AM8:00 | ホテル出発 皆のリクエストで商店に寄って貰い、菓子や水を購入。 途中、休憩などを挟む。 |
PM12:30 | 黄龍着。昼食後、13:15~17:45まで黄龍観光(徒歩) ちなみに所要時間は登り2時間30分、下り2時間。 |
PM17:15 | 黄龍出発 |
PM22:00過ぎ | 茂県のホテル着。夕食。 |
移動&黄龍観光です。 朝、ホテルをバスで出発し、まずは水や食糧補給。 その後、九寨溝空港を横目に、途中おみやげ屋さんでの休憩を挟んで、一路黄龍へ。 標高3000m以上の高地を走っている途中で、ガイドさんが岷江の水源でバスを止めてくれました。 この河「岷江」は、長江へ流れ込む源流のひとつなのです。 あの長江の源流、最初の一滴の、その場所に立つというのは、不思議な気持ちがします。 この小さな流れが、あの広大な大河になるのか。 自然の大きさに、改めて圧倒されたような、そんな気持ちでした。 そんな場所ですが、やはり観光バスが止まることが多いためでしょうか。チベット族の親子が、おみやげ販売をしていました。 こんなに空気の薄い、不便な場所で民族衣装をまとい暮らす彼ら。豊かだけど、厳しい自然の中で生きる彼ら。 そして、その一方、北京や上海などの都会で、日本と変わらないような消費生活を謳歌する人たちも大勢いる国、中国。 同じひとつの国とは思えない格差に、なんとなくやりきれないものを感じました。 更にバスは高地を目指し山を縫うように走り、最高点では標高4000mを越えました。 そんなところでも人々が放牧をしているのに驚嘆しつつ、バスの中の気温低下や高山病に悩まされつつ、しかし高山病が酷くなるからと、寝ることは許されず、必死に車窓の雄大で荒々しい景色をを眺めていると、バスはようやく黄龍の登り口に到着しました。 登り口にあるレストランで昼食後、いよいよ黄龍に挑戦です。 |
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岷江山脈の懐に抱かれ、渓谷に沿って大小100以上の湖が点在する神秘的な景観。 山腹に棚田のごとく幾重にも連なる池は、上から見ると黄色い龍がのたうつ姿に見えるということから、この名が付けられたという。 |
黄龍は、好天の日が少ないと言うが、この日は午後から土砂降りでした。 購入した酸素を片手に、レインコートに帽子という出で立ちで、いざ出発。 ここの観光は、時間を切られての個別観光です。 基本的に、黄龍は徒歩観光。麓から山を登っていき、戻ってくるだけなので、迷いようがないからでしょう。 大体片道4km、高低差700mを、約4時間30分で往復しなくてはなりません。 こう書くと、その時間でその距離なら楽勝と思うかもしれないが、何しろここは富士山の頂上よりも高い場所なのです。正直、かなりきつい。 私自身、距離と時間を聞いて「楽勝」と思ったのですが、実際に歩いてみると、ちょっと坂が急になるだけでも、かなり息が上がり苦しくなりました。酸素無しには途中退場という感じでした。 ガイドさんには「2時間半で頂上まで行き着けなくても、そこから引き返すようにしてください」と言われていたのですが、ここまで来て一番の見どころ、五彩池を観られないなんて、冗談ではない。 とにかく必死。傘をさす中国人でごった返す中、頑張りましたよ。 中国人を押しのけ、写真スポットでは写真を撮り、傘で頭をつつかれながらも、 「うわー、すごーい。自然にこんな景色が出来るんだー」 と興奮気味に感動しつつ黙々と登りました。 とにかく登る道、すべてが美しく、すべてが感動でした。 土砂降りでありながら、あの美しさ。晴れていたら、どれほど美しかったでしょう。 かなり苦しい中、途中で「もう駄目かも」と挫折しつつも、美しい景色に励まされつつ、何とか山頂近く、黄龍寺に到着。 ここまで来れば、あともう一息。最後の力を振り絞り、頂上の五彩池を目指します。 そしてついに! 少し高台から見た五彩池 この透明感! 私的には、九寨溝以上の感動でした。 出来れば徒歩観光をぜひお勧めしたいのですが、体力に自信が無い場合は、かごで登り口から頂上まで上がってくれます。(もちろん有料) ツアーでかごを利用した方がいたので、聞いたところ、私たちが登ったのとは違う道を通り、数カ所ポイントで止まって観光させてくれるとのことでした。 ちなみに、あとで判明したのですが、かごが通った登り道は、頂上からの下り道だったようです。 黄龍は登り道と下り道を分けており、登り道はずっと観光スポット沿いを歩く素晴らしい道。下り道は所々観光スポットは有るものの、基本的には山の木立の中を歩く道、といった感じです。 なので、かごで登った方々は、「せっかく来たのに・・・」と残念そうでした。 しかし私が登った時、登り道を下ってきた中国人は数知れず。そのために道がごった返していました。 私自身も、下りで一部、道を間違えて登り道を歩いたりして、景色を堪能しましたし。 許されることなのかどうか判らないけれど、体力に自信が無い人は、かごで登って、登り道を徒歩で下るのがいいのかもしれませんね。 途中で降りてくるかごを捕まえることも出来ますので、体力が許す途中まで徒歩で登るのもいいかもしれません。 その場合は、かごとの料金交渉は、自分でやることになりますが。 ま、まぁ、基本的にはルールを守った方がいいとは思いますけど^^;。 土砂降りの高地での山登りでくたくたになった一行を乗せ、バスは宿泊予定地茂県へ。 このときも、くたくたにも関わらず、「高山病になるから、いいと言うまで寝ないようにしてください」と言い渡されました。 濡れて疲労困憊でありながら、眠ることも許されず、かなり辛かったです。 が、結局途中で寝てしまい・・・気づいたら、頭は痛いし、寒気はするし、気持ち悪いし。 高山病と風邪を併発してしまったようです。 トイレ休憩を挟みつつ、真っ暗な山道をひたすら走る。他に車も無く、「夜ってこんなに暗いんだ」と、改めて感じました。 何しろ、遠くを走っている車のライトの照らす光の先が、闇に吸い込まれていくのがはっきりと見えるんだから。車のライトって、あの範囲を照らすのね、なんて感心してみたりして。 そうして山を抜け、車は街に入り、夜の10時過ぎにようやく本日宿泊のホテルに到着。 正直「もうご飯いいから、寝かせて」と思ったけど、バスを降りるとレストランに直行で食事。 くたくたの体にヘビーな食事を押し込んで、部屋に帰るとずぶぬれになった鞄の中味を部屋に広げて乾かす作業。 この日購入した絵はがきも、持って歩いていたガイドブックも、すべてずぶぬれ。 更にデジカメは黄龍の頂上で、電源が入らなくなりました。 しかしその事実に激しくショックを受けるより、とにかく体を温めて寝ることが先決。 どういうわけか妙にだだっ広い部屋で、部屋中に荷物を広げたまま、その日は床についたのでした。 |