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CHAO!のくるくる日記
バスガイド
高校2年生の進路調査書でそう提出した。
大学までのエスカレーター式の高校だったし、その為に中学から高い授業料を払ってくれてた両親にも胸が痛んだし、周りもそりゃぁビックリしてた。
皆がまだ受験色濃くなる前にCHAOは会社訪問・説明会・試験そして発表。
今振り返れば、もともと1社しか受けれない訳だし受ける時点で受かったも同然のようなものだったんだけど、その瞬間はもう感激の嵐で友達たちも泣いて喜んでくれてた。
そんな訳で結局中学の林間学校や高校の遠足などで利用して印象も良かったK社の観光自動車課に内定。
制服も冬はブルー、夏はピンクに麦わら帽子なんて出で立ち(笑)。
ウチの高校の卒業式は普通の高校なら3月1日だというのに2週間以上も遅く、CHAOの卒業式以前に他の人はすでに会社に入寮(全寮制だった)・出社していたから、卒業式のもうその日に周りより遅れて入寮する羽目になんかなって、卒業のお別れに浸る余裕も友人たちとの卒業旅行もCHAOだけ不参加なんて悲しい結果。。
おかげで約百人いた同期が集まる研修の場で遅れたひとり挨拶するハメ。
同じ寮の同期は12人。秋田や青森、それから神奈川や東京の人たち。
早速始まった研修の毎日。毎朝教官と一緒に通勤電車で通った。
4月1日の入社式を迎え、7月の本採用まで研修。。
1人づつの3分間スピーチ、演歌歌手を迎えてのカラオケ指導、何故か自衛隊一日入隊、実際にバスに乗っての訓練、案内。化粧指導やトイレでのたしなみ(トイレットペーパーは必ず三角折り!)まで。。
でも研修はそれまでの学校の授業に実習が加わったようなものだったし、何より憧れてた夢を実現し念願のバスガイドになるための勉強だったから全然苦じゃなかった。
友達もできたし寮の同期同士も結束してたし今思えばこの会社での一番楽しい時だったかもと思う。
初めて親元を離れての寮での生活。
部屋は六畳ほどに原則先輩と2人同室。。
ずっと年上のベテラン先輩との同室の子もいたものの、CHAOと同室の先輩はひとつ上のN先輩という、とっても優しくて可愛い人だった。
それでも初めての研修で緊張しっぱなしの上に、寮に帰っても1人になれない環境は思ったよりずっと大変だった。
寮は当然門限もあり、CHAO達1年生は門限8時、入浴の時間も6時~8時、食事は朝は飲み物とパンが出て夕食も指定の時間までなら用意してあり、電話も当時はケータイなんかなかったから各階に1台だけある公衆電話のみで10時まで使用時間15分までと決められて1年生はなかなか使うこともできなかった。
そんな寮生活も段々息が詰まって追い詰められていくなんてこの時は考えていなかった。。
最初の仕事は同期と2人づつ1台のバスに乗る仕事で、高校生の東京ディズニーランドへの遠足だった。
2人でゲームをしたりディズニーのBGMをかけたり必死で緊張の初乗務。何とか無事に到着し、生徒をディズニーランドに送り出し、ランド外にある乗務員用の部屋の存在に感動し(笑)、皆が戻って来るまでの数時間の休息(ディズニーランド以外の遊園地は乗務員も中に入れて乗り物も乗り放題だった)、そして集合時間になって生徒が戻って来てその中の女の子2人組が私達にお土産を買ってきてくれた時には同期と2人感激で泣いてしまった(涙)。。
事故はその後すぐのことだった。
案内範囲も広がってきて修学旅行などの泊まりの仕事も増えてきていた。
その時も中学生の林間学校の仕事で箱根方面の泊まりだった。
二日目の往路、何とCHAOのバスから生徒の女の子が窓から車外に落ちたのだ。。
交通量が多くそんなにスピードが出てなかったのが幸いして大事故にはならなかったものの、頭に傷を負って近くのガソリンスタンドに駆け込んで救急車を呼んだ。パニックで119番の番号でさえ思い出せないくらい頭の中は真っ白だった。道路は大渋滞、野次馬も集まり、救急車の到着まですっとその女の子を抱きかかえてることしかできなかった。。
すっかり陽も落ちてやっと営業所へ帰ると所長や事務の人達やガイドや運転手、寮のおじちゃんおばちゃんまでも皆が出迎えて集まってきてくれて、N先輩や同期の顔を見たらそれまでいっぱいいっぱいだった神経の糸がフッと切れて思わず号泣してしまった。それからしばらくはその事故の夢ばかり見ることも多かった。。
