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05センバツ出場校 東日本
3/16に全ての学校の紹介が終わりました。
ではどうぞ参考にしてみてください^^
北海道
駒大苫小牧
(南北海道)
2年ぶり2回目(夏4回)
最高成績 春:二回戦 夏:優勝
今秋成績→神宮大会ベスト8
「王者の貫禄漂わせ堂々登場 戦力充実で狙う夏春連覇」
<投手>
昨年は岩田、鈴木の2人の左腕で全国制覇をしたが
今年軸となるのは吉岡、松橋とタイプの違う2人の右腕。
背番号1をつけるのは吉岡。136キロの直球があるがなんと言っても
スライダーの切れが良い。またカーブのコントロールも良い。
投球の安定度は抜群で連打を浴びることは少ないだろう。
松橋は背番号11を付ける。昨夏の甲子園では147キロの速球を投げ
一躍松橋の名は全国に轟いた。球の出所が見にくいフォームに
変えてまたレベルアップした。
基本的にはこの2人の投手が軸となるが2年生の田中も見逃せない。
フォークの落ちは全国でも通用するレベル。速球も140キロも越え頼りになる下級生。
<野手>
昨年は済美も驚く強打で全国制覇したが今年のチームは昨年ほどの攻撃力はない。
しかしそれでも全国でも上位に入る攻撃力を持っている。
打線の中心は何といっても3番で主将の林。昨夏の甲子園で横浜涌井(現西武)
相手にサイクルヒットを打ったのは記憶に新しい。
新チームでも打撃でチームを引っ張り、センバツでは1番を打つ案もある。
1、2番を打つ辻、五十嵐も全国制覇を経験しており心強い。
4番を打つのは2年生の本間。神宮大会の新田戦では2本塁打などパワーがある。
下位打線も心強く山口はミートが上手い。また7番の杢代はパワーがある
守備は今年も雪上ノックで鍛えられている。
辻、林の二遊間やサードの五十嵐の守備は目を引く。
外野の守備範囲も広く頼りになる。
ただ捕手に課題が残る。これまで津島が捕手だったが肩に痛みがありセンバツ出場は微妙。
しかしそれでもチーム全体のレベルは高くあまり影響は無いかもしれない。
打撃力→4゚ 機動力→3゚
投手力→5 守備力→4 期待度→☆(夏春連覇もあるかも?)
東北
羽黒
(山形)
初出場(夏1回)
最高成績 春:出場なし 夏:一回戦
今秋成績→神宮大会ベスト4
「切れ目ない打線、積極的走塁 米流野球が東北初の優勝旗狙う」
<投手>
ブラジル人留学生の片山マウリシオがエース。ブラジル人と聞くと
140キロ台後半の速球で押すような投球を想像してしまうかもしれない。
しかしこの片山は130キロ台中盤の速球にスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップと
多彩な変化球を持つ。抜群の制球と投球術で打者を打ち取るいわゆる“技巧派”
投球フォームはしなやかで美しい。神宮大会ではベスト4に進み、その実力を見せた。
2番手以降には長澤、菅原、八矢、増村が控えており数は揃っている。
<野手>
横田監督のアメリカンベースボール論により打撃陣は個性的なフォームが揃う。
東北大会では監督も驚くほど打線が爆発した。羽黒の特徴としては
打順に関係なく1塁にランナーが出ると送るところだ。
また盗塁、エンドランも積極的に仕掛ける。
1番中島は100m11秒台の俊足で長打力、小技の巧さなどを兼ね備えた万能打者。
3番押切は極端なオープンスタンスだがチームトップの26打点と勝負強い。
佐藤は高校通算20本塁打の長距離砲。打率も.479と高い。しかしこの打者は4番ではない。
何とこの佐藤が6番なのである。7番松井も打率.400
ここからも羽黒の選手層の厚さが分かる。
本当に上位から下位まで切れ目の無い打線だ。
公式戦12試合で21失策というのは少し気になるところ。
ただこの冬は守備練習を中心にやってきただけに改善していることを期待したい
打撃力→4゚ 機動力→4
投手力→4 守備力→3 期待度→◎(目指せベスト4!!優勝も…?)
