ケ・セラ・セラ -元気に行こうー

ケ・セラ・セラ -元気に行こうー

Iの悲劇


それはそれは運動神経が良くかっこ良くやんちゃな子。
長男とは小学校が一緒だった。
親も子も情のある家族で信頼してる人は沢山いると思う。
頭も賢く特に昔から英語が好きでずっと英会話を習ってた。
他の同級生のお母さんに
「あんな子が自分の子供だったら・・・」とまで言わしめた男の子。

うちの息子とは特に仲良し、というわけではないが
「あいつは信頼できる」と今でも息子が言う。
今でもお母さんとは親交があるし
I君も1年に1,2度は我が家のバーべキューには顔を出してくれる。

そのI君・・・。
と、ある神奈川の付属高校に進学したのだが・・・
大学進学の選考でもれてしまった。
成績が悪いのではない。
出席などの問題もない。
何故なのか・・・。
どうもその高校で実力を持つ担任教師に嫌われてしまったようなのだ。
最初は些細な事だった。
だんだん嫌がらせが始まった。
親も子もとにかく12月の学部が決まるまでは、と
我慢していたらしい。
12月の末の成績会議で
「お宅のお子さんの希望する学部は全部だめでした。
他の学部を希望していないので放棄と言う事になります」
彼は文系志望だった。
なんだか雲行きが怪しいと思った親が文系全部の志望届けを出していたのにもかかわらず・・・。
理系を志望していないということで“放棄”という形を取って
学校側に傷を残さない形にして。
担任に親が会いに行くと
「大学側の問題です」と話しにならないらしい。
もう決定なのでいくら話し合ってもダメとの事。
おまけに今度は卒業をちらつかせるらしい。

つづく


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