蝉の羽化(1)【写真集です】

アルバム名:蝉の羽化

日時   :200年7月末

場所:千葉県




【プロローグ】

子供の頃、
庭の鉢植えの朝顔の
添え木で、
蝉の羽化を初めて見た。

あの時の驚きと感動は
今でも忘れられない。

蝉の幼虫の背中から出てきたそれは
真っ白の妖精のような
生き物だった。

この夏
そんな妖精に
僕は再会した。

+++

一つ前のアルバム「蝉の幼虫」でも
お話しした通り、
僕が通う大学のキャンパスでは、
毎晩、蝉の幼虫を何匹も見る事ができる。

桜並木を左の植え込みから
右の植え込みに
移動して羽化するのだ。

通りを渡る間に
通行人に踏まれてしまうこともおおいので
僕は、後輩と二人で
通りを歩いている幼虫を
捕まえては右の並木の桜の幹に
止まらせてあげると言う作業を
毎晩繰り返していた。

生物学の道に進む者は
基本的に生き物が好きだ。

僕らがとっている行動は
生物学科の学生としては
特に珍しくはない。

+++

そんな或る晩、
一匹の幼虫が、じっと動かないでいるのを
見つけた。

やがて、その背中がぱっくりとわれはじめた。

PA0_0197.JPG

羽化の始まりだ。
小学生の頃見て以来のその光景に
僕は、息を飲んで見入った。

子供の頃に
蝉の羽化をみたあの時の感動が
胸に甦る。

始まる。。。

(2) へ続く。。。


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