神宮大会でのベスト4など、チームのレベルは間違いなく全国でもトップレベルだ。
守備が改善されれば文句なし。優勝も狙える戦力に感じる。
青森山田
(青森)
初出場(夏5回)
最高成績 春:出場なし 夏:ベスト8
今秋成績→東北大会準優勝
「甲子園経験者がズラリ揃う猛者 東北No.1左腕・柳田擁し大旗狙う」
<投手>
東北No.1左腕の呼び声高い柳田がエース。今大会屈指の好投手である。
柳田は昨夏の開幕戦で登板し強豪天理にサヨナラ負けはしたが
その投球は記憶に新しいかもしれない。
約90kgの体から繰り出される最速146キロの速球は力がある。
スローカーブで緩急も付ける。早いカーブやスライダー、スプリットも持っており
カーブだけで勝負していた夏から投球の幅が更に広がった。
2番手には右腕の野田が控える。野田も速球に力があって2年生ながら最速141キロを投げる。
制球はやや課題を残すがスライダーの切れは抜群。カーブ、フォークもあり
他チームならエースでも良いピッチャーだ。
柳田が不調で降板しても野田がきっちりと救援してくれるだろう。
更に速球に力がある伊勢田、制球の良い小堀も控えており、投手陣は層が厚い。
<野手>
今年は東京の修徳がスタメン全員が甲子園経験者ということで話題を呼んでいるが
この青森山田もショート以外は全員甲子園を経験している。
エースの柳田は野手としても注目だ。高校通算28本塁打を放っており
投手としても打者としても今大会屈指の選手だ。
柳田は本番ではマークに遭うのは確実なのでその前後の打者が重要になるが
3番加守田はチャンスに強く、5番谷川はチーム1の俊足で長打力もある。
白取、田守の1,2番は選球眼が良く、シュアな打撃で出塁率が高い。
6番の金子は長距離砲。上位から下位まで切れ目の無い脅威の打線だ。
青森山田が一番力を入れている守備は素晴らしい。
柳田の暴投1を除くと8試合で失策はわずか1しかない。
ピンチにも動じずよく鍛えられている。
打撃力→4゚ 機動力→4
投手力→5 守備力→5 期待度→☆(優勝候補!!)
投手陣の層は厚く、野手も経験者が揃い心強い。
攻守に高いレベルで優勝も狙える布陣だ。
一迫商
(宮城)
初出場(夏0回)
21世紀枠
最高成績 春:出場なし 夏:出場なし
今秋成績→東北大会ベスト8
「地元の町に最後の恩返し "町最後の春"に夢切符」
<投手>
安定感のある2人の右腕をそろえる。エースの佐藤勇は167cmと小柄ながら
135キロの速球を投げ、スライダーを武器にする。三振を取るタイプの投手ではないが
イニング数並みの三振を取る。粘り強く制球も良い。
そして何といっても公式戦での防御率が1.07というのが素晴らしい。
この1.07というのは天理の小倉に次いで全32校のエース中2位の成績である。
全くノーマークの投手だったが意外に強打者相手に互角の勝負が出来るかもしれない。
2番手としてマウンドに上がるのは三浦泰志。この投手も2年生ながら138キロの速球を投げる。
カーブが勝負球で生きの良い投球をする。この投手も防御率2.12と安定している。
甲子園でも21世紀枠ながら失点は計算できそうだ。
<野手>
高校通算32本塁打の強打者3番熊谷が打線の軸。4番佐々木はパワーなら熊谷に負けない。
大会前に交通事故に遭った不動の一番照井の代わりに1番に入った三浦が.359と大当たりしチームを救った。
照井もセンバツまでには間に合う見込みでより一層打線の厚みが増した。
6番を打つエースの佐藤勇も長打力があり下位打線も気が抜けない。
投手陣がリズム良く打たせるので守備も大きな穴は見当たらない。
しかしここでも照井が鍵になってきそうだ。
照井の力が戻ってくれば熊谷との三遊間コンビが強化され失点も減る。
攻撃も守備も照井次第と言って良さそうだ。
打撃力→3゚ 機動力→3゚
投手力→3゚ 守備力→3゚ 期待度→○(宜野座旋風の再来となれるか!?)
