堅子の部屋。

堅子の部屋。

貧血での入院。

手術を終え、落ち着いたところで、退院する。
家に帰ってからも、自宅療養という形で、会社には行かず、
家でのおかゆはきつく、
雑煮を冬だったこともあり、毎日それを食す。
流動食しか食べてはいけないことになっていたので、
仕方ない事ではあるが。

再発することもあるが、彼は奇跡的に回復する。
が、毎月1回の診察は欠かせないモノになる。
主治医と話をし、腹部の触診、血圧、体温など計る、
簡単なモノ。
それでも、再発のおそれを考え必ず月1回は、通院。

その落ち着いてきた彼、28歳のころ、あたしと出会う。
それで、第一話で書いた事を、聞かされる訳になるのですが・・・。

ここに来ることが決まった1ヶ月前。
月1の通院に一緒に同行する。
あたしも仕事をしていたが、休みが丁度合ったので、
これから先のこともあるし、なんて、簡単に考えていた。

そぉ、その日、医師から診断されたのは、
「極度の貧血」と。
そして、そのまま即入院することになる。
看護士さんから、
「よく普通に生活して、歩いてたねぇ」と。

入院の用意をしなければならないと言うことで、
いったん帰宅。
本当は、そのまま帰ってはいけなかったのだが、
無理矢理、入院の時間を伸ばして貰い、
悠長に、昼ご飯を食べて、彼は病院へ。
あたしは、そのまま自宅へ引き返す。

彼は、毎日、注射を打ち続け、
2週間ほどで退院。

お見舞いに行けるときは、行ってきたが、
ごろごろ寝ているだけの、入院生活は、
かなりつまらなかった模様で。
TVばっか見ていたらしいです。



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