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ココロを開くアイコトバ著者の島本了愛(しまもとのりえ)さんは、マクロビオティックシェフやインドでのヨガ修行などを経て、現在、葉山で「エナジーボディワーク」のサロンをやっているという方。ですが、この本はマクロビやヨガのお話ではなく(一部、それらも出てきますが)何て言うんでしょうか、「自分の幸せを追求すると、世界が平和になるんだよ。だって、みんなつながってるんだから。 じゃ、それを実現させるためにはどうしたらいいかと言うとね・・・」というようなことが書いてあります。(・・・これで、なんとなくわかりますかね?)・・・最近、願いが叶う系というか、幸せになる系というか、成功する系というか、そういった本がものすごーくたくさん出ているじゃないですか。で、そういう本ってたいがい、「感謝の気持ちが大切」とか、「ポジティブな言葉しか使っちゃダメ」とか、そういったことが書いてあるんですよね。なので、素直な私としては「そうなのかー」と思うのだけれど、日々の生活の中では腹立たしく思うこともあれば、人をうらやむこともあれば、「ナンダ、コイツ?」とか「テメェ、ナニサマノツモリ?」とか「コンチクショウ」とか、思うこともあるわけですよ。そのようなことがあると、ぐあーっ、ダメです。そんなエライ人になんかなれません、無理です、私。感謝とポジティブだけで生きてなんかいけませーん!と、「なんか、私ってダメじゃん!」感に襲われてしまう・・・。で、なるべくそのようなことを感じないように、感じないようにとは思うのだけれど、でも、なんかそれって無理がある。・・・と言うようなことをつらつらと考えつつ、ベッドサイドに常備してる大好きな本、夢が目をさますをパラパラとめくったら、以下のようなフレーズを見つけました。 イライラして怒りが出ているときは、人に会うのが嫌になります。 そして、そんな自分が嫌で逃げだしたくなるかもしれません。 でも、怒りもただのエネルギーです。 もうあなたの中で使う必要がないので、出て行こうとしているのです。 温泉で温まってる自分のからだから、湯気が立ちのぼっていくように、 怒りも、ただ行かせてあげていいのです。 湯気を出さないように、手でおさえておくことはできませんね。 出て行くのが自然なのです。 (関野あやこ「夢が目をさます」より)これを読んだら、「ああ、怒りとかそういった感情もちゃんと感じて、外に出していっていいんだ」と、とても楽になった。・・・とゆーようなことが、つい最近あったのだけれど「ココロを開くアイコトバ」という本を読んで(前フリ長くてすみません)、さらに楽な気持ちになりましたよ。なぜかと言うと、そこには「感情(不安や心配・イライラなどのネガティブな思い)の解放」の大切さと解放する方法が書いてあったから。(それがどのようなことなのかを書くと超長くなってしまうので、 興味を持った人は本を読むべし)この本には、「思い通りに願いを実現するために最初に大切なこと」として、 1.もう必要のない古い感情(←ネガティブな感情のこと)を解放する (解放は人や物に対して行なうのではなく、ひとりで行なう) 2.自分がされたらうれしいことをする(相手の立場に立ってみる)。愛を与えるの2項目が書いてあるのだけれど、この二つがセットになっているなら、私にもできそうだと思う。・・・これが、「2.の部分だけをやるように」だったら、「おっしゃることは分かりますよ。でもね、それだけをやり続けるのは無理ですってば!」って、あきらめちゃうだろうなぁ、私は・・・。「いい人になろうとしなくていい」とゆーフレーズも出てくるのだけれど、この言葉を見て、「元気が出るなぁ」と思うのは私だけでしょうか?(苦笑)。・・・なんだか、「感情の解放」の話ばかりを書いてしまったけれど、この本にはそのようなことばかりが書いてあるわけではなく、自分が「誰・何に対して、どんな“思い”をこめて、どんな行動をしているのか」、自分が「誰・何に対して、どう感じているのか」をもっと意識しようよ。意識することで、自分が何を解放すればよいのか、自分は何を引き寄せているのか、が見えてくる。見えてくれば、それを自分が求めるものへと変えていくことができる。それが、自分の幸せや豊かさにつながり、全体の幸せや豊かさにつながる。というようなことが書いてあります。PUレッスンの感想で、「食べるものが自分のカラダをつくることを意識することが大事だと思う」と書いたけれど、みんなつながっているような気がしますよね。自分のカラダをつくっている“食べ物”を意識する。自分の“思いとそれに伴う行動”を意識する。自分の“感情”を意識する。そういったことが、“みんなに良いこと”につながっていくんだろうな、きっと。そんなことを感じる本でした。もちろん、私も実行していきたいと思います。・・・ところで、島本了愛さんのサロンでは断食&宿便取り合宿もやってるようですね。これ、すっごい気になるー!やっぱ、いらなくなったものはカラダからもココロからも出してかないと・・・。それが、基本だと思うわん。(これがオチか・・・)
