インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

●料理編 (Plats typiques creoles)


カリは、島の代表的な料理です。でも、カリって一体なに?カリというのは、料理法のこと。カリの基本的な作り方は、以下のとおりです。

●ふかい鍋を用意する。クレオルたちは、写真のような鍋を使っています。
●材料を、たっぷりの油で、こんがりするまで炒める。すりつぶした、たっぷりの量のニンニクを加える。
 チキン、魚介類(魚介類の場合は最後に加える)、燻製の豚肉、野菜(ジャックと呼ばれる果物など)、なんでもカリになり得る!
●たまねぎを切って、黄金色になるまで炒める。
●スパイスで味を調える。スパイスは、タイム、ターメリック。
●切ったトマトを加える。水分が十分飛ぶまで、ゆっくり煮る。

こんな感じ。後は、家庭によって、人によって、材料によって、作り方に作る分だけのバリエーションが出てきます。当然、味も千差万別。だからこそ、カリを食べる楽しみがつきません。

代表的なカリは、下の写真のような、チキン・カリ、ビーフ・カリ、ロブスター・カリ、ジャック(果物の一種)・カリ、フィッシュ・カリ、えび・カリ、等々、などなど。

カリを食べる際、カリに添えるものも忘れてはいけません。カリは、お米と一緒に食べますが、長いお米、日本でいうタイ米と食べます。そして、煮豆(日本でいうおたふく豆?、レンズ豆)。そして、ロガイユ(Rogail)。ロガイユは、キムチみたいな、からーいつけ合せです(これについても書かなくては!)。日本では、カレーライスにラッキョウなどを添えますよね。あと、あの赤いのはなんていうんだっけ?

<カリ・プレ Cari poulet>

カリー・プレ


<ピマン・ファルシ Piment farci>

レユニオン島には、インドから移住してきた人が多く、インドの食文化からおおきな影響を受けています。インドの料理を知っている人には、「ん?どっかで見たぞ」というような料理が、サモサをはじめとする揚げ物です。このピマン・ファルシも、その一つ。

インドには、バッジと呼ばれる、インド風、「野菜のから揚げ」があるそうです。それが、元祖のかな? インドには、ストップ・オーバーで、16時間(!)、ムンバイ(旧称ボンベイ)の飛行場で、立ち往生したことしかありません。いつか、行ったら、ファルシの元祖を食べることができるかしら?

ピマン・ファルシは、辛くって、酒のおつまみには、ぴったりです(わたしはお酒をあまりのみませんが、たま~にビールくらいはやります。ビールには、ぴったりです)。

作り方は、簡単です。
●しし唐とピーマンの中間くらいの大きさの「大きな唐辛子」(Gros piment)をのなかの種を取り除きます。
●中に詰めるものを、用意します。いわしの缶詰(またはツナ缶)の油を抜き、ニンニクとしょうがをすりつぶしたものを、混ぜます。
●さらに、パン粉少々、塩、胡椒で味を調えます。
●小麦粉に水、塩、胡椒、小ねぎのみじん切りを加えた衣にくぐらせて、たっぷりの油で揚げる!

クレオルたちが作ると、中の種を取り除かないので、激辛で、脳細胞が一気にかなり死んでしまいそうな感じです。日本で作るときは、しし唐でもいいんじゃないでしょうか?

クレオルたちは、ついでに、この衣にナスの輪切りを切ったのをくぐらせて、揚げています。

夏の夜のビールのおつまみに、オススメです。

ピマン・ファシ3



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