◆ひなぶ~の入院

◆ひなぶ~の入院◆

  リーメン生活にも慣れてきた5月末の夜中だった。

  いつもよく寝るひなぶ~の様子がおかしい。

  声を出すでもなく少し動いては、しばらくして泣く、を繰り返している。

  まだ起きていた私。気になって近くに行ってみる。


  目をぐっと見開いて白目みたいになる。

  全身に力が入っては普通になって泣く、を繰り返し。


  もしかしてこれは・・・けいれん?ひきつけ?

  初めての事でよくわからない。

  育児書を持ち出し、熱性けいれんかもと思い、

  熱を測る。

  でも、熱はない。

  ダンナくんもちょうど起きていたので、呼んでみる。

  「大丈夫やない?」と軽い・・・


  24時間電話相談できるとこがあるのを思い出し、電話してみる。

  近くの救急病院を教えてくれる。

  でも夜中だと検査もできないと思うから、明日かかりつけにまず行ってみたら、とアドバイスをもらう。

  時間が経つにつれ、けいれんは徐々に治まってくる・・・


  次の朝、りく兄を保育園に連れていき、すぐかかりつけの小児科へ。

  「2ヶ月でけいれんはおかしいから、入院して検査してみて」と言われる。

  先生に頼んで、実家近くの福大病院を紹介してもらう。

  偶然先生のお知り合いの先生が(しかも小児の脳神経専門)いて、ベッドを確保してくれた。


  バタバタと入院の準備をして福大病院へ。

  すぐ脳波の検査。

  普通に眠った状態がベストらしいが、そううまくはいかない。

  寝たと思って検査しに行くとすぐ起きてしまう。

  結局全部おっぱいをやりながらの検査。


  「やはり少し異常がありますね、お母さんが見られたのはやはりけいれんでしょう。

  今のところは、てんかんの疑いになります。」と言われる。


  てんかん・・・

  高校の時の先輩がお風呂でてんかんの発作が出て亡くなったと聞いた事がある。

  ひなぶ~がてんかんかも・・・

  不安で不安でしょうがない・・・


  りく兄の事は気になったが、ダンナくんの実家に頼んでお世話してもらう。

  ごめんね、これで2度目だね、急に母がいなくなるの・・・


  それから、ひなぶ~はけいれんしない。

  入院した日の夜中は怖くて怖くて目が離せなかった。

  脳波の検査も何度も、CTもMRIも24時間の心電図もした。

  でも異常はない。


  ある時脳波の検査の技師さんから

  「少しの異常は成長段階である事なんですよ」と言われた。

  そうだよね、世の中の人が全員脳波の検査してる訳じゃないし、私だってやってみたらおかしいかも。

  その言葉で救われた。

  1週間の検査入院だった。 

  2人部屋だったが、お隣のMくんのおばあちゃん(と言っても私の母より若いけど)と仲良くなって、たくさんお世話になった。

  まだ寝てるだけのひなぶ~だったので、一緒に添い寝したり、ゆっくりさせてもらった気がする。


  周りにはいろんな病気の子がたくさんいた。

  こんなに元気なひなぶ~がいるのは申し訳ないと思った。

  健康のありがたさを実感させられた。

  あの頃のみんなが元気に退院してるといいな・・・


  無事退院後、けいれんしたような時があって、ビデオに納めたので持って行って受診。

  でも「ビクつきが大きいだけでしょう」と言われた。


  今もまだ股関節の方と一緒に通院している。

  成長の様子を見ていくそうだ。

  今のところ順調。

  あの脳波検査の技師さんを見かけると、今でも声をかけたくなる私。

  通院が終わる日がきたら、お礼を言いに行こうと思っている。


  しかし、あのけいれんは何だったのだろう・・・

                           2002・8・29記



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