2009.06.09
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お友達のブログで読書管理サイトの存在を知り、おもしろそうだなーと思って、読書メーターというサイトに登録。読んだ本の記録だけでなく、読みたい本とか積読本とかも登録できて、読書チェッカー(本を読んだ日をチェックするカレンダー)などという機能もある。そんで、テキストだけでなく画像(本の表紙の)で管理できるから、視覚的に楽しいし、本読む励みにもなります。で、前月の読書データをブログにまとめるための記事・グラフ生成機能も付いてるのです。ということで、1月の読書のまとめを。(生成したものを、リンク先・改行位置など多少アレンジしました)*********************2009年1月の読書メーター読んだ本の数:6冊読んだページ数:1362ページ■人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン★★★★★イントロダクションを読んで号泣。「人は自分がフォーカスをあわせたものに向かっていく」ことを、ドライビング・スクールで教えられたスリップ状態からの脱出方法のエピソードで深く納得。図書館で借りて読みましたが、買うことに決定。折々に読み直します!読了日:01月29日 著者:アンソニー・ロビンズ,河本 隆行■不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)仕事でこの本が話題になったので読んでみました(ナナメ読み)。日本の会社は個々の職務領域があいまい、米国はきっちり分かれているという話に「なるほどー」と感じ入りました。その曖昧さが、創造性とか協力とか最終的な効率の良さとか新しい発想とかを生み出してきたんだと思うし、そういった「良いところ」は無くなってほしくないなぁと思います。読了日:01月24日 著者:河合 太介,高橋 克徳,永田 稔■サラリーマン合気道―「流される」から遠くに行ける★★★★☆私は共感します、スゴク。読了日:01月24日 著者:箭内 道彦■浄土 (講談社文庫)町田康さん、芥川賞を取られてからずっと気にはなっていたんだけれどなかなか読む機会がなく、今回初めて読んでみました。読み始めは「この人ダメかも」と思ったけれど、がんばって読んでいるうちに「これはこれでアリかなぁ」と思うようになりました。・・・ビバ!カッパ!読了日:01月10日 著者:町田 康■ことば汁この本、読みたいと思ってから実際に読むまでのタイムラグがあり過ぎて、読み始めてから「私、なんでこの本を読もうと思ったんだろう・・・」と。(どこかで書評を読んでだったんですが)例えば、「おひとりさまの老後」が年齢を重ねる事が楽しくなるような本だとすると、この本は年齢を重ねることが怖くなる本、私にとっては。女って怖くて切なくていやらしくって悲しくって図太いなぁと・・・。それだけ幻想的なお話でありながらリアルでもあるということでしょうか。また何年後かに読み返したら、感じ方が変わるのかも知れません。読了日:01月08日 著者:小池 昌代■夢が目をさます http://book.akahoshitakuya.com/b/4569556345★★★★★いつも枕元に置いて、ちょっと悩んだときなどにランダムにページを開いて読み直しています。開いたページが今、自分に必要なコトかなぁなどと。ひとつの見出しで多くて6ページ、少なくて1ページ。見出しはたとえば「NOと言う」とか「真実は、からだが教えてくれる」とか。私の大切な心のお薬でもあるかな。読了日:01月01日 著者:関野 あやこついでに、2008年12月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:360ページ■精霊の守り人★★★★☆児童書だけど大人が十分楽しめる本。ハリーポッターに負けてません。世の中の苦い部分とか不条理な部分も盛り込まれてて奥深いです。 読了日:12月28日 著者:上橋 菜穂子▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/*********************グラフ機能もあり。1月の読書量グラフです(縦軸の単位は「冊」、数字は本の登録総冊数)読書メーター、なかなかに楽しめます。あと、姉妹サイトの鑑賞メーターもなかなかに楽しいです。
2009.02.01
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ガラスの仮面、作者の美内すずえさんが、違う世界にはまって漫画を描かなくなったので完結は無理。と聞いてたんであきらめてたんですけど、連載が再開されてたんですねー。そんで、昨日、花とゆめコミックスの43巻も発売されたとか。 ガラスの仮面(43)これは読まなくっちゃ!
