雲のように水のように。

雲のように水のように。

『考え方の違い』の話。他5話



あてもなく、彷徨いつづけていた

何もない砂漠で、足跡を見つけた

その足跡をたどって、どこまでもどこまでも行く

足跡はいつまでも、ずっと先まで続いている

やがて気づいてしまった

この砂漠には自分しか居ない、自分の足跡を追いかけてる自分

・・・そしてまた足跡があった。



『生きていく人』の話。

・・・上を見ていた

はるかな高みを

見上げた先を目指して

上へ上へと・・・

。。。いつしか僕は下を見ていた

上がってくる人を、守るべきものを

ここから見える全てを大切に思う

ここまで上って、初めて気づいた事だから。。。



『自由を目指した人』の話。

 ・・・この囲いの外には何があるんだろうか?

 囲いの外には自由があるんだろうか?

 自由を知りたくて、この狭い囲いの外に出たくて旅をしようと思った。

 囲いの中から出てはじめて見た土地は、また別の囲いの中だった。

 いつからか、この世界は囲いの中の箱庭になっていたみたいだ。

 この囲いの外には自由があるんだろうか?

 ・・・囲いの外には何があるんだろうか?



『何かの種』の話。

誰でもはじめは、その木を、その花を、想像することしか出来ない。

種を植えて後は毎日水をやり、日の光を注ぎ、時には天気の悪い日も続き。

でも大事に大事に育てていたら、いつの日か、いつの間にか

大きな木に花がいっぱい咲いている。

・・・大切なのは種をけっして見捨てないこと。

そして、誰でも持っているその種は、心を込めれば込めるほど

大きく育って、すてきな花をたくさんつけるんだよ。



『特別なこと』の話。

 僕には特別なことがとても少ない。

 彼には特別なことがたくさんある。

 「少ないから特別なんだろ?」

 そういう彼はどこか虚しそうで遠くかんじた。



『考え方の違い』の話。

権力と金と名声なんて、「見えない椅子」と「タダの紙」と「遠雷」だろ?とそいつは言う。

「そうかなぁ?」
と答えると。そいつは

「そんなものは、自分の『外』の世界のもので、自分の『中』の世界には意味のないものだ。そんなものに縛られて、自由の心を捨ててどうする?」
と言っていた。

・・・見えるものだけが真実ではない。

・・・見えないものだけが正しいのではない。


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