下弦の月

12個の季節~4度目の春~


僕にとってこれが最初の恋と知ったのは桜の下
コンビニの角を曲がり いつもの駅へかけてゆく
仲間に隠れながら君のちらつく横顔を見てた

照れくさいね 君が見てると
放課後の熱いバスケ
セピア色した夢のフィルムは
僕らだけの足跡

もう一度 青春 校舎で
笑いあった日々と約束を
一瞬 永遠 未来と
残されている今日の日

黒板白いチョークで ふたつのイニシャル並べた
疑われた翌朝君は 僕のせいだと気付いてた?

二年前の真冬の夜に 書きかけた君への手紙
屋上にある置き去りの空 二人で見たかった

卒業アルバムに残る 笑顔がとてもとても好きだった
見慣れた街並み、夕暮れ 壊れそうな気持ちだよ

たった12個の季節を 一瞬で駆け抜けた
4度目の春は別れ

弱虫 強虫 いろんな顔が見えたよ
全部好きだった
告白なんてできないよ このまま友達でいい
明日は「さよなら」するけど
僕のこの初恋は旅立つ
最期に流した君の 涙ずっと忘れない


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