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さて、弥山の魅力をより深く知るために、「弥山七不思議」のエピソードを紐解いていきましょう。
まずは「きえずの火」からご紹介します。弥山の霊火堂には、なんと1200年以上も燃え続けている火があります。この火は弘法大師が修行中に灯したとされ、以来一度も消えることなく燃え続けています。驚くべきことに、この火を使って煮沸した水で淹れるお茶は「長寿の水」として有名です。私も毎朝霊火堂のお茶を一杯飲むのが日課です。これで私は100歳まで元気に過ごせると信じています!
次にご紹介するのは「錫杖の梅」です。弘法大師が立てかけた錫杖が根を張り、八重紅梅となったと言われています。この梅の木は、毎年美しく咲き誇りますが、山内に不吉な兆候がある時は花を咲かせないという言い伝えがあります。ある年、私はこの梅の木を訪れた際、その美しさに感動しました。宮島の春は、この錫杖の梅が咲くと本格的に始まると言っても過言ではありません。
「曼荼羅岩」は、弘法大師が石面に梵字と真字で「三世諸仏天照大神宮正八幡三所三千七百余神云々」と刻んだと言われる大岩石です。この岩の前に立つと、その壮大さに圧倒されます。ある日、私はこの岩を前にして座禅を組んでみました。すると、不思議と心が静まり、日頃のストレスがすっと消えていくのを感じました。皆さんもぜひ曼荼羅岩で瞑想してみてください。
「竜灯の杉」は、旧正月初旬の夜に海面に現れる灯火、すなわち「竜灯」が最もよく見えると言われる大杉です。伝説によれば、この杉の木は竜神の宿る木とされています。残念ながら、この杉は現在枯れ果ててしまいましたが、その伝説は今もなお語り継がれています。私もいつかその竜灯を見たいと願い、毎年旧正月には弥山を訪れますが、まだその姿を見たことはありません。
「干満岩」は、満潮の時には水で満たされ、干潮の時には乾くという不思議な岩の穴です。この穴の水は塩分を含んでおり、海と繋がっているのではないかとさえ思わせます。私も一度、この岩の穴に手を入れてみたことがあります。その時、海の香りが漂い、まるで海底洞窟にいるような気分になりました。干満岩の不思議な現象は、一見の価値があります。
「しぐれ桜」は、晴天の日でも露が降りしぐれのように見える桜です。この桜もまた、現在は枯れ果ててしまいましたが、その不思議な現象は多くの人々に愛されてきました。かつてこの桜の下で休んでいた時、突然のしぐれに見舞われました。振り返ってみれば、天気は晴れ渡っていたのです。しぐれ桜の魔法にかかっていたのでしょうか?(妄想ですw)
最後にご紹介するのは「拍子木の音」です。弥山では、深夜になると誰もいないのに拍子木の音が聞こえると言われています。この音は天狗の仕業だと伝えられています。私も一度、その音を聞いたことがあります。真夜中の静けさの中で響く拍子木の音は、少し怖い反面、弥山の神秘を感じさせるものでした。ぜひ皆さんも一度、夜の弥山を訪れてみてください。もしかすると天狗の拍子木の音を聞くことができるかもしれません。
いかがでしたでしょうか?弥山の七不思議は、ただの伝説ではなく、訪れる人々に楽しさと驚きを提供してくれるエピソードばかりです。これらの不思議を実際に体験することで、弥山の魅力をさらに感じることができるでしょう。ぜひ、皆さんも宮島に訪れた際には、弥山を登ってその不思議に触れてみてください。
錦水館でお待ちしております。皆さんの弥山登山が素晴らしいものになるよう、心からお祈りしています。次回は私も一緒に登りましょうか?それでは、またお会いしましょう!
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