atelier fu:wa

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私は、食物アレルギーをこう考えています

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ここでは、食物アレルギーについて、
2007年3月現在の、私個人の見解を書いておきたいと思います。

ブログやmixiを続けていく中、
食物アレルギーのお子さんをお持ちで、日々悩みながらも奮闘している方も
ここによく来てくださるようになりました。
そんな方には、まず目を通していただきたいな、と思っています。

食物アレルギーに関しては、医師によって様々な見解があるのが現状です。
これはあくまで、次男を12年近く育ててきた中で
私が考えている「ひとりの主婦の私見」です。
医師や医療従事者に言われたことではありませんので
その辺をお含み置きください。

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私は、食物アレルギーは「完治するもの」と考えたことはありません。
アレルギー症状を出さないように、うまく「つきあっていく」ものだと思っています。
まずは除去食・回転食で、体に負担が少ない食生活を実践する、
成長に伴い、体が受け入れ態勢を整えたら「食べられるようになる」ので
その時期を、医師の診断や、血液検査や経口負荷試験等も利用して見極める、
うまく「つきあっていく」中で、アレルゲンに対する「許容量」をつかみ
それを超えないよう、コントロールする。
そして、これらのノウハウを
本人が成長していく過程の中で、自己防衛できるように教えていく。
それが、現在の私の役目だと思っています。

アレルギー体質は持って生まれたものです。
血液型は、生まれたときから決まっていて、死ぬまで変わりませんよね。
私は、それと同じだと思っています。

けれど、これを私は必ずしも悲観的には考えていませんし
「かわいそう」と表現するのも違うと思います。
なぜか?
アレルゲンとなる食物を避け、体によくないジャンクフードなどの摂取を極力避ける、
これを実践することによって、健康でいられるからです。
と同時に、食物アレルギーのない家族にも健康をもたらしているわけで
そう言う意味では、身をもって食の大切さを気づかせてくれた息子に
私は心から感謝しています。

さらに私は「アレルギー症状を起こす食物」には、大きく分けて2種類あると考えていて
体が受け入れ態勢を整えていないので、負担がかかりすぎて症状が出る場合と
体にとって「猛毒」にしかすぎず、拒否をしている場合です。
前者は、受け入れ態勢さえ整えば、食べられるようになると思います。
反面、後者は、あくまで「毒」ですので
食べられるようにはなりません。

そして、そのどちらにも個人個人の「許容量」というものが存在すると思っています。
たとえば、大量に取れば「毒」でも
微量であれば薬として使用される物質もあるわけですよね?
それと同じ理屈です。

乳幼児の、食物アレルギーと診断されている子の中には
単に腸の発達が未熟で、食物を消化しきれず
腸内環境が荒れてしまい、そこにかかっている負担が
下痢や皮膚の湿疹という形で現れている子も多いと思います。
成長して、腸の粘膜や消化器官も成熟して
しっかり消化しきれるようになれば、症状は出なくなります。
これを「食物アレルギーが治った」と、表現する人もいるわけですが
私自身は、「治った」のではなく
先にも書いたように「体が食物を受け入れる態勢を整えた」んだと、解釈しています。
もちろん、数週間、数ヶ月という短いスパンではなく
数年という、長いスパンで見ることも必要ですが・・・
現在、「食べられるものが少ない」と、お悩みのお母さんは、
お子さんの体が、食物を受け入れる状態にまで成長するまで
無理な負荷をかけないように気を配りながら
のんびり、気長に待つくらいのお気持ちでいいのではないかな、と思います。

現在の、食物アレルギー治療の基幹ともいえる
国立成育医療センターでも
本当の意味での食物アレルギーとは
アナフィラキシーショックを起こすような、
体が全くその食物を受け付けないことを指すようです。
私が先に書いた、後者の方ですね。
多少の皮膚症状は、ステロイド等の外用薬などを使用して
コントロールしながら、食べさせたらいい、という方針のようです。
この方針については様々な意見があり
私自身も100%は同意しかねるところもありますが
食物アレルギーについての、「医師から見た概念」については
十分、納得できるものがあります。

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私自身は、現在も、食物アレルギーに関して納得いく診断をされる医師に出会えていません。
私のこの見解は、長年孤軍奮闘してきた中で培われたものです。
でも、同時に、一番大切なのは
お子さんにとって「正しい診断」を下してくださる、
そして同時に、除去食をはじめとする適切な食事指導をしてくださる
そんな医師を見つける事だとも思っています。






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