山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2020.10.23
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テーマ: 街歩き(692)
カテゴリ: 街歩き

 先週の脱原発デモについてこのブログに書くのをさぼった。参加して写真を撮って、スチル写真と動画をSNSに投稿して終わった。雑用がそれなりにあって、そのほとんどがパソコン相手でブログに時間をさけなかった。こんなふうに書くとかなり多忙に聞こえてしまうが、じっさいは処理能力が落ちているというに過ぎない。
 なんとなくもたもた過ごしている気分だが、昨日(10月22日)、宮城県議会は女川原発2号機の再稼働の請願を採択してしまった。知事はそれを根拠に近いうちに(予定通り)再稼働を容認するだろう。じっさいの再稼働は2年後くらいになるだろうが、事態は格段に悪化した。
 もう一つ嫌なニュースが続いた。今日(10月23日)、仙台高裁は石巻市民が宮城県と石巻市に女川原発再稼働の地元同意の差し止めを求めた抗告審で市民側の訴えを退けたというのである。高裁の判断は、「県知事の地元同意や立地自治体の事前了解が、再稼働を目指す東北電力行為と同一視できない」というのである。しかし、地元同意がなければ東北電力は再稼働できないという事実は、自治体と東北電力の行為を無理やり分離することには無理があることを意味しているだろう。結論が先にあった判断だとしか思えない。









元鍛冶丁公園から一番町へ。(2020/10/23 18:14~18:30)


 この季節、陽が落ちて暗くなってしばらくしてからデモのために家を出るので、夜になって外出するということになる。長い職業人であったときにはこの時間帯に家に帰っていたので、日中を家で過ごして夜に玄関を出ることに違和を感じるだろうと思うのだが、じつはほとんど感じない。そんな自分にちょっとばかり「違和」を感じながら元鍛冶丁公園に向かった。

 やはり、今日の元鍛冶丁公園にはいつもの倍近い人が集まっている。デモ中の集計では45人の参加者だった。
 フリースピーチでは石巻市や宮城県への請願や要請行動を行ってきた人たちが次々に憤りに満ちたスピーチをした。
 県議会に出された再稼働に関する請願は環境福祉委員会で審議されたが、9月13日の委員会はたった10分の審議で女川商工会が出した再稼働を求める請願を賛成多数で採択してしまった。再稼働の是非に関する県民投票の請願には「議会で十分に論議するから県民投票は不要」として拒否したにもかかわらず、その議論はたった10分なのである。
 なぜそうなるのかは、はっきりしている。自民、公明の議員たちは議論ができないのだ。自分たちに「理」がないことを十分に自覚しているので議論から逃げるしかできないのだ。「議」員たるおのれの義務の否定、ないしはサボタージュである。「恥を知れ」というしかないが、恥を知るならとうの昔に議員を辞めているに違いない。















一番町。(2020/10/23 18:36~18:45)


 女川町議会、石巻市議会、宮城県議会の自公議員の言い分に、「原発再稼働は国の政策だから地元がとやかく言うことではない」というのがあって驚く。地元の同意がなければ東北電力は再稼働しないということは、地元に相当の決定権があるのである。それを放棄するのは、自治体議会や首長そのものの存在意義の否定、自己否定に他ならない。
 河北新報に「女川原発再稼働・迫る地元同意」という連載記事の​ 「(2)先導する議会、民意とは乖離」(9月29日付け河北新報ONLINE NEWS ) ​に次のような一文があって地方自治体の存在理由、その意味について考えさせられる。


 北海道函館市。電源開発(Jパワー)が青森県大間町に建設中の大間原発は、津軽海峡を挟んで最短23キロ。稼働すれば重大事故時の避難対象となる30キロ圏を抱える。人口約25万の観光都市は、対岸のリスクを除去できないでいる。
 市は14年4月、建設差し止めを求めて国と同社を提訴。6年半近くたった今も係争中だ。工藤寿樹市長は「市民の承諾もなく、近隣に原発が建設されている。市の存続と住民を守らなければならない」と訴える。
 地元の民意をどう吸い上げ、国策とどう向き合うか。市は訴訟の前から「大間原発建設の無期限凍結」を掲げ、市民との意識共有を図る。工藤市長は「市が原発政策で特定の立場に立たないことで、理解を得られた。建設凍結は市民の総意だ」と強調する。


 何たる彼我の差だろうか。一方は国策だからと県民の命も安全も考慮することなく上(政府)の意向に従うばかりの首長や地方議員がいて、一方には「市の存続と市民を守らなければならない」と行動する首長がいる。原発再稼働に関しては、東電福島第1原発事故の原因究明を行わない限り東電には柏崎刈羽原発を再稼働する資格はないと再稼働を容認しなかった新潟県の例もある。
 私たち・宮城県民はいったいどんな首長や議員を選んでしまったのだろうか。「選良」という言葉があるが、私たちは「選愚」を選んでしまったのである。「選愚」たちが唯々諾々と女川原発再稼働を容認しているのである。









青葉通り。(2020/10/23 18:52~18:54)


 最近の金デモは30人前後ということが多く、デモの写真を撮ろうと言う身には45人はたしかに多いなと身に沁みて感じた。45人という数とソーシャルディスタンスということでデモの列が長くなるのある。
 かつて数百人のデモの全体を撮ろうと走り回ってへとへとになったことがあったが、それほどではないにしてもやや似た状況に陥った。体力の衰えをそういうふうに感じることが身に沁みた秋に夜デモであった。

 それにしても、今日ほど「まだまだ脱原発デモ
は続くのだなあ」と実感した日はない







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Last updated  2020.10.25 03:38:37
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