21世紀枠での出場とは言えチーム力はかなりある。
上位を本気で期待したくなるチームだ。
地元への最後の恩返しを胸に戦って欲しい。
関東・東京
東海大相模
「マウンド上で守護神小泉仁王立ち 左右の大砲揃い2度目の春V狙う」
5年ぶり6回目(夏7回)
最高成績 春:優勝 夏:優勝
今秋成績→神宮大会ベスト8
<投手>
エースの小泉はプロ注目の右腕で最速は144キロ。
スライダーのキレも良く狙って三振が取れる。
県大会からほぼ一人で投げぬきスタミナの心配も無い。
しかし1試合平均4.5個の四球というデータが示すように制球が課題。
小泉の投球は注目だが2番手以降の投手の経験が浅いため
万が一小泉が崩れる様なことがあると厳しいだろう。
2番手の候補としては竹澤あたりになりそうだ。
竹澤は中学時代に全国3位の実績を持ち、大舞台には慣れているはず。
速球で押すタイプではなく制球で勝負するタイプ。
更に一塁を守る田中大や内田も控える。
だが実践経験が浅いため若干の不安は残る。
<野手>
注目の打者は3番の角。県大会では10試合で4本塁打を放った。
角は右の長距離砲だが東海大相模には左の好打者が多い。
1番の岩崎はバットコントロールが良く攻撃の突破口を開く。
4番田中大、6番兵頭は2年だが長打力もある。
守備はセンターの岩崎を中心にがっちりとまとまっている。
しかし小玉、竹内の二遊間コンビや捕手の鈴木、一塁手の田中大など
先発メンバー9人中5人が1年生。経験不足から関東大会では
内野の細かいミスがあった。しかし若いチームなので波に乗れば止まらない。
本番までに内野陣の精度を高めればより安定した試合運びが出来るだろう。
打撃力→4゚ 機動力→3
投手力→3゚ 守備力→3゚ 期待度→○(目指せベスト8!!)
課題は小泉以降の投手と内野の守備だろう。
特に投手陣の強化には力を入れてほしい。
小泉一本では厳しいが竹澤らが成長すれば
ベスト8以上の成績も望めそうだ。
浦和学院
(埼玉)
「集中打得意の強打が看板 底力蓄え優勝戦線に参入」
2年ぶり6回目(夏7回)
最高成績 春:ベスト4 夏:ベスト4
今秋成績→関東大会準優勝
<投手>
毎年投手陣は万全の体制だったが今年はどうやら様子が違う。
エースは井上弘。決して前評判は高く無い。
130キロ前半の速球は特に目立つものではない。
しかしスライダーやカーブで打ち取る投球で安定感がある。
この井上に続くのが2年生左腕の内田。
関東大会の慶応義塾戦(再試合)では8回途中まで無失点の好投。
この内田も井上と同じくコンビネーションでまとまった投球を見せる。
内田が更に成長すれば井上、内田の二枚看板が完成しそうだ。
この二人の他にも右の坂上、右サイドの藤倉が控える。
しかしまだまだ力不足は否めない。
<野手>
攻撃の方は本塁打は少ないが、相手のミスにつけこむ
いやらしさがあり、上位から下位まで切れ目が無い。
選球眼が良く出塁率が高い渡部、小市の1,2番コンビを
勝負強い3番今成ら中軸で返すのが得点パターン。
1,2,3番は固定されているが4番以降は状況によって
変化する。前野、都築、川村らがクリーンナップを争う。
もちろん浦学の伝統「機動力」も健在だ。
渡部や溝田などの足にも注目したい。
比較的オーソドックスな攻めをするが、一度打ち出すと止まらない
集中打は全国でもトップレベル。甲子園での打線の爆発に期待したい。
守備の要は捕手の今成。昨夏の甲子園も経験しており
主将としてチームを引っ張る。
センターラインがしっかりしており守備の水準は高い。
打撃力→4 機動力→3゚
投手力→3゚ 守備力→4 期待度→○(目指せベスト8!!)
