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本当の美しさを求めてーかぐや治療院
食物繊維とエクオール
つまり、食物繊維が便の軟らかさを保っているのです。そのため、食物繊維が不足するとかたい便となり、便秘症を引き起こし、さらには大腸癌(がん)になる危険性も出てきます。他にも食物繊維が不足すると肥満病・糖尿病・高血圧・動脈硬化症等を引き起こす原因となると言われています。
食物繊維一日あたりの摂取目安量は20~25g
我が国では1994年にはじめて食物繊維の目標摂取量が決められました。一日に必要な食物繊維の摂取量は20~25gが目安です。1995年の国民栄養調査では、日本人の一日あたりの食物繊維摂取量は17gで、3~8g不足しています。また、その摂取量は年々減少傾向にあるといわれ、摂取量低下は深刻な問題として考えられています。
下の表のように食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2つに分けることが出来ます。
水溶性食物繊維 不溶性食物繊維
特 徴 ・昆布やワカメに含まれる ・ゴボウやセロリなどの野菜
ヌルヌルした物 ・イモ類、切り干し大根
・大麦、ライ麦、燕麦 ・豆
・白麦、もち麦、 ・エノキだけ
・玄米
・コンニャクや芋に含まれる
ネバネバした物(βグルカン)
・ビートオリゴ糖
・羅漢果
・ココナッツファイバー
働 き ・過剰なコレステロールの排泄促進 ・排便の促進
少量の食べ物で満腹感を与え
・血糖値上昇抑制 る
・腸内環境の改善 ・糞便量の増加
大豆イソフラボンには「グリコシド型」と「アグリコン型」の2種類があります。
納豆や豆腐・豆乳などの大豆食品のほとんどが「グリコシド型」。
「グリコシド型」はイソフラボンのまわりに糖がくっついていて、腸内細菌の酵素で分解して切り離さないと体内に吸収されないのです。しかし、腸内細菌の働きには個人差があるため、人によって吸収性にバラツキがあるのです。
一方「アグリコン型」はこの糖がすでにはずれている状態なので、腸内細菌の働きに関係なく 胃や小腸ですみやかに効率よく吸収されます。
アグリコン型イソフラボンの種類はとても少なく、代表的なのは味噌と醤油などです。
味噌と醤油は、時間をかけて発酵させているので、胃から直接吸収されるのです。
アグリコン型イソフラボンにも3種類あります。「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」です。
大豆イソフラボンの主な効果としてエストロゲン様作用があげられますが、「ダイゼイン」はエストロゲン受容体との親和性が低く、「ゲニステイン」は親和性が高いのです。ところが、「ダイゼイン」の方が安全性が高く、肥満改善に関わっているとの研究報告などもあります。
親和性の高いゲニステインはその効果をすぐに実感できる期待はできますが、逆にエストロゲン様作用が強すぎる故の副作用を引き起こしかねません。
エストロゲンとアグリコン型の分子構造比較
アグリコン型イソフラボンの一種であるダイゼインは腸内フローラの代謝によってエクオールを生成します。
このエクオールは、もとのイソフラボンよりもエストロゲン活性が強く、高機能性イソフラボン代謝物とみなされています。
そのため、イソフラボンよりもエクオールの機能性の高さが注目されるようになってきています。また、エクオールは脂質代謝に影響すると考えられています。
大豆加工食品を摂取したヒトの中でエクオール濃度が高いヒトほど血中コレステロールおよび血中トリグリセリド低下効果が顕著であったことが報告されています。また、エクオールの癌予防効果が期待されています。エクオール濃度の高い男性では、前立腺癌のリスクが低い可能性があるといった報告があります。
エクオールには弱いエストロゲン活性があるため、エクオールによる更年期障害予防効果や閉経後の骨粗鬆症予防効果が期待されています。
一方、エクオール産生能を有する腸内環境が健康機能を高めている可能性も示唆されています。
しかし、エクオール産生能は、ヒトによって個人差が大きく、50~70%のヒトは、エクオール産生能が非常に弱いことが知られています。
エクオール産生に関与する腸内フローラ(腸内細菌叢)の個々人の違いが、エクオール産生能の個人差を生み出していると考えられています。
このように、腸内フローラは、がんや糖尿病などの病気から、肥満やお肌のシワなどの体質、さらには、その影響は脳にまで及び、うつ病とも関係しているのではないかと考えられています。
ヒトの腸内でエクオール産生菌を増やしてやれば、エクオールを産生できないヒトでもエクオール産生能力が得られると言う事です。
さて、ヒトの大腸において、消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が発酵することにより短鎖脂肪酸が生成されます。
オリゴ糖を摂取することで腸内細菌が発酵して生成された短鎖脂肪酸の大部分は、大腸粘膜組織から吸収され、上皮細胞の増殖や粘液の分泌、水やミネラルの吸収のためのエネルギー源として利用されます。
また、一部は血流に乗って全身に運ばれ、肝臓や筋肉、腎臓などの組織でエネルギー源や脂肪を合成する材料として利用されます。その他にも短鎖脂肪酸には、腸内を弱酸性の環境にすることで有害な菌の増殖を抑制したり、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進させたり、ヒトの免疫反応を制御するなどさまざまな機能があることが知られています。
私見ですが、エクオール産生菌を増やすためには食事ごとにビフィズス菌のエサであるラフィノース(オリゴ糖)を摂れば良いのではないかと思います。
ラフィノースを摂ることにより、エクオール産生能を向上させることが出来て、腸内環境も良くなり体中に元気が漲るのです。
また、毎日味噌汁を摂ることもお勧めです。
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