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2009.02.04

４ー３にて朝の読み聞かせ

テーマ：図書ボランティア＆お話ボランティア(1156)

カテゴリ：カテゴリ未分類

今朝も私は
４年生に読み聞かせに出かけました。

四女に

「今日も４年生やけど、一緒に行く？」
と聞くと

「今日は行かへんわ。」
って・・・

その理由は、
「四女ちゃんの知らない人ばっかしやし～。」
ですって。

でも、本当の理由は
私が自己紹介をして、四女に

「お名前は？」
って聞くのが嫌みたい。

まだ、恥ずかしいそうです。
だから、今日は少し早いけど園に直行して
１人で教室で待ってました。

私は、さて４ー３の教室
入るなり、なにやら騒がしい。
それに、

「え？今日お話なん？
　先生が、もう今日の朝自習のこと黒板に書いてあるし～。」

って明らかに、歓迎されていない。

もしや、私がクラスを間違えたのかと１組を見てみる。

いや、やっぱりここだ。

思い切って、
「やっぱり、ここみたい。」

って言いながら、準備を始めたら
一番前に椅子を並べに来た女の子がいたんです。

その子が私に発した言葉は

おはようでもなく、
なに？っていう興味深い言葉でもなく

ただの罵声

「おまえ、だれなん？」

「なにしにきたん？」
でした。

そういう口の聞き方をする子どもは
いくら私でも黙っているわけでもなく

「お前って誰に物言うてるん？
　もっと、言い方があるやろ。」
って。

そうこうしているうちに
担任の先生が来て

「すみません。私が忘れていました。
　みんなすぐに、今の作業を中断して
　読み聞かせの出来る体制になってください。」

そして、その女の子にも

「何っていう態度をとってるん。
　早く、席について！」

と、とりあえず聞く体制にはなりましたが

先週の４ー２での感じと、あまりに違ったので
私自身、どちらが本当の姿なのか
かなり戸惑いました。

でも、要はクラスの一部分の子どものせいで
そのクラスが悪く見られているのは
あまりに酷な話しで

多分、その反抗的な女の子は孤独で
あとの子達は、仲間意識が無い印象を受けました。

ある意味、かわいそうなんですよね。

でも、こういった子ども達の姿を見るたびに

私はボランティアに来たおかげかな？

って病んだ心を持った子ども達を救えないかと
また、絵本を読む気になりました。

現に、席に着いた女の子
あいさつもしないし
ただ、座っているだけでしたが

一番前の真ん中の席に椅子を置いたのでした。

興味はあったはず。

今日読んだ本は
先日出した２冊のうちの１冊

「てんにのぼったなまず」
でした。

絵を描くのが上手なおじいさん。
田んぼや畑の草引きもせず
ただ、ひたすら絵を描いていた。

村の人はそんなおじいさんのことを
最初は、「ろくに仕事もしないで、絵ばかりかいている」
と、けなしていましたが

ある日
大凧に勇ましい天狗の絵を描き大空へあげたのを
見てから、村人達はその絵に
勇気や元気をもらった。

最後は地震で村が津波に飲み込まれ
食べるものにも困ったとき

おじいさんは子ども達を元気つけようと

絵を描く紙も絵の具も無いので
ふんどしに墨でなまずの絵を描いた。

村の子ども達は
たちまち元気にその「なまずのふんどし」をあげて
走り出した。

そのあと、大雨によって
山の土砂が畑や田んぼに流れ込み
塩にまみれた土を生き返らせてくれた。

１人の何気ない絵によって
多くの村人を勇気付け、さらには天にまで届き
雨を降らせた。

私は、最後に

「絵を描くこと自体は
　何気ない、
　ただ遊んでいるだけに見えるかも知れないけど
　それが、多くの人に
　感動を与えるものになることだってあります。

　みんなの中にも、ただ何気ない

　声が大きいだとか
　足が速いだとか
　歌が上手だとか
　計算が速いだとか
　字が綺麗だとか

　が、きっと誰かの手助けになるときがあるでしょう。

　そして、それが将来の仕事に生かせる時だってきます。

　みんなが大きくなって
　やりたいことが見つかって
　それが、大きく社会に役立つ日が来ることを
　期待しています。」

と締めくくりました。

何か少しでいいから心に残るとうれしいな。

とりあえず、今日も
愛の