やはり課題は投手力だ。左右の2枚看板が上手く機能して
打撃陣もつながってくれば上位が狙えるかもしれない。
ただ今のままでは優勝までは少々キツイものがある。
“浦学”という名前に負けぬような力をセンバツまでにつけてほしい。
常総学院
(茨城)
4年ぶり6回目(夏9回)
最高成績 春:優勝 夏:優勝
今秋成績→関東大会ベスト4
「持丸監督率いる“ニュー常総” 厚い選手層誇り地力は十分」
<投手>
絶対的なエースは存在しない。本番も継投策で乗り切ることになりそうだ。
現時点でのエース候補本命は伊勢だろう。伊勢は182cmの長身から
角度のある球を投げる。130キロ台中盤の速球だがキレのあるスライダーが武器。
制球が課題だったがここにきてなかなか安定してきた。
もう一人のエース候補は左腕の関根。関根は安定感、制球では
伊勢よりも上。打たせてとる投球を心がける。
控えには1年生投手小原が控える。速球も130キロ半ばまで出ており制球や安定感もある。
<野手>
破壊力には欠けるがなかなか粒が揃った打線だ。
打線を引っ張るのは佐藤貴之、佐藤一平の1,2番コンビ。
共にミートが上手く俊足で小技もできる。
この1,2番コンビが出て中軸で返すのが得点パターン。
4番の勝田は一昨年の全国制覇を経験している。通算20本塁打の強打者で打率も4割に迫る。
5番湯浅は勝負強く勝田が凡退しても打線は切れない。
秋は背番号13だったがこの春は7番で望む古谷も注目だ。
守備はなかなかまとまっているが、捕手は1年生の小池なので多少不安。
打撃力→4 機動力→3゚
投手力→3゚ 守備力→3 期待度→△(目指せベスト16!!)
今年は今まで程前評判は高くない。しかし持丸体制に変わって
初めての甲子園だけに何かやってくれるかもしれない。
持丸監督の正攻法の野球がどれほど通用するか注目だ。
甲府工
「“簡単なことを丁寧に”を掲げ、手堅い攻守で2年連続出場」
2年連続5回目(夏7回)
最高成績 春:ベスト8 夏:ベスト8
今秋成績→関東大会ベスト4
<投手>
右腕三森が不動のエース。球速は130キロ後半も記録しスライダーのキレも良い。
昨年のセンバツで甲子園のマウンドも経験、一勝している。
また縦に割れるカーブも取得し、投球の幅も広がった。
三森の投球は文句なしだが課題は2番手以降の投手。
土橋と若尾の2人の右腕が争う。土橋は130キロ超程度の速球だが
スライダー、カーブを投げ打者の打ち気をそらす。
若尾の実力は未知数だが楽しみな投手だ。
<野手>
小野、水野の1,2番コンビへの信頼が高い。
小野はチーム一の俊足でチームを引っ張る。
数少ないパワーヒッターの梅原が4番に入り
エースの三森は5番に入り打率は.476と頼りになる打者。
非力と言われていた下位打線だが、関東大会の埼玉栄戦では
勝利に貢献した。長距離砲は少ないがバントなどで
確実に点を取る攻撃は得意。
二塁手出沢、遊撃手小石が東海大相模戦で一つずつエラーをしたが
それ以外の守備は揃っている。三森もバント処理が上手く、外野の3人も鉄壁。
打撃力→3 機動力→3
投手力→3゚ 守備力→4 期待度→△(目指せベスト16!!)
