+紅天の追憶+

―+移り気な空、そしてココロ+―



―――仰いだなら、何処か物悲しくて。


泣きじゃくる私に、貴方は背を向けて無言。

『ああ、終わったんだね』

そう確信するのは、難しくなくて。


貴方のココロが変わるのは解ってた。

―――そうでも思わないと、苦しすぎて…


枯れ葉が舞っては散って行く。そう、貴方の想いと共に。

そしてまた違う情景が貴方の瞳には映ってる。そうでしょう?


ねぇ、何処で間違った? 何処で世界は狂い始めたの?

甘く優しかったあの頃は、思い出という言葉に包まれてでさえ、鋭利な刃物として胸を切りつける。

秋霖さえも、零した涙程には冷たく成り切れずに。


紅く染まった秋の空。

―――仰いだなら、既に景色は変わっていて…。


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