また何か事故があったら・・・という恐怖はあったものの、仕事は朝も早くて拘束時間も長く勉強も大変だったけどこの頃は楽しかった。
お客さんも中高生や小学生、幼稚園児が中心で案内というよりもむしろゲームや話などのコミュニケーションを取るのが重要だった。
時にはヤンキーばかりの高校でほとんど話なんか聞いちゃいない生徒の中でそれでも一人必死で話続けてたら、最後の別れ間際にヤンキーの男の子が「ガイドの姉ちゃん頑張れよ」なんて言ってくれてそれだけで感激だった。
男子校の遠足で唄ってライブのように盛り上がったのも一生の思い出。
「一緒に写真撮って」と言って写真を撮る中でその写真をわざわざ送ってきてくれる生徒の存在で毎日頑張れた。
その中でも一番思い出に残っている仕事。。
忘れもしないA市の中学二年生の志賀高原への林間学校2泊3日の旅。生徒も先生もそして運転手さえも最高だった。皆、一生懸命つたないCHAOの案内や話に耳を傾けてくれて一緒に盛り上がって仲間に入れてくれて、夜の花火大会にも誘ってくれるくらい仲良くなれた。ガイドにとってそのつどの運転手との相性も重要だったけど、その時の相手はSさんという数少ないすごく優しい運転手で、いつもCHAOの案内を褒めてくれて運転も上手でお互い信頼できる唯一の運転手さんで、さすがにCHAOが案内する場所では生徒に見やすいようにゆっくり徐行してくれたり(他の運転手はそんなことやっちゃくれない。無関心か無線で遊んでるかいちいち案内に注意してくるか)、一緒にゲームに参加してくれたり他の運転手にはなかった心配りをしてくれてCHAOにとってもガイドの仕事らしいやりがいができた2泊3日の旅だった。
最後の日は生徒1人1人と写真を先生が撮ってくれて、学校に到着した別れ際ではうちのクラスの皆だけ校庭でずっと手を振ってくれていた(涙)。。
その中の生徒2人は後にこんなCHAOにラブレターを届けてくれたのも懐かしい思い出。。
仕事自体覚悟はしていたもののかなりのハードさ。
まだ外が暗いうちからその日に乗るバスの窓清掃や運転席の支度、同じ仕事の運転手やガイドへ一人一人への挨拶(10台口以上だとそれだけで大変!)、
配車場所がかなり遠いこともしばしば、学生の仕事とは違って一般の仕事だと寄る場所も多くそのつど運転手や先輩にお茶を出したり片付けで、食事の時も自分が食べる時間なんて数分しかないことも度々、お客さんと別れてからも帰路の車内でゴミ清掃、18時までに終わった場合バスの清掃はガイドの仕事で(それ以降は清掃するバイトがいた)全部の窓のぬれから拭き中と外両面・座席や灰皿の掃除・床のモップ掛けなど掃除だけでも時間がかかり。。18時少し過ぎた帰宅なんてラッキーなタイミングは皆無で(笑)、たいてい17時代の帰宅で掃除フルコースか(運転手には関係ないから計らいもなく)20時以降の遅い帰宅、その日の日報書き、運転手の手袋の洗濯などなどガイドの仕事以外でのやるべきことの多さ。
泊まりの仕事での夕食時に必ず運転手の晩酌の相手をするのも当時はお酒も飲めなかったしすごーく嫌なことだった。。数台の仕事なら皆で食事だけど1台の仕事だと運転手と二人っきりで食事&晩酌。。数台だとしても結局先輩と同室で泊まる訳だからどっちもどっち(汗)。
仕事のスケジュールも二日前に営業所の廊下に貼り出されるので休みがいつなのかも二日前にならないと分からず、友達ともなかなか会えない。。
仕事が終わって寮に届く友達からの手紙がどんなに支えだったか・・・
そんな毎日の中、肉体的だけでなく精神的にもヘトヘトになって帰っても同室の先輩との同じ部屋で気を使う日々は並大抵のことではなかった。
その上寮の一階が営業所なので食堂は運転手も一緒に使うし、お風呂も食堂の横にあったのでおフロのたびに運転手と顔を合わすのもすごく嫌だった。
一人になりたくてよく寮の屋上で夜景を見てた(笑)。。
ガイドの仕事は当然半人前だったから運転手や先輩に怒られることもしょっ中。教本やメモを見ながら案内をする場合はステップ(バスの出入り口ドアの前)で案内をしなければならず、お客さんの顔を見ながら案内できないならガイドじゃなくてテープでも流してればいいのに、なんて思ってたからメモを見ながらでもお客さんと対面して案内をしてたからいつも怒られてたし。
それでも仕事でやりがいを感じて毎日無我夢中でこなしていた生活が激変したのは秋。。
学生の仕事に代わってこの頃は秋の行楽シーズンで、一般のお客さんの仕事中心になった。とたんに変わったのがアルコールの存在。。