2009.01.27
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女子アゲ↑ by蝶々FMでたまたま彼女(蝶々さん)のおしゃべりを聞いて、はげしく共感。で、その足でとっとと購入したこの本。おもしろい!共感する!エリを正す!読むと、ものすごーく元気になる!すべての女子のみなさまにおススメしたい本です。私的には女性の品格の500万倍くらい役立つ&元気になる本だと思うなー。・・・まぁ、女性の品格も、「ほほー」とか、「ははー」とか、「へへー」とか、「そうだよねぇ」とかさまざまなことを感じたりはするのだけれど、大学の女性教養講座の授業聞いてるみたいで(←私は女子大出身です)、なんか楽しくならないっつーか、イマイチ躍動しないっつーか、なかなか読み進められんのですよ(実はとうとう完読を諦めて、飛ばし読みました)。・・・まぁ、んなこたぁ、いっか。とゆーわけで、私、2008年もアゲ↑てまいります。 (↑「も」とゆーのがミソです)みなさまもアゲ↑てまいりましょう。女子のみなさま、 私たちは、変化に絶えられなくて絶滅した恐竜や、 しなやかさがないからポキッと折れやすい男とは違う。 (by蝶々)ですよー。合言葉は、 タフに、明るく、色っぽくだかんね。(なので、今年は割と色っぽくなってみよーかと思っています)・・・しかし、蝶々グッズって手帳やらストラップやら何やら、いっぱい出てるんですねぇ。中でも私が非常に気になったのは、ワコールとのコラボによるボディコンシャスはらまき。知ってたら絶対買ったのに~っ!完売で残念。「もしや楽天で売ってるかも」と検索してみたけど、さすがにこれはありませんでした。
2008.01.08
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「元気」をこの手に取り戻すまで ~心療内科で学んだこと~■著者:石井苗子 ■ダイヤモンド社 ■2007/8発行心の傷を負った石井さんが、40半ばにして医療を学ぶ道に救いを求めて新たな道を開拓した本、と聞いて、読んでみました。なんか、「まだまだ私、進路変更きくじゃん」、みたいなことが感じられるといいかなって。TVタックルなどでご活躍されていた石井苗子さん(だいぶ前の話だけど)、不倫スキャンダルで大変な目に遭われてた時期があったんですね。まったく知りませんでした。 この本は 1.そのスキャンダルがきっかけで 芸能界を追われた(細々とは仕事をし続けたようですが)石井さんが、 学問に救いを求め、聖路加看護大学、東京大学大学院での学びの果てに ヘルスコミュニケーターとして歩みはじめるまでの経緯 2.心療内科での研修での経験、実例を交えた 心身の病に対する偏見の払拭やメンタルクリニック整備等の「社会インフラ整備」の必要性と 体の辛さ・心の悩み等をプロフェッショナルに相談することの有用性の訴求のふたつの要素が盛り込まれた本です。なので、多少散漫な感じが否めないし、「将来最大のソーシャル・サポート(社会的後ろ盾)になってくれるかもしれない東大」と言ってしまう感覚とか、スキャンダルまみれになってた時代に友人が投げたひどい言葉がたくさん納めてあったりとか、ちょっと個人的&心情的に受け入れられない感覚があったりもするんだけれど、(それだけ率直に、正直に書いてあるとも言えるんだけど)とても気持ちが分かる気がする部分もあったり、共感するところも、感心するところもあったり。第5章に出てくる聖書の中の「求めよ、さらば与えられん(Ask,Seek,Knockで始まる言葉だそうです)」の解釈は印象的だった。 答えが出てくるまで、尋ねなさい。探そうとしなさい。探そうとする者にだけ発見がある。 扉は、たたく者にだけ開かれるのです。 すべての扉をたたきなさい。多くに救いを求めなさい。石井さんが高校を卒業後に渡ったアメリカでお世話になった牧師さまからもらった手紙からの引用です。 新しい気持ちになって人と接することを怠ってはならない、 人を愛することに怯えてはならないとも。参考までに、ストレスコントロールの3つのメカニズムを。 1.自分のストレスが何から起こっているかを知っていますか?(原因の把握) 2.どうすれば、それが解決できるかを知っていますか?(対処方法の把握) 3.今やっている対処方法に満足感がありますか?(価値観の把握)「簡単に言うと、この三つを把握する能力がバランスよく存在しているかどうかで、 個人のストレスコントロールを測ることができる」んだそうです。日本は自殺者が交通事故による死亡者を上回る自殺大国だそうです。・・・「気合」みたいなやつって、ときとしては必要だったり役立ったりはするんでしょうが、なんか、もう少しクールに、考えてみる必要はありそうですよね。
