フェリーでの出会い
かなり疲れが残っているのか、何時間も寝てようやく起きる気になった。
スモーキーングルームで過ごしていると、お孫さん二人を連れて旅されている方に話しかけられた。
偶然、行きのフェリーが一緒だった事から話が弾んだ。髪は金髪に染め、片耳にピアスをしている、
粋なおじいちゃんだ。
１年のうち５ヶ月はネパールの２２００メートルの山の上で一人で暮らされていると聞き驚いた。
山のホテルの土地を借り家を建てて住んでおられるそうで移動はバイク、１ヶ月の生活費は
１万円しかかかないと言う。後の５ヶ月は日本の自宅で暮らし残りの２ヶ月は旅をされるとの事だ。
ネパールで暮らされている５ヶ月は奥様とは別居生活との事。奔放に暮らして苦労させて来た
自分が奥様にできる最大のプレゼントだと言われた。
お互い自由に暮らしてうまくいってるとの事で、そう言う暮らし方もあるのだなぁと感心させられた。
この方の興味深いお話を聞いているうちに、あっという間に下船時刻となった。
遅い時間の到着なので、舞鶴のホテルで泊まる事に決めていた。早く家に帰りたいような、
帰りたくないような最後の夜だ。
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