課題は2番手以降の投手と打線の全体的なパワーアップ。
秋までの甲府工は“三森のワンマンチーム”という印象があった。
それをどこまで取り払えるかがここからの勝負だろう。
慶應義塾
(神奈川)
45年ぶり7回目(夏16回)
最高成績 春:ベスト8 夏:優勝
今秋成績→関東大会ベスト8
「待望久しい“陸の王者”が45年の沈黙を破って劇的復活」
<投手>
神奈川大会や関東大会での快進撃はこの男によって
成し遂げられたと言っても過言ではないだろう。
178cm72kgと細身なサウスポーの中林伸陽。
最速は135キロの目立つものではない。
しかし体が開かないことで相手から見ると更に速い球に見える。
そしてスライダー、カーブ、スクリューと多彩な変化球を持っており
低めへの丁寧な投球やコーナーの出し入れで神奈川のなみいる強豪をなぎ倒した。
投球術は今大会でもトップレベルのものを持っている。
さらに打者の手元で微妙に変化するいわゆるツーシームも持っており
相手チーム、監督にも「打てそうで打てない」と言わせた。
関東大会では浦和学院との再試合も含め3日間で31イニング、487球を投げぬき
スタミナも全く問題ない。口癖も顔に似合わず「俺に任せろ」と頼もしい。
問題はこの不動のエース中林が降板した場合である。福山や佐藤などが控えるが
中林との実力差は大きく、また中林も一人で行く気でいると思われるため
よほどのことが無い限り控え投手が登板することは無さそうだ。
しかしこの控え投手が使える目途が立つまで成長すると投手の層は厚くなり
中林への負担も減るだろう。上位を狙うのであれば控えの成長が不可欠だ。
<野手>
スタメンは固定せず、相手投手のタイプなどに合わせて
オーダーを組むため2番の漆畑以外は流動的だ。
このことから分かるようにチーム内での能力の差は限りなく少ない。
打順は書けないが新谷は50m5.9の俊足で相手をかく乱する。
高尾は打率.400を超える好打者。渕上は関東大会で.800と大当たりした。
また背番号13だが湯浅も背番号一桁台と同様以上の成績を残す。
更に県大会横浜戦で代打逆転満塁本塁打を打った背番号18の平川もおり
レギュラー陣(この言葉は慶應には無いが)も全く安心は出来ない。
守備は11試合で10失策と一見問題なさそうだが、県大会の東海大相模戦や
関東大会の浦和学院戦はミスが続出し敗れた。
しかし上田監督は「エラーを気にしていても前に進まない」というように
エラーは気にしない。エンジョイ・ベースボールで
積極的なプレーを全国の高校野球ファンに見せて欲しい
打撃力→3゚ 機動力→3゚
投手力→3 守備力→4 期待度→○(古豪復活へ!!目指せベスト8!!)
中林がどこまで耐えられるかがチームの命運を握りそうだ。
控え投手の台頭が待たれる。打撃陣は層が厚く心配は無い。
エンジョイ・ベースボールで高校野球界に新しい風を吹き込めるか!!
修徳
(東東京)
26年ぶり3回目(夏4回)
最高成績 春:一回戦 夏:ベスト8
今秋成績→神宮大会ベスト4
「昨夏甲子園8強の経験者ズラリ 左腕エース斉藤も間に合いそう」
<投手>
昨夏甲子園は左腕斉藤が投げたが、その後ケガなどであまり登板できなかった。
しかしその穴を埋めたのが4番を打つ磯部。磯部は最速139キロの速球を武器にして
スライダー、カーブのキレも光る。防御率は1.72と安定している。
更に遊撃手の佐藤寛巳も安定した投球も見せた。
ここに大黒柱斉藤が帰ってくれば投手力はかなりのものだ。
既に投球練習も再開しており、投手陣は万全の状態だ。
<野手>
昨夏甲子園8強のメンバーがそっくり残った打線はかなりのレベルを誇る。
1番佐藤直樹、2番高山はしぶとくチームを引っ張る。
3番田母神、4番磯部、5番長島は昨夏甲子園でも大活躍した。
磯部は高校通算22本塁打、長島は28本塁打と破壊力も抜群。
強打者が揃い相手にとっては脅威の打線。
昨夏の甲子園をスタメン全員経験しており大舞台で緊張することも無いだろう。
守備も大舞台に慣れており、自滅することは無いだろう。
打撃力→5 機動力→4
投手力→4゚ 守備力→4 期待度→☆(優勝候補本命!?)