2007.11.12
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人生の地図ふと思い立ち、久しぶりに高橋歩の本を読みました。彼が自分の自伝を出すためにサンクチュアリ出版を設立した初期の頃は、「毎日が冒険」とか「自由であり続けるために、僕らは夢でメシを喰う」とか、もー、おもしろくて、大好きで、けっこう熱心に読んでいたのだけれど、いつの間にやら遠ざかり・・・。・・・10年以上、経っているかも・・・。・・・うゎっ、おそろしい・・・。人生の地図は、考え方や生き方のサンプル集みたいなものかな。 なにを欲しているのか。(欲求) なにでメシを喰うのか。(職) 誰と生きていくのか。(パートナー) なにを、誰を選ぶのか。(選択) どう動くのか。(行動) 自分自身のルールを。(ルール) 物語を生きる。(物語)という7つをテーマに、高橋歩自身のコトバと国内外&過去現在&有名無名の方々によるたくさんのグッとくる『名言』が載せられています。(この「つくり」が高橋歩の持ち味)それぞれ大切にしていることも、好きなことも違う。だから、サンプル集。サンプルって大切だと思う。だって、いろんな見本・お手本を知ることで、自分の中のいろんなものが見えてきたり、広がったり、分かったりするから。・・・そう考えると世の中のどんな本もサンプル集かも・・・。この本、写真もいいです。写真がコトバを補完してる。で、私が非常にグッときたコトバをひとつ。 自分には才能がないから無理だって? 自分の未熟さを、生まれつきの才能のせいにするなんて、 両親に失礼な奴だな。それと、この本の最後の最後のコトバをもひとつ。・・・と思ったけど、なんだかネタバレっぽいからやめときます(笑)。とにかくサンプルはサンプル。どんなコトバに感じて、なにを思うか、それをどう活かすかは自分次第。「自分の頭と心と身体を使って判断しなさい」ってことか。久々に高橋歩ワールドにはまってしまいました。■高橋歩の本、簡単に読めて元気が出ます!そんで、ちょっと考えちゃったりもするかも。 こちらは初期の本。新装版で出てるんだね。 毎日が冒険新装版高橋歩流自伝。とにかく笑える。カウボーイにあこがれて、修行をしにアメリカまで行っちゃってますから。ほか、ピザ屋のバイトの話とか、涙の能力開発研修(これも爆笑)とか、好きなんだよねぇ。 自由であり続けるために、僕らは夢でメシを喰う(〔1〕)新装版初めて読んだのがこの本。タイトルに惹かれて。 Crossroad screen’sこちらは映画の中の名言集。(私は未読)本を読むのは好きなので、どんどんたまってく。で、すべてを保存しとく場所もないので、購入した本の7割は古本屋行きとなります。そんな中で10年以上もの間、私の部屋の本棚に静かに佇んでる高橋歩(サンクチュアリ)系の本は、人物版クロスロード。しかし、人物版の方は、楽天BOOKSでは今現在、残念ながら品切れ状態。
2006.01.21
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今日は終戦記念日。毎日新聞が行なった調査(電話調査)によると、「今後、日本とどこかの国が戦争することがあると思うか」という質問に対して、20代男性の37%が、「あると思う」と答えたそうだ。※数字は若干、違っているかも知れません。 朝、MNSのサイトのTOPニュースに出ていたのだけれど、 も一度数字を確認しようと思ったら、既にほかの記事に変わったあとだった。アンケート調査の結果(数字とか)や平均値は、鵜呑みにしちゃうと間違った結論へと向かってしまうこともあるので、(例えば、 「そうなって欲しくはないけれどもそういった可能性を全面的には否定できないと思う」 「あると思うし、世界秩序を保つために積極的に軍隊を持ち、戦地に行くべきなのだ」 「(まぁ、よくわかんねーけど)別にぃ~、あるんじゃないすかぁ~?(って言っとくと世の中わかってる感じがしていいかな)」 というような異なる背景を持つ返答もみんないっしょくたに「37%のあると思う」に含まれてしまう)37%という数字だけを見て、「今の若者の認識としてはこーだ」などという結論づけはできないけれど、でも、やっぱり「多いな…、残念だな…」とは思う。人間は見ている方向へ動く。思っていることを実現させてしまう。ならば、やはり圧倒的多数の人が「ないと思う」ときっぱり言える日本であってほしい。