ココ の ブログ

異常社会(1)

異常社会(1)

 色々な事が起きるものである。ノルウェーの大量殺人、中国の新幹線大事故、アメリカのデフォルト、日本の原発メルト・ダウン。異常な社会に観える。これこそ残酷な言い方だが人間が生きている証なのかもしれない。テロは現代では世界中で頻発しているから珍しくも無く、記憶に新しいのでは911事件(アメリカの貿易センター・ツイン・タワー爆破事件)がある。あれは半分やらせであったとする様々な証拠が出ているから組織犯罪でも国家(アメリカ)が介在しているだけに一種の戦争でもある。自国の領土で自国民の犠牲を出しておいて仮想敵を捜索し追い求める手法は、裏に隠された目的があるから巻き添えを喰った市民こそ大きな迷惑である。主犯格とされた蔭の実力者は最近、パキスタンで暗殺された。

Mni1ni2Mni3Mni4Mni5

 マンハッタンのツイン・タワーの壊れ方が旅客機が激突しただけで、あんなにも綺麗に壊れるものかと訝った通り、内部の柱や梁に爆薬が仕込んであったという証拠まで出てきて、近隣のビルにまで同じ仕掛けがあって同じ時に破壊されてしまったから念が入っている。当然ながら事前に分かっていた事だから保険まで掛けてあって、ビルの持ち主は火事場ドロボーのようにして大金をせしめているのである。世界の一般市民はテロ事件の方にばかりに目が行って隠された金儲けには気がつかないのだ。冷静に事件を追いかける事件記者は隠された理由が判明して行くにつれ背筋が凍るような非情さを感じる事だろう。国家とは目的遂行の為には国民の命なぞ屁とも思っていず、手段を選ばないのは昔から変わらない。

Mni1ni2Mni3Mni4Mni5

 ノルウェーの大量射殺事件と庁舎ビル爆破のテロは未だ真相が判明していないから単独犯なのか複数犯なのか分からないが、人種偏見の思想的な背景があるようだ。ボクはこの事件を知って直ぐにヒトラーのホロコーストを思い浮かべた。村上龍の小説「ノルウェーの森」は読んでいないが、ノーベル平和賞授与を行う国柄だけに我々のイメージでのノルウェーは北欧の平和な国でクールな処にクールな人種が住んでいるという程度で、悪く言えばバイキングの子孫の国というぐらいの認識しかない。それほど日本から遠い国であるのに情報だけは速く伝わる。尤も、国の実態までは伝わって来ないから我々の記憶にある情報とのギャップが事件の意外性に驚かされるのである。が、そもそも人間性なぞ何処の国も変わらない筈なのだ。

Mni1ni2Mni3Mni4Mni5

 戦争とは言え、ヒトラーによるユダヤ人ホロコーストやアメリカによる広島・長崎への原爆投下での日本人ホロコーストを知っているだけに、それ以上の目新しいテロでも無い限り特別に驚かなくなった神経こそ異常であり、精神的麻痺になっているのを恐ろしいとさえ想う。それなのにユダヤ人によるパレスチナ難民のホロコーストなぞはニュースで余り伝えられないから我々は無関心のままである。耳目に新しい中国の天安門事件も学生へのテロであった。今回の中国製新幹線の大事故も処理の仕方を見るとまるでテロと変わらない。証拠品である衝突した列車を隠蔽する様に穴を掘って埋めているニュース画像を見てテロと同じだと想ったのだ。天安門事件の学生殺戮と言い、何という酷い国なのだろうと想ってしまう。

Mni1ni2Mni3Mni4Mni5

 多分、外国人もかなり乗っていたと想う。乗っていなかったという証拠が無いから、少なくとも外国人旅行者や商社マンの犠牲者も多く居た筈だ。約1,500人の乗客の3割は死傷者の筈である。数百人もの被害者(勿論、多くの死者を含む)の処理も検証も済まされない内に、同じ路線の横を新幹線が走る中国側の神経が理解できない。日本では考えられない事だ。しかし、かつての信楽鉄道事故やJR福知山線の事故処理を観る限り、日本も基本的には余り変わり無い様に思える。官僚主義的とはこうも非情なものかと想ってしまうのだ。つまりは官僚による国家という幽霊のような組織をして非情な人間に変えてしまうのである。原爆投下も同じ考え方のアメリカ人が実行したのである。そう言えば自国の大統領でも組織力で暗殺してしまう恐ろしい国なのだ。

Mni1ni2Mni3Mni4Mni5

 人間とは人の犠牲の上に立って幸せを掴む生き物なのだろうか。人が幸せになれば自分が不幸に成り、人が不幸になれば自分が幸せになるという矛盾した構図と生き方が現在横行している。原発村がやせ細り、電気を供給される大都会がぬくぬくと肥る社会と言うのは狂った社会だ。人は皆平等だと言いながら大きな矛盾と差別を抱えたまま都会人は原発村を疎んじて来た事は間違い無い。ボクも都会人として恩恵にあやかって来た一人だ。だからバンバンと電気を使って来た。今回の節電なぞナンセンスと笑い飛ばして東電や関電を笑って居る。水力と火力をもってすれば充分賄える電力事情を知っているからだ。下手に節電して熱中症にでもなって病院行きになる位なら、少々電気代がかさもうと涼しい方が人間的な生き方をしていると想うのだ。(つづく)

にほんブログ村 美術ブログ 建築家(芸術家)へ ←ブログランキングに参加中です、クリックをどうぞ!




© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: