こぱむだ事件簿(11)

日時 :
2年程前

記者名:
こぱむだ

ニュースタイトル:
姿無き侵入者事件
pandaani30


ニュース内容:
あれは夏の暑い日の午後のことである。

クーラーがオブジェ化している我が家では、窓という窓は網戸に。

玄関にはすだれを下げて、涼をとるために明け放っていた。

こぱむだ家には一階と二階にトイレがあった。

ウォシュレットの付いているトイレが二階にあるので快適なトイレに行こうと

階段を軽快に上がっていくと、階段の踊り場に水たまりが・・。

「なんじゃ?これ・・」

花瓶でも落として割ったのであろうか・・?

でも、花も花瓶の残骸もない。

じゃあ、バケツでもひっくり返したの?

でも、ふつうこぼしたら後始末はちゃんとするはず・・。

誰かが粗相を・・・?でも量が多すぎるような・・。

さすがにそれは無いだろう。

じゃあ、この水浸しはいったい何??誰がこんな事を??

まさか泥棒が侵入して足跡の証拠を隠すためにこんな偽装を??

ドキドキしながらそ~っと二階の部屋を確認。

物音一つせず、誰も居ない様子。

ちょっと安心。

でも、もしかして逃げた後?

母と二人で現場検証。←ドラマの見すぎ?

特に変わった様子もなく、泥棒ではないようだ。

トイレの検証にとりかかった。

水漏れかな?と思ってじっくり見てみると驚くべき事実が。

なんとウォシュレットのスイッチにはかすかに猫の足跡が!

どうやら玄関からこっそり忍び込んだ猫が、換気のためドアを開け放していた

トイレに入り込み便座にのぼりスイッチを押してしまったらしい。

スイッチを押されたウォシュレットは、タンク内の水をすべて使い切るまで作動。

その結果、当たる的のないウォシュレットは階段の踊り場に・・。

猫もさぞかし驚いたことであろう。

はたして、その猫はどこへ?

変に家の中に隠れられても困るので慌てて探すことに。

そして遂に発見!こぱむだのベッドの下に隠れていたのです。

おびえて興奮状態の猫は、こぱむだがベッドの下をのぞき込んだとたん

「ぎゃ~」といって一目散に逃げて行きました。

あ~、驚いた!「ぎゃ~」と言いたいのはこっちだよ!

まったく、人騒がせな猫だ・・・。

こうして暑い夏の一日は終わっていったのである。



fdhp_nextr




© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: