ほしはひかるのかな????

ほしはひかるのかな????

その2


「おいら、産まれも育ちも神田の江戸っ子、涼しくすることにゃーちっとばかり名の知れた、涼屋の風次郎よ。痩せても枯れても、おめえらみたいなヒヨッコに好き勝手されちゃあ風次郎の名が泣くぜ。」
「ケッなーにが涼屋だ。住民もいねえ部屋に居座ってるだけじゃねえか。それとも、ここの住民は長らく遊びにでも行ってるんかい。」
ブチッ。おいらの配線は2,3本切れたね。サカナのねえちゃんは、サカナのねえちゃんは、親孝行に行ってるんでえ。それを何も知らねえで好き勝手言いやがって・・・。もう許せねえ。おいら、ショート覚悟で、奴らを懲らしめてやろうと思った。
「おっこいつ、バチバチ言ってやがる。」
「兄貴、どうします。」
「ふん、フンでもお見舞いしとけ。」
「けけけ」ぶりぶり~。
「ゴルァぁぁぁ!!!」おいら、本気で怒った。まさに、一触即発よ。すると・・・
「待ちな。」
静かな、だがドスのきいた声がした。

その3につづく。


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