写真を撮ることが多く、ときどきこのブログで愚痴を書いたりする。
 今日は明るい昼デモなので、いつもの苦労はないだろうと気楽に構えていたのだが、「そうは問屋が卸さない」のだった。強い日差しと影のコントラストが強すぎて、デモ人の顔が真っ黒に映っている写真が多かった。私自身はコントラストの強い写真が好みなのだが、デモ人がきちんと写らないのでは意味がない。
 今は、RAWデータ形式で保存した写真を後でいろいろ修正できるソフトもあるのだが、人の顔がはっきりするように修正すると全体に白茶けてしまうことがあって、これはこれでなかなかに難しい(などといいながら、じつはパソコンで写真をいじりながら遊んでいるのだが)。
 来週はデモに参加できそうだが、その次の週はいろんな用事が立て込んでいる。デモの時間帯は開いているのだが、疲れてしまってデモどころではなくなるのが心配だ。

小野寺秀也のホームページ







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Last updated  2019.02.27 10:07:04
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