ココ の ブログ

面白いブログ(4)

面白いブログ(4)

 ブログ(ウエブログという人もあるが)は本来は文章だけのものから始まった。というのは写真を同載すると重たくなり(ネット用語で受信スピードが落ちて時間がかかることをいう)待っているのが面倒な人には不向きで本来の読んでもらう目的が損なわれるからだった。しかし、パソコンの性能が良くなりスピードも速くなって、光通信の場合なぞ瞬時に受信できるようになったことから写真掲載のブログが多くなった。百聞は一見にしかずという通り観たものでは聴いたり読んだりするよりもビジュアル効果は絶大だから下手な文章よりも説得力があるので瞬く間に画像が世界中に流れ出した。中にはブログと言いながら文章は全くなく画像だけのものもある。

ウエブログ
ウエブログのレスポンス(応答・反応)時間表(楽天は真夜中が集中帯のようだ)。


 ボクのブログは一種の絵日記だから画像を多用している。楽天の有料(月に100円)画像倉庫を利用するようになってからは手持ちの写真をどんどん登録して、中にはネットで流れている画像も取り込んで登録して使っている。著作権の問題があるから使用するのに最初は気にかけたが、個人的なブログ程度に載せる分には直ぐに消えるので大丈夫だろうという弁護士の話があったので今では商業用で流れているもの以外のトラブルが起きないようなものを使うことにしている。だから逆にボク自身の画像も余所で使用されているかも知れないが気にしていない。一旦世間に流れたものは誰が何処で使おうが気にしていてはキリがない。しかし、そこには常識的な礼儀だけは必要だ。


 だからボクのブログをプリントアウトして誰かに意図的に渡してねつ造した説明をしてボクのブログを妨害することも覚悟の上だ。そこには渡した人間の下劣さと受け取った人が不注意にも勘違いして抗議の電話を掛けてくるということも哀れなことながら、そういう一連の行為をして恥ずかしくないという心理がボクには分からないのだ。降りかかる火の粉は払うのが当たり前ながら賢人はそういう火種になるようなことは最初からしないと言い切ってしまえば確かに問題は起きないだろう。ボクの大学の恩師が「ブログをすれば誰かから中傷されるのが嫌だからしない」と言っていたのを思い出す。


 しかし、そういう内向的というか消極的な気持ちでは時代に流されるだけで主義主張もできない弱い人間、若しくは周りばかり気にしながらも蔭で仲間内だけで自己主張する暗い(慎重ともいえるが)性格に想えてしまう。尤もそれは個人個人の性格の問題だからどうしようもない。主義主張をするだけがブログの目的ではないのかも知れないし単なる報告だけで満足する人も居るだろう。最近ではブログに見せかけて商売をする人も居る。まさか本業ではないだろうが、スパム(「やらせ」や「サクラ」を目的とし、中には「妨害」目的で執拗に同じブログを多数発信する行為)が世界中のブログの中で日本が一番多いというから、まだまだ日本のブログやインターネットのレベルは低い。


 それよりも面白いことに、数か月前に、あるパソコンメーカーが主催する●●クラブ(ユーザー対象の同好会の部類)からボクのブログが「優秀賞に選ばれましたのでトロフィーを贈ります」と連絡があって、忘れかけていた頃にクリスタル・ガラスのトロフィーが送られて来たことがあった。早速ブログに紹介したところ、それまで頻繁に掲示板に書き込みをしていた人々がパタリと来なくなったのだ。そのことを妻に話すと「どうして?」と訊くので考えられる限りの理由を言ってみたのだが、結論として彼女の言うには「そんなブログ賞の対象になるようなブログの掲示板に書き込みをするなんて・・・と尻込みをしたのでは?」ということだった。

ブログ賞トロフィー(3).
送られて来た「ブログ賞」のクリスタル・トロフィー。

 「割合、消極的な気持ちなんだな」とボクは想ったのだが、更に妻は「あなたがブログ賞をもらったことが悔しいのか不愉快なのでは?」と付け加えたのだった。「どうして?」と今度はボクが訊き返した。「だって、あなたのブログより自分のブログの方が上だと思っている人だからヨ」と言うのだ。なるほど、これまでボクを見下してコメントを書いていたのに、そんな相手がブログ賞を受賞したのが許せなかったのかも知れない。そう考えるとボクは笑ってしまった、何と心の狭いことよと。高がブログ、されどブログということなのだろう。そう言えば、作家が自分は努力しているのに賞を貰えないのに、仲間の受賞をねたみ悪口を言うというのを聞いたことがある。似ているなと想った。(つづく)



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