車内を埋め尽くす独特の香り、酔って絡んでくる客、休憩場所でもないのにトイレが我慢できなくて急遽停車したり、泥酔して吐いたり、案内なんて聞いてもらえないしカラオケのデュエット依頼など学生や子供の方がよっぽど行儀良かった。
おばさんばかりの団体の泊まりの仕事で、行きに案内した同じ道なので案内しなかったら「案内もしないの?」なんてイヤミを言われたり(おしゃべりしていて案内なんて誰も聞いてなかったじゃん!)、ある会社の慰安旅行の仕事では酔ってる客に電話番号を書いてと言われてしつこく差し出されたのは煙草の箱(誰が書くかっ)。。お尻を触られたり胸をわしづかみなんて珍しいことでもなく「バスガイドなんて昼のホステスだろう」なんて言われたり、ガイドの泊まる部屋がなくてお客さんと同室になったり、添乗員や運転手までも変な目で見たり誘ってきたり(ガイドの立場でしかも新人だったから苦情できる雰囲気じゃなかった)。。
今だったらそんなの軽くかわせるけど、女子校あがりの10代だった当時はただただ怯えるだけでかわす余裕さえなく次第に追い詰められていった。。
あんなに怒られても意地でもお客さんと対面して案内していた自分だったのにお客さんの前に立つのさえ怖くなってしまった。。声を出そうとしても上手くしゃべれない。。しゃべらなきゃ案内しなきゃと思ってるうちに案内場所が通り過ぎてく。。運転手さえ恐怖の対象だった。。
そのうちお客さんを指定の場所まで乗せて行く案内がない仕事でも挨拶さえ
できなくなってしまった。。どんどん追い詰められて夜も眠れず朝も起きれない。仕事に行こうとしても足がすくんで吐き気がする。。
何とこんな状態はCHAOだけじゃなかった。
同期の中で同じ症状が他にも増え、夜逃げした子や手首を切った子もいた。
そんな中でも他のガイドの目は厳しくそれは同室の先輩も同じだった。
あんなに優しくて信頼していたN先輩が、実はCHAOの陰口を言ってたり彼氏がいるのに運転手と関係を持ってるのを知った時はかなりのショックだった。。
女だけの寮生活。悪口と男関係とウワサ話の毎日にほとほと嫌気がさしてた。早く結婚することだけが女の幸せだという偏見な価値観!
「しっかりしろ!!」と怒っていた所長も次第に人数が増えていく現状にこれは普通の状態ではないということで度々話し合いの場を作ったけど、それでもそういう本当の原因や苦情を言えなかった。
もう限界。。
そう確信して夜中こっそり寮を抜け出して、近所のコンビニで便箋と封筒を買った。
決して逃げる訳じゃない、一人前のバスガイドになりたかった夢を意味なく諦める訳じゃない、頑張って何とかやってみての結果だ。。
こうしてCHAOの夢だったバスガイドという道は自分から断った。
所長の退職許可をもらえたら今度は本社の許可がいるので東京まで出向いた。研修で知ってる顔もいたのでガイドが本社に来るなんて辞める時くらいだったし皆「こんなとこ来ちゃ駄目だよー」なんて声をかけてきた。
面接の時からお世話になってた担当の人との面談。
ここでも説得させられた。「CHAOと○○(同期の名前)は営業所の中で有望株だったのになぁ」別れ際つぶやいてた。。
そんな褒め言葉もその時のCHAOには何の意味もなかった。
卒業した学校の就職の担当だった先生にはやっぱり申し訳なくて報告しに学校まで行って全部話したけど案の定苦しさは分かってもらえなかったし、甘いだの先生が書類を作るのにどれだけ苦労したかだの怒ってたけど、私立の女子校しか知らないその未婚おばちゃんにはどう説明しても分かってもらえないだろうなーと怒られながらボーッと考えてた。
最後の仕事は日本平への仕事だった。
震えながらも精一杯できたと思う。営業所の計らいか同期と一緒の仕事で無事終わった。。
たった10ヶ月の短い夢だったけど辛いことも楽しいこともいっぱいの人生の中でも濃い10ヶ月だったと思う。
振り返ると確かに世間を知らなくて子供で甘かったとも思うけど、あの時の自分にはあれが本当に限界だった。
そもそもバイトも映画も寄り道も校則違反っていう女子校を卒業しただけの、社会の知識も常識もたいして知らないたかが19才に観光ガイド以外の相手をさせるのはムリな話だったかもしれない・・・
そして少し後になって寮の二人同室は廃止されたり、バス掃除もなくなったりなどの体制が変わったことを聞いた。
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