なんといっても全員が甲子園8強を経験しているのが大きい。
大舞台に慣れており、個々の能力も高い。
エース斉藤が万全の体調で戻れば間違いなくセンバツ屈指の左腕だ。
走攻守ともに高いレベルでまとまっており、優勝候補の本命と言えるだろう
北信越
福井商
(福井)
3年ぶり17回目(夏15回)
最高成績 春:準優勝 夏:ベスト4
今秋成績→神宮大会ベスト8
「派手さ抑えた実践派軍団 エース林はセンバツ屈指の好投手」
<投手>
今大会屈指の本格派の林啓介がエース。「北信越No.1投手」の呼び声も高い。
その呼び声に恥じない速球は最速144キロを誇る。
変化球もスライダー、カーブ、そしてフォークも物にした。
並の高校生ではそう打てないだろう。「北信越No.1投手」の名を欲しいままにしている林だが
「ムラっ気がある」(北野監督)というように神宮大会の愛工大名電戦ではストライクが取れず自滅。
しかしこの福井商は主戦林だけではない。2番手以降の投手にも力のある投手が揃う。
2番手の左腕斉藤悠は130キロ中盤の速球を投げ、県大会準決勝では完封している。
3番手の前田も130キロを超える速球を投げ、カーブの切れも良い。
林が崩れても十分バックアップできるだろう。
<野手>
本番を前に北野監督が真っ先に挙げた課題は打撃力の底上げ。
しかし中軸の打者は力があり要注意だろう。
3番は宮前でミートが巧く主将としてチームを引っ張る。4番小坂はパワーがある。
5番西谷は少々粗いところがあるが打ち出すと止まらないムードメーカー。
1番の奥田は.500の出塁率、100m11,1秒と俊足で相手をかく乱する。
奥田が出塁して原田が送り中軸で返すのが福井商お得意の攻撃。
派手さは確かに無い。しかし基本に忠実で実にいやらしい攻撃である。
下位にも勝負強い打者が揃い、チーム打率は.324だが得点力はなかなかのもの。
「うちは守りのチーム」(北野監督)というように守備は安定している。
しかし冬は雪の多い福井だけに守備練習は難しい。
だが毎年堅守を誇るチームなだけに本番までには間に合わせてくるだろう。
打撃力→4 機動力→4
投手力→5 守備力→4゚ 期待度→◎or☆(目指せベスト4!!優勝も狙える戦力)
打撃力よりも得点力、いやらしさに秀でる。
投手力は林だけでなく、揃っているので非常に高い。
投手有利のセンバツと言われるだけに3年前のベスト4、いや過去最高の準優勝以上も狙えるかもしれない。
星稜
(石川)
「知名度高い「北信越の雄」 低迷脱して8年ぶり歓喜の春」
8年ぶり11回目(夏14回)
最高成績 春:ベスト8 夏:準優勝
今秋成績→北信越大会準優勝
<投手>
基本的には主戦の右腕片岡一人と言っていいだろう。
片岡はMAX142キロを記録。イニング数と同じくらいの三振も取れる。
直球を主体にスライダー、カーブの組み立てだが
新たにフォークも覚え投球の幅が広がった。
山下監督からの信頼も厚い。
しかし大会中は片岡でほとんど乗り切ったため
必然的に2番手以降の投手が課題になってくる。
2番手以降の投手として候補に挙がってくるのは左腕の林。
しかし林は期待されながら春先にフォームを崩し不調。
185cmの長身から投げ下ろされる140キロの直球と
右打者の内角への鋭いカーブは魅力的なだけに復活が期待される。
この林の復活が今後の星稜の運命を握ると言ってもいいだろう。
他にも右腕の寺崎や氷見野がいるが片岡をカバーするのにはまだ厳しい。
<野手>
県大会では打線の詰めの甘さが出たが、北信越大会での打線のつながりは素晴らしかった。
北信越大会4試合での得点は28点だが、そのうちの21点は7回以降の得点だ。
終盤の集中力は目を見張るものがあり、最終回に11点取って逆転勝ちしたこともある。
北信越大会では5,6番の片岡、巌が大当たり。
4番の富永も決勝の福井商戦で本塁打を放っており、4番の働きを見せた。
一度火が付くと止まらない打線に注目。
夏場に取り組んだアメリカンノックの成果で
守備安定している。主将でサードの中井のガッツ溢れる守備はチームを活気付ける。
片岡-巌のバッテリーも息が合っており、二遊間も堅実なので
機動力にかき回されて自滅することはなさそう。
甲子園では落ち着いて、いつもどおりのプレーを見せて欲しい。
打撃力→4 機動力→3
投手力→3 守備力→4 期待度→○(目指せベスト8!!)
課題は片岡に次ぐ投手を育てることだろう。
万が一林が復活しなかったら片岡が崩れた時に
相当厳しくなりそう。林が星稜のキーマンかもしれない。
逆境に強い打撃陣が機能して逆転勝ちを収める様なことがあれば
チームも波に乗って一気に上位進出も見えてくる。
久しぶりの甲子園。星稜が台風の目となるか!?
