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2005年07月20日
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ついに大きな円環がつながりました、エピソード3!
スターウォーズファンの私としては、とても感慨深い作品になりましたので、いろいろ語ってみたいと思います。
(ゲルマン★レポートは次回でがんばります^ ^;)

すみませんが、相当ネタバレしちゃっているので、これから見に行くという方は避けて下さい。申し訳ありません。


まずは 「スターウォーズってよく分からん!」 という方のために、豆知識を♪
スターウォーズの舞台は、 宇宙のかなた、高度に文明化されたとある世界 におかれています(オープニングでは おとぎ話風に、はるか昔の銀河系、遠い遠い場所で…… といった感じで口火が切られます。宇宙船がビュンビュント飛んで、あげくの果てには宇宙戦争やってますけど、”はるか先の未来”ではないんですよね)

監督のジョージ・ルーカスは、1作品ではとうてい収まりきらない壮大な物語を構想し、それがスターウォーズシリーズとなりました。なので、本来はエピソード9まで予定していたそうなのですが、 映画化されたのはエピソード6まで で(エピソード7・8・9はもう作る気がないみたい……)、下のような構造になっています。


旧三部作(エピソード4・5・6)
最後のジェダイの騎士と成長していく 青年・ルーク=スカイウォーカーの物語 。ド田舎な星で育った素朴な青年・ルークが、強大無比な帝国軍にたちむかう反乱軍に身を投じ、銀河に平和をもたらすまでが描かれています。

新三部作(エピソード1・2・3)
ルークのお父さん・アナキン=スカイウォーカー(これまたジェダイの騎士)の若かりし頃 をえがいた作品。愛する人のために苦悩し、愛する人のためにチカラを欲したアナキン父ちゃんが、フォースの暗黒面(これをダークサイドといいます…そのまんまやね)にうっかり落ちてしまい、ついには 悪の権化・ダースベーダーになってジ・エンド!!
…って、なんかとんでもない終わり方してますよね。そーなんです、 けっこうヒドイ です。旧三部作に親しんでいる私は、 「あ~、これでやっと物語のすべてがつながった…」 と、感動のため息をついてしまったのですが、あまり思い入れのないダンナは、 「救われない…スッキリしない…」 とヘンな顔をしていました。

なので新三部作から入った人は、かならず旧三部作にすすむことを強くオススメします。もっとも、 いきなり画面が古くなるからビックリ仰天 ですけど^ ^;

(注…ジェダイの騎士とは?
神秘的なチカラ・フォースをたくみにあやつり、世界の平和と安定に尽くす選ばれし騎士たち。ただこのフォースというのがクセモノで、暗黒面というのが存在しているのです(人のこころのように…)。
しかもこの暗黒面のフォースの方がなんかハデで強いので、ついつい誘惑に負けちゃうジェダイたちもいるのですね~。そうなると恐怖の大魔王なみにはた迷惑な存在になります。
フォースというのは善悪、表裏一体のおそろしいチカラともいえますね)


さてこのように 「父-息子」 と二本立てになっているスターウォーズ作品なのですが、 アナキン父ちゃんに視点をあわせると、じつはひとつの大きな円環になってつながっている のが分かります。
というのも、アナキンという青年は 「フォースに調和をもたらす者」と予言された 特別な存在でした。
この予言は、アナキン父ちゃんがダークサイドに落っこちた時点で「アレ?調和どころか どんどん悪い方向へ傾けちゃっている よーな…」という感じを受けるのですが、アナキンの愛した人が死の間際、双子(このかたわれがルーク)を産み落としたあとで 「あの人にはまだ善のこころが残っています…」 と言い残すのです。
そして実際、帝国軍の皇帝(ダークなフォース満々の、諸悪の根源だ!)をの息の根をとめたのは、息子ルークによって善のこころに目覚めたダースベーダー(アナキン)だったのです。 予言はエピソード6まで行き着いて、やっと成就 されたのでした。

そのため、ルーカス監督は 「スターウォーズはアナキンの贖罪の物語」 と語っています。
贖罪かあ、なるほどね~!と眼からウロコが落ちたのですが、同時に 「アナキンの帰還の物語」 という感じもしたのでした。
エピソード6のサブタイトルは「リターン・オブ・ジェダイ」でして、日本語のタイトルでは「ジェダイの復讐」となっていたんですけど、物語のおわりはやはり「帰還」であってほしいんですよね~。

大好きなSF作家、アーシュラ・ル・グィンという方は、帰還というのを重要なモチーフにしています。


真の旅は 帰還である

(『所有せざる人々』早川書房 1986年)

ロード・オブ・ザ・リングも最後の作品は「王の帰還」でしたし、主人公のひとり、サムがなつかしい家に帰るところで幕を閉じています。

アナキンの旅は何ともつらく苦しく、人々にも多大な痛みをあたえたものでしたが、 最後はジェダイとして帰ってきた、これが長い旅のおわり だったのでした。



な~んて長々と語っちゃいましたが、結局は、

「オビ・ワン=ケノービ(俳優さんはユアン・マクレガー)ちょーカッコよかったよ~~~~~~!!」

の一言に尽きるんではないでしょうか…。 
(じゃ、こんなに延々と書くことなかったって?ホントだわ……)


では次回はゲルマン★レポートの二回目にいきます♪






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最終更新日  2005年07月20日 17時52分51秒
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