インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

●レユニオン島の海


<●レユニオン島の海>

レユニオン島は、小さな島なのですが、二つの気候があるといわれています。島の南部、西部は、サバンナ気候に近く、いつも晴れて、比較的乾燥しています。北部、東部では雨が降っていても、こちらに来ると、たいてい、晴れ上がっています。

6メートルも降った、長い雨の後、曇った空に嫌気がさして、太陽を求めて、二日続けて、島の西部の、さんご礁に囲まれた浜辺に、行ってきました。


大雨の後、海はにごっていて、浜辺も、晴れているとはいえ、海水も流れてきた土砂で、汚れているのでは・・・。そんな風に、あまり期待をしていなかったのですが、行ってみると、嬉しく予想は外れました!

よその場所では、ほとんど茶色の染まっていたのに、さんご礁に囲まれた、浅瀬の海の中だけ、いつものように透明に、きらきら光っているのです。

平日は、人はまばらなのに、週末にだけ、浜辺は、人がたくさんやってきます。特に昨日は、数日にわたる大雨の後、たくさんの人が、太陽を求めて、浜辺にやってきていました。(考えることは、みんな一緒!)



<写真>微妙に、水中の珊瑚が見えるでしょうか・・・・?水中カメラがないので、水の上から。本当は、もっと色とりどりで、もっときれい。もっと性能の良いカメラと、水中カメラが欲しいなぁ・・・。





わたしは、普段は、あまり泳ぎません。でも、この季節、暑いので、水の温度も上昇しており、(さんご礁の中で、日中の水温、冬20度、夏28度)、海の中に入ると、さぁっと、肌の上をすべっていく、爽やかな感覚が大好きです。


そして、雨のせいだったのか、昨日のさんご礁のなかの、魚の数の多かったこと! ダイビングの器具がなくても、水中眼鏡だけで、泳いでいるだけで、色とりどりの魚の数! こんなにたくさんの魚を、このビーチで見たのは、初めてでした。

小さな青と銀色の魚、建てに平べったい黄、黒、白の縦じまの模様の魚、細い包丁のような魚、白黒の縦じまの魚、赤い魚、いろんな魚、魚、魚・・・・。

このさんご礁の中は、とても複雑な生態系が存在していて、生物の種類の数は、島全体の生物の種類よりも、ずっと多いのです。

中には、紛れ込んでしまったのか、50センチくらいの、名前もわからない、大きな魚まで、さんご礁の中で発見。


さんご礁の中にいると、自分が「海の中の鳥」になった気持ちがします。魚と同じように、地に足をつけなくっても、ふわふわ浮いたり、潜ったり、浮き上がったり。急に世界が広がったような、そんな気持ちになります。

そして、海のそこにある、黄色、赤色、白色、紫色の珊瑚を見たり、その周辺を行ったりきたりする魚を、追いかけたり。転がっているナマコを、つついてみたり。

子供の頃、イヤイヤ行った、スイミングスクール。今になっては、本当に両親に、感謝、です。


こんなふうに、海の中を潜ったり、浮かんだりしていると、不思議だけれど、海の中にいても、わたしは「魚」になった気持ちにはならなくて、「海の中の鳥」になった気がするのです。


<写真>水面に顔を出すと、人間サマが泳いでいる・・・。遠くに白く見える波が、岩礁の場所。





そんなわけで、すてきな週末を過ごしたのですが、困ったのは、今回のフランス本土からのお客さん。ちょっと、文句が多い・・・・。雨が続いたからっていうのは、わかりますが、それは、レユニオン島のせいでも、ここに住んでいる私たちのせいでもないのです。この季節は、レユニオン島は、一応、雨季。いつも雨ではありませんが、天気はとても不安定。

わたし達に向かって、絶え間なく「つまらない」と、言われても、困るのです。わたし達は、できるかぎりのおもてなしを、しているつもりなのです・・・。

お友達に、話したら、嫌なこと(人)がいたら、そのことに神経を集中せず、レユニオン島の山や、海に神経を集中させなさい、そんなアドバイスをもらいました。そして、そう実践して、海で魚と遊んでいたら、本当に、小さなことってどうでもよくなってしまうのです。

おかげで、昨日の夜は、まぶたの裏に焼きついていた、たくさんの魚と青い海を見ながら、楽しく休むことができました。

ふと、思いましたが、暮らしていく中で、いろんなことを発見しながら、楽しく過ごすのも、マイナスポイントばかり見つけて不平をもってすごすのも、こころ一つなのですね。

後半分残っている、彼らのレユニオン島の滞在、どうか良い天気に恵まれて、いい思い出を作って帰ってくれますように・・・・。


<写真> 珊瑚の名残と、浜に打ち上げられたウニの残骸。表面の模様が、星のようでとてもきれい。






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