旅行1日目

4月29日(金) 旅行1日目

 さて、いよいよ未知の土地、ウズベキスタンへ出発です。
 成田発なので、前日埼玉の実家に泊まった私は、同行の友人といっしょにスカイライナーで成田へ。
 遅刻は許されないので、早め早めに予定を組んだら、異常に早く着いてしまった。
まあでも、時間が足りなくて焦るよりはマシです。
 空港に送ったスーツケースを受取ると、ツアーカウンターが開くまで、まだまだ時間がかかりそうなので、カウンターの見える場所に座って待機。
 ツアー人数は全部で17人と、数日前にツアコンからかかってきた電話で聞いているのですが、いったいどんな人たちなのか気になるところです。
 私たちが申し込んだのが、もうキャンセル料金がかかるかどうかっていう時期で、その時にまだ一桁だったはずの人数が、何故にこんなに膨らんだのでしょうか。
 そしてどんな人たちが「ウズベキスタン」なんていう、かなりレアな土地を目指すのでしょうか。(自分たちもそのうちの一組ではあるのですが)
 期待と不安に胸を膨らませつつ待っていると、なにやら着物を着た男性・女性が複数うろうろしています。
 着物で海外? 何かの伝統芸能の団体かしら?
 しばらくはそう思っていたのですが、座る場所を移動してみて、初めて気が付きました。
 なんと、成田空港の出発ロビーで、お点前をしていたのです。
ロビーの真ん中に炉をしつらえて、おじさまが優雅にお茶を点てている。



 そして観察してると、お茶菓子とお茶を、ロビーにいる海外旅行に出発しようという人たちに、振る舞っているようです。
「あれ、ただで頂けるのかしら?」
 友達とこそこそと観察していたのですが、どうにも気になったので(単にお茶を飲みたかったというのもある)、炉をしつらえてある近くまで移動し、友人が何人かいるおじさまに聞いてみました。
すると、やはりサービスでやっているとのこと。有り難く、干菓子とお抹茶を頂きました。
 何でも、毎年ゴールデンウィークの初日と二日目に、お茶のサービスをしていらっしゃるということです。朝から夕方まで、一日2000服くらいはお出ししますとの事でした。
数人で交代するとはいえ、大変だろうな。
有り難うございます。ごちそうさまでした♪

 そんなことをしているうちに、集合時間に。が、ツアーカウンターにツアーの札がかからない。
 しばらくすると、添乗員さんとおぼしき女性が「タビックス ウズベキスタンのお客様~」と声をかけ始めました。
 と、どこからともなく、わらわらとツアーメンバーが集まる。
 うーん、かなり年齢高め。
 中国の時も、エジプトの時も思ったけど、世界遺産を見に行くちょこっと辺境気味ツアーは、何故か年齢層が高いのだ。
私たち、けして若くはないが、ツアーの中では下から数えた方が早そうだ。
参加者の詳細は省くけれども、雰囲気を伝えるために簡単に説明すると、かなり一人参加(男女とも)の多いツアーで、殆どの方々がアラスカ、南米、南アフリカ、ドバイなどなど、とにかく普通あんまり行かない場所を訪れているという、ある意味かなりレベルの高いツアーであった。

 添乗員さんの話によると、アシアナのチケット発券が遅れているため、もう少し待って欲しいとのこと。
 というわけで、メンバーはまたちりぢりになり、再度呼ばれるのを待つことにした。
 早めに着いて、早めにチェックインして、軽く食事でもと思っていたのだが、ここで余裕時間の貯金を使い果たすことになる。
かなり待たされた後、チケットを受取りチェックインカウンターへ。
が、すごい混雑。長蛇の列。ただチェックインするだけなのに、何故そんなにも手際が悪いのだ! アシアナ!
 ここで30分以上並ばされたため、余裕時間はゼロに。
 軽くお食事はあきらめて、その足で手荷物検査、そして出国。ここもゴールデンウィークだから、そこそこ混んでいた。
 恐ろしいことに、この時点で既に搭乗が始まっているという状態。
ほとんど競歩状態で、搭乗ゲートへ行き、飛行機に滑り込む。
 それでも定刻通り、飛行機は離陸。ソウル(仁川)経由でウズベキスタンの首都タシケントを目指します。

 成田~仁川(2時間30分)、仁川~タシケント(7時間40分)をフライトし、現地時間21時頃、タシケントに到着。日本との時差は4時間。
 あとは入国審査で、ホテルに着いてのんびりだ、と思ったのだが、ここからが長かった!
 まず、入国で待たされる。とにかく処理が遅い。一人に5分はかけてるんじゃないの?ってくらい遅い。
入国書類にちょっとでも不備があったり、所持金をアラビア数字だけしか書いていない(英語表記も必要)と、そこでストップしてしまうのだ。
 そういうミスが無くても、入国書類を一枚一枚細かくチェックしているようだった。これでは時間がかかるわけだ。
 そしてその後、パスポートコントロールでも待たされる。
 ここも、どうしてそんなに待たされたのか判らないが、とにかく列が動かない。
団体ビザなので、グループごとに並ばなければならないのだが、その列が、本当に動かない。
なんと、空港を出られたのは23時だ。飛行機が降りてから、2時間もかかるとは!
 待たされるだけ待たされて、ようやくホテルへ。ホテルはメリディアンなので、満足満足。

 一日目は夜遅いこともあって、ウズベキスタンやタシケントの街の印象は、特に有りません。
とにかく待たされた=やはり元社会主義だな という短絡的な構図くらいでしょうか。
 あとは空港で思ったのですが、多民族国家なのだな、ということ。
モンゴル系、ロシア系、朝鮮系、西アジア系などなど。
色々な顔の人が、職員として働いていました。
 シルクロード---東西の交差点という以外にも、様々な歴史的背景で、多民族国家になっているのですが、アメリカのような移民の国ではない場所で、これだけ様々な人種を見るのも、何だか不思議な感じです。
 明日からは、どんな発見があり、どんな物を見られるのでしょうか。とても楽しみです。


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