東海
愛工大名電
(愛知)
「小技&パワーで4年連続 昨春準V以上を狙う強力布陣」
4年連続8回目
最高成績 春:準優勝 夏:ベスト4
今秋成績→神宮大会準優勝
<投手>
神宮大会で準優勝した愛工大名電だが、その原動力となったのが主戦の斉賀。
昨年のエースの丸山以上の素材とも言われ、MAXは146キロ。
スライダーやカーブを持っているがフォークが素晴らしい。
昨春のセンバツでは決勝の済美戦で先発して途中でKOされたが
斉賀の直球とフォークに済美打線も苦しんだ。
甲子園の決勝でも投げており、神宮大会でも
決勝までの全試合を投げているので実践経験も申し分ない。
しかし今年の愛工大名電はこの斉賀だけではない。
ここにきて2番手の十亀が成長。
十亀は右サイドから140キロ超の速球を投げ
特有のシュート気味のクセ球で打者を打ち取る。
左の技巧派の近藤も登板する。
更に、実践経験は浅いがサードを守る堂上やライトの小島も
140キロを超える速球を投げる。よほどの事が無いと登板しないが十亀と大差は無い。
<野手>
昨年のセンバツではバント攻撃で好投手佐藤などを攻略し
準優勝まで駆け上がったが今年もそのバント攻撃は健在だ。
しかし今年のチームはバントよりも機動力が目立つ。
倉野監督は「先発9人中8人は走れる。」と話しており
セーフティーバントも仕掛けてくる。出塁すれば相手にプレッシャーをかける。
そして今年は打撃も心強い。打線の中心は2年生で4番の堂上。
早くも昨年の主砲で兄の堂上剛裕(現中日)以上の素材とも言われる。
堂上のカゲに隠れてはいるが、2番柴田、3番佐々木もパワーと足を兼ね備えている。
総合的な得点力は昨年のチームよりも上かもしれない。
愛工大名電の守備は外野陣が素晴らしい。
特にライト小島は投手としても140キロを投げるが
そこから分かるように強肩。そして足も50m5秒台と守備範囲が広く
投手からみても頼りになるだろう。内野も俊足揃いで心強い。
打撃力→4゚ 機動力→5
投手力→4゚ 守備力→4゚ 期待度→☆(目指せ優勝!!)
課題はあまり見当たらないが、強いて言えば斉賀のスタミナあたりか
しかし今の状態でも問題ないほどのスタミナはあり
2番手以降も揃っているので大きな影響は無さそう。
文句の付けようが無いまとまった素晴らしいチームだ。
東邦
(愛知)
3年連続27回目
最高成績 春:優勝 夏:準優勝
今秋成績→東海大会準優勝
「新監督で見事に飾る再出発 快腕・木下支える打線も強力」
<投手>
一昨年の三浦投手、昨年の岩田投手と毎年好投手が出る東邦ですが
今年の東邦にも今大会屈指の好投手木下がいます。
木下は最速144キロの速球にスライダー、カーブ、フォークなどの
変化球を持っておりイニング数をはるかに超える三振を奪う。
しかし東海大会では右肩を亜脱臼して決勝戦の登板を回避した。
ただ2月には既に投球練習を再開しており春には間に合いそうだ。
東邦のように絶対的なエースがいると控え投手が手薄になることが多いが
それほど心配ではない。右腕白澤は冬にフォームを変えて球威が増した。
中川や末藤もおり投手の数はいる。木下と同じような活躍は難しいが
それなりに任せられる投手ではある。
<野手>
公式戦でのチーム打率は.425、1番から9番まで全員3割以上の打率を残している。
中でも目立つのは1番瀬戸川と3番末藤の.490の打率。
瀬戸川は昨年のセンバツも経験しており勝負強い。
3番末藤はミートは上手いが長打力もあり頼れる打者。
本当に全員紹介したい程打線の層は厚い。
打ち出すと止まらない相手から見れば脅威の打線だ。
14試合で8失策と守備は安定している
打撃力→4゚ 機動力→3
投手力→4 守備力→4゚ 期待度→◎(目指せベスト4!!)
攻守共に高いレベルでまとまったチームだ。
上位進出が期待できるだろう。
東日本編はこれで終わりです。
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