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2008.09.16

リーマン・ブラザーズ（Lehman Brothers）倒産

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テーマ：気になったニュース(31052)

カテゴリ： Stock

サブプライムローン不良資産による信用不安は、遂に大手証券の破産に発展して来ました。
米国証券のNo.3メリル・リンチ、N0.4リーマン・ブラザーズは、公的資金注入をベースに大手銀行への吸収が検討されていましたが、公的資金注入は見送られることになり、純民間ベースでの再編が模索されることとなりました。
結果、メリル・リンチは米銀行大手バンク・オブ・アメリカ（Bank of America）に500億ドル（約5兆3千億円）で買収され、リーマン・ブラザーズは倒産となってしまいました。
サブプライムローン不良資産による信用不安解決は、現時点で五里霧中となり、世界各国の株式市場は大荒れ必至の状況となりました。

リーマン・ブラザーズ（Lehman Brothers）は、1850年に創立されたアメリカの大手投資銀行及び証券会社でしたが、2008年9月15日に連邦倒産法第11章（日本の民事再生法に相当）の適用を連邦裁判所に申請すると発表し、その歴史に事実上幕を下ろしました。

米国ワシントンDCのMay Flower Hotelにて、住友商事の仲介で、上司と営業部長と共に、リーマン・ブラザーズ社と会談しましたのは、1970年代後だったと記憶しています。
その会談での自己挨拶では、「クーン・ローブ・レーマン社」と名乗っていましたが、クーン・ローブが業績不振からレーマン社に吸収合併された直後の時でした。
日露戦争の戦費調達にも協力したとの話もありましたので、彼はクーン・ローブ側の人間だったのでしょう。

20世紀初頭、欧米列強と肩を並べることを夢見た日本は戦費の目途も無く日露戦争に臨んでいく。日本政府が日英同盟を根拠に戦費調達の為、ロンドンで日本公債1000万ポンドを発行して、元老の松方正義、井上馨の命を受けた責任者が、当時日銀副総裁であった高橋是清であった。外債発行によってシティーから500万ポンド、シティーで得た知己をもとに米国から500万ポンドを調達することに成功した。
米国で500万ポンドを引き受けたのがドイツ系ユダヤ人のジェイコブ・シフに率いられたクーン・ローブ商会（Kuhn Loeb & Co.）である。この引き受けの理由にはユーラシア大陸横断鉄道への目論見もすでに存在していた。
1977年にリーマン・ブラザーズに統合され、クーン・ローブ・リーマンと称した。

栄枯盛衰は世の常ですが、金権主義全盛の激動嵐の唯中に、揉まれている感があり、世界同時株安の行く末が懸念されます。

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