日常・・・

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第二章 【危ないメンバー達】


「はい、本気ですよ。絶対倒してやりましょう」
ネイオは自信たっぷりに語る。すると、隣で見ていたスコットも言う。
「仕方ない、俺も行こう」
―ネイオは俺がいないと、何も出来ないからな
それを見たカプランは複雑になった。
正直言って今現在ではコンピュータは必要ない。
「・・・カプランは来なくてもいいよ」
ネイオが言葉をかける。
「コンピュータや医療は俺達が気をつければ大丈夫なことだ。
それに、カプランはあくまでエンジニア兵であって、戦闘要員の特殊部隊じゃないから・・・」
カプランは複雑になった。
しかし、これはネイオを信じるしかない。
「わかった。俺は一応処分を受けておくよ。それも、君たちが帰ってくるまでだ!」
カプランは笑顔で叫び、ランコアの前のテーブルに証明書と銃、特殊部隊員専用バッジを置いた。
「本当に行ってくれるんだな」
ランコアは感激に混じった声で言う。
「ならば、まずメンバー集めだな」




二週間後、いつもどおり午後六時にデスクに帰ってきたネイオはランコアに呼ばれ、会議室へと集められた。
「なんですか?メンバー集めのほうは・・・?」
「それがな、選りすぐりの特殊部隊員たちに呼びかけたのだが・・・すべてキャンセルされてしまったんだ」
ランコアが落ち着いた表情で言う。
正直予想外だったネイオは、顔を落胆した表情に変えた。
「・・・それじゃ、島に行くのは・・・キャンセルということですか?それとも二人で・・・」
ランコアは首を振った。
「いいや、それは無い」
さらに続ける。
「そして、さらにアメリカ全土の警察関係施設、FBIにこのことを知らせたんだ。
・・・そしたら良い要因たちが見つかった」
「それは誰です?」
ネイオは気になった。特殊部隊員より良い人材だといいのだが・・・。
「現在、ニューヨークで監房行き待ちの武装攻撃隊がいるらしいんだ。・・・傭兵ってとこか?
そいつらに話を聞かせたら、島に行く代わりに大量の金と開放を条件とした。
もちろん、行くといったのはそいつらだけだったんで、その条件を飲み込み契約成立といった」
「武装攻撃隊・・・?」
「いわいる犯罪者達だが、軍隊に所属していたものもいた。かなりの力になると思うんだ」
ランコアの言葉にネイオは考え込んだ。しかし、答えは決まっていた。
「分かりました。行きましょう。で、場所と日時は?」
「一ヵ月後の時間は―――――――・・・奴らとは現場で合流だ」
ランコアの言葉で、ネイオは一礼して部屋を出た。そして呟いた。
「プロじゃないのかよ・・・」

翌日、スコットにもそれを知らせた。
「何!プロじゃないのか!?」
やはり同じことを言った。
「なんか嫌な予感がする・・・。よし、俺はあと一ヶ月のじっくりと堪能する。邪魔するなよ」
なんか前も言っていたような気がするぞ?そう思いながらも、ネイオは笑顔で答えた。




「スコットは・・・まだか・・・」
一ヵ月後、午前五時、ネイオは前、島に行った時に船に乗ったあの港でスコットを待っていた。
ランコアとその部下も同行している。
前と違って船は操舵室が一階にあり、二階はクルーズを楽しめるような席になっている。
・・・思い切り観光用だ。
しかし、これは行動を共にする武装攻撃隊のものらしい・・・
―文句をつければ、殺されるかも知れない。
スコットは五分後、走って駆けつけてきた。
「お前、その遅刻癖治せよ」
すると、今度は続けてバスがやってきた。
「なんだ、ロサンゼルス観光バスか?」
そんなスコットは放っておいて、ネイオは中から出てくる者たちを真剣に見た。
すると、なにやら迷彩服を着込んだ黒人の男が最初に降りてきて、続々と男が降りてくる。
迷彩服を着ているのは二人だけで、後はバラバラの服を着ている。
「これが、武装攻撃隊か・・・」
ネイオは男達を睨んで思った。
ごつい者や目つきの悪いもの、一見普通に見える者などたくさんのメンバー達だ。
すると、その中の一人、歳は三十代後半あたりの男が出てきた。
顔は傷が各所にある以外は至って普通。
「私がこの攻撃隊のリーダー、カルロス・ジノフェフ。
元は空軍に六年所属。その後、この攻撃隊に。そして今に至るわけで・・・。
おたくらはネイオ・ワーク少尉とスコット・アンティリーズ少尉でしょうか?話は聞いています。
これからよろしくお願いします」
ネイオは攻撃隊のリーダーとしてはかなり礼儀を弁えている人物だと感じ取れた。
―これなら船に文句をつけても殺されはしないか・・・
「よし、早速・・・」
スコットが仕切ろうとしたが、カルロスに止められる。
「いや、とりあえず指揮は私が・・・ネイオ少尉に補佐をお願いするんでスコット少尉は黙っててください」
「はははぁ、俺は用なしってことか?洋ナシと言えば・・・」
スコットのジョークは武装攻撃隊のメンバーに睨まれストップした。
ネイオは同行してきたランコアに確認をとった。
「こいつら、犯罪者?」
「あぁ、元はな。今は条件を飲み込んだから、公式では違うが・・・」
ネイオは急に後先が心配になってきた。




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