「ないと思う」ときっぱり言えるような視点をもって、行動をしていきたいと思う。…うーん、でも、今、毎日新聞から電話がかかってきて、同じ質問をされたら、私も「そうなって欲しくはないけれど、そういった可能性を全面的には否定できないと思う」と答えてしまうかも…。********グレープフルーツジュースは、オノ・ヨーコの詩集(メッセージ集かな)。 グレープフルーツ・ジュース1964年に東京で出版された後、1970年に加筆して英語版として世界発売された「グレープフルーツ」という本の中から言葉をセレクトして日本語に訳しなおし、33人の写真家とのコラボレーション作品として、1993年に刊行されたものです。ジョン・レノンの名曲「イマジン」は、この「グレープフルーツ」に刺激されて、生み出されたそうだ。※実際、ヨーコの詩には「想像しなさい」という言葉が多用されている。グレープフルーツジュースの序文は、、戦争中、疎開先で食べるものが少なくなり、しょげている7歳の弟を元気づけるためにはじめた「おいしいお献立を考える空想ゲーム」の話からはじまる。そのできごとをヨーコは、今(この本の今は1993年だけれど)も、ときどき思い出すそうだ。 今はもう、勇気づけのために架空のメニューなど作る必要のない時代になりました。 でも、精神的にはどうでしょう? みんななんとなく物足りなく、おなかに風が吹いているような 何かに飢えているような気持ちで暮らしているのではないでしょうか。 ※講談社文庫刊「グレープフルーツジュース」序文よりそんな思いで書かれた「グレープフルーツジュース」は、日常の生活の中では、けっして使われない部分の脳を刺激する。「言葉」を読んでいるのに、頭の中にはいろんなイメージ映像が次から次へと湧き出てくる。そしてなぜか、おだやかで平和な気持ちになるんだ。書かれているコトバは優しいフレーズでも癒しのフレーズでもないのだけれど。この本の翻訳者である、南風椎さんは「まえがき」で、 「想像しなさい」という言葉は ヨーコがジョンにあたえた 世界を変えるためのキーワードだったわけです。 ※講談社文庫刊「グレープフルーツジュース」訳者まえがきよりと書いています。想像するなら、幸せなことやうれしいこと、楽しいこと、美しいことの方がいい。嫌なことがあるかも知れないと思うより、素晴らしいことが起こるかもしれないと思う方がいい。今日、そんなことをあらためて思いました。PS.前から思っていたのだけれど、楽天ブックスの本の紹介はそっけない。その本がどうゆうものなのかイメージしにくいよね。出版社からの内容紹介や著者紹介も掲載すればいいのになぁ。
2005.08.15
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「今日の夕食はフランス風だわー」と思うと同時に思い出した本が一冊。アーウィン・ショーの短編集・夏服を着た女たち。 夏服を着た女たち新装版この短編集の中に「フランス風に」というタイトルのお話が載ってるんです。むかーし昔の私は、この本がとてもとても大好きで、自宅に一冊、そして持ち歩き用に一冊と、同じ本を二冊も持ってたんでした。この本に出てくる女性たちは、みな非常にかっこいい。凛としていると言うか、背筋が伸びてると言うか。誰にもこびない、そしてまっすぐに自分がやりたいこと、すべきことをやる。(とゆーのが、私のうろ覚えの記憶)「フランス風に」も好きだったけれど、特に、私が好きだったのは、「愁いを含んで、ほのかに甘く」というお話。この本は(特に「愁いを含んでほのかに甘く」は)、周りの人間をすべて張り倒さんばかりに、ガツガツと仕事をしていた当時の私のお守りのようなものだった。(今だって一生懸命働いてはいるのだけれど…)この本、もう何年も開いてなかったなぁ。夏でもあるし(笑)、ちょっと読み返してみましょうかねぇ。ちなみに、私が持っているのは、こちらの方新装版よか、私はこっちのデザインの方が好きだなぁ…。内容に合っているような気がする。このバージョンは、もう手に入らないみたいだけれど。
2005.08.14
