視覚障害者が、キリスト教に興味を持ったとします。その人の家の環境によっても対応の仕方は違います。家族の人が反対していて、教会に行けない場合があります。その時は、家族の前では、キリスト教の話は出来るだけ控えたほうが良いでしょう。神父や牧師に家族の説得をお願いするのが一番良いでしょう。機会を見計らって誘うのが望ましいです。
特に家族の反対が無ければ、障害者の指示通りにしてください。例えば、「お迎えはどうしますか?」「教会の道は知っているので結構です」と言われたらその通りにしてください。家まで迎えに来ることはかなり負担に感じる障害者は少なくありません。それに、一瞬でも自分の家を見られてしまうことを好まないでしょう。教会までの道順の中で、待ち合わせするところを決めておかれると良いです。駅の改札とか、徒歩でいける距離でしたら、バス停とかです。障害者の中には、一人で外出できる人と、困難な人がいます。外出困難な人は、家族の人が教会まで送り迎えするのが理想的ですが、一人暮らしとかで、外出が困難な方もいます。ただ、今の福祉のサービスで、ガイドヘルパーと言うのがありまして、これをうまく活用されている方も多いです。ですからこれは適材適所となります。ガイドヘルパーのことについては、ここでは詳しくは書きません。
ここで一つ書かせていただきます。視覚障害者が、電話帳などで、教会を探してくることは、あんまりないと思いますが、私の場合は、104 の番号案内で住所を聞き、探しました。それで、大体駅周辺の地図は頭に入っていたので、少し迷ったくらいで、教会に無事に辿り着くことが出来ました。私の、教会の探し方ですが、信号などの危険が少ないこと、歩道橋が近くにあること、の二つです。
さて、ここからは単独歩行できることを条件に書きます。待ち合わせして、以外に陥りやすいことは、必ず、障害者に声をかけると言う事です。相手の姿が見えていないわけですから、一言声をかけてもらわないと分からないのです。
無事に、障害者を見つけて、教会までの道のりですが、障害者が相手の肘をつかむ形を取ります。それか、相手の肩に手を置いたほうが良い人もいます。してはならないことは、杖を持たないと言う事です。後誘導中、「左に曲がります」とか、「少し坂があります」と説明する人がいますが、これは帰って鬱陶しく思います。相手が、左に曲がれば、こちらも左に曲がりますし、坂の上り下りで、怪我をすることはありません。
さて、いよいよ教会の近くに来ました。そこで、教会の近くに何が立っているか、教会には、変わった段差があるとか、目印になるものを伝えていただくと良いかと思います。
いよいよ教会の中に入りました。 この次は、教会の中での接し方を書きます。