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「黒人差別」という理由で廃刊された「ちびくろさんぼ」が復刊されたそうですね。で、今、話題になっているんだとか。楽天ブックスでは3月・4月・5月と連続してランキング1位。アマゾンでは、今現在ランキング1位。これほどまでに、売れているとは!はぁ~、びっくらしました!「ちびくろさんぼ」のお話は私もよく覚えています。とても好きな絵本のひとつだったなー。虎がぐるぐる回って黄色いドーナツ型のうまそうなバターになったシーン。お母さんがホットケーキを焼いている姿。そんで、天まで届くほど高くお皿に積み上げられたホットケーキ…。うまそー!食いてぇ~っ!と思ったものです。でも、復刊された絵本は私が覚えているものとはちょっと違う。さんぼはあんな真っ黒黒ではなく、茶褐色の肌の男の子だったし、絵のタッチもも少しやさしい感じだったんだよな…。だから、ちょっと今出ている本には違和感があります。ところで、ちびくろサンボについては、「差別」という論点でさまざまな議論が展開されていたんですね。(「差別であるという理由で廃刊することについて」も)関連する書籍もけっこう、ある。私自身は、ちびくろさんぼを読んで、差別うんぬんなんてことはみじんも感じませんでしたが、(子どもの頃はもちろん、今でも感じない。 とゆーと、ある見方からは「鈍感な日本人」なんて言われるのかも知れないけれど…)いろんな人がいて、いろんな現実と背景があり、いろんなとらえ方があって、感じ方があるのもまた事実なんですよね。個人的には、そのようなことを「知ろうとする姿勢」がまずは大事なのかなぁと思います。これほど話題をふりまく絵本、やはり何らかのパワーがあるんでしょうね。
2005.06.10
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今日、蔦屋で、なんだか楽しい本を見つけました。 ちいさなちいさな王様 (アクセル・ハッケ著:講談社)私たちの世界では、子どもから大人になり、やがて死んでしまうけど、王様の世界では、大人から子どもになってやがて小さくなって消えてしまうらしい…。ドイツでベストセラーとなった小説だそうです。「ホントに幸せなことって何なのかなー」とか、「今まで自分が“イイコト・エライコト”って思ってたことって、ひょっとしたら間違いなのかも」とか、いろいろ考えちゃう本です。タイトルからイメージできないのだけれど、自分の見方・考え方を、ちょっと変えるのにすごく役立つと思います。そんで、なんだかほんわかした気持ちにもなる。今、本屋さんに並んでいる本って、「金持ちになる」とか「儲ける」とか「30代でやっておくこと」とか「自分を変える○○の法則」とかなんだか、即物的で追い立てられるようなタイトルばかり。そういったハウツーものより、ずっと心に応える本。「常識を疑う」とか、「当たり前の視点を変えてみる」とか、自己啓発系の本によく出てくるフレーズだけど、なかなか具体的には思い浮かばないよね。そういうことがスーっと心の中に入ってきて、「ああ、そうだよね、そういうことだよねぇ」なんて、納得できるし、感じることができる本でした。※楽天ブックスにも置いてあったよ。※なごめる本なのに、自分の視点が変わる・広がる。 「小さな・・・」のほかに、私のオススメはこの3冊。 仕事に、プライベートに煮詰まったときとか、パラパラめくったりしてます。■クリック(佐藤雅彦超短編集)あの「だんご三兄弟」(懐かしい!)を生み出したCMプランナー(今は慶応大学教授←たぶん)の超短いお話集。中でも、「こわがりのオバケ」が私のお気に入り。このお話のおかげで、トイレに行っても、オバケが恐くなくなりました(笑)。ちなみに、佐藤氏は「だんご三兄弟はあんなブームになってほしくなかった」とのこと。静か~に、細~く、長~く、子どもたちにかわいがってもらいたかったんだそうです。ブームって、むなしく、おそろしい…。■プチ哲学(佐藤雅彦)こちらの佐藤雅彦氏の本。今年の春に文庫版で再登場!佐藤氏自筆のかわいらしい絵もなごむんだよねぇ・・・。今はなき、女の子雑誌「OLIVE」に連載されていたものです。“ちょっとだけ深く、考えてみる”ってのがテーマで、1見開き完結で31のお題。ラストのお題は、「かわいい綴り換え」OLIVE(オリーブ)は、I LOVE(アイ ラブ)で、できている…。う~む、深い…。■なかよし取扱い説明書(犬式):きたやまようこ著なかよし取扱説明書(犬式)タイトルどおり、なかよしの取扱い方が出ています。なかよしの取り扱い方がわからなくなったときに、参考にしています(笑)。なかよしは とにかく あたためる。あたたかい こころで。あたたかい たいどで。あたたかい ことばで。・・・あたためかたが わからなくなったらあたまを ひやそう。う~ん、参考になるでしょ…。
2004.12.20
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