異端児の中小企業診断士受験日記

異端児の中小企業診断士受験日記

2006.01.19
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カテゴリ: 事例IV
誰も待っていなくても勝手に再開します。今回は積み残しの 事例IVの出題の趣旨 の研究です。問題文と設問文は、 こちら を参照してください。出題の趣旨で、気になった点を赤字に、設問文で気をつける箇所を橙字にしてあります。

第1問(配点25点)
出題の趣旨
 本問は、D社が 抱えている問題点を、財務分析の面から的確に指摘 できる能力を確認するために、自ら適切な経営指標を選択し、その名称および算出方法が正しく理解されているか、さらに 問題点を論理的に表現できる かを問うものである。

設問文
 D社の平成16年度財務諸表(貸借対照表、損益計算書および製造原価報告書)」を用いて、D社の経営分析を行い、 経営上の問題点のうち、特に重要と思われるもの を2つ取り上げ、問題点1、2ごとに、それぞれ 問題点の根拠を最も的確に示す経営指標を一つだけ挙げて 、(a)その名称を示し、(b)経営指標を計算(端数が出た場合には、小数点第3位を四捨五入すること)とした上で、(c)問題点について60字以内で説明せよ。

第2問(配点25点)
出題の趣旨
(設問1)
経営計画を作成する際 には、その 投資が経営上どのような結果をもたらすかを 財務諸表上でも表現して分析することが求められるが、本問は、まずD社の設備投資案の諸条件から予想財務諸表を作成する能力を問うものである。
(設問2)
 本問は、(設問1)で作成した予想財務諸表から、当該設備投資案の 特徴や問題点 を的確に分析できる能力を問うものでる。

設問文
D社経営者は 、平成17年度の期首に新たな2億円の設備投資を行った場合、 どういう財務状態になるか 平成17年度の予想財務諸表(予想貸借対照表、予想損益計算書および予想製造原価報告書)を作成してほしいと 依頼してきた
(設問1)
 平成16年度財務諸表(貸借対照表、損益計算書および製造原価報告書)を基礎として、平成17年度予想財務諸表を作成せよ。
 なお、作成にあたっては以下の点も考慮するものとする。(以下4点は略)

(設問2)
 (設問1)で作成した平成17年度予想財務諸表から、この設備投資計画の(a) 長所 と(b) 短所 をそれぞれ30字以内で述べよ。

第3問(配点25点)
出題の趣旨
(設問1)
 本問は、D社の平成16年度財務諸表の数値を用いて、 損益分岐点分析の基本的な知識をもとにして 、具体的に数値計算ができる能力を問うものである。
(設問2)
 本問は、 損益分岐点分析の視点から分析した際に 、設備投資案によって 経営状態がどのように変化するか を的確に把握できる能力を問うものである。

設問文
D社経営者から 、営業利益( 営業費用を含まない )を用いた損益分岐点分析をしてほしいとの 依頼を受けた 。製造原価のうち、変動費は材料費、水道光熱費と運搬費であり、あとはすべて固定費である。また、販売費・一般管理費はすべて固定費とみなす。
(設問1)
 平成16年度の財務諸表(貸借対照表、損益計算書および製造原価報告書)を用いて、損益分岐点の売上高を(a)欄に求めよ(単位:百万円)。また、現在の損益分岐点比率を(b)欄に求めよ。端数がでた場合には、小数点第3位を四捨五入すること。
(設問2)
 第2問で取り上げた2億円の新たな設備投資を行った場合に、平成17年度の予想財務諸表(予想貸借対照表、予想損益計算書および予想製造原価報告書)から 導き出される損益分岐点の特徴は 、平成16年度と 比較してどのように変化するか 、100字以内で述べよ。

皆さん、知っておられと思いますが、中小企業庁が「中小企業の財務指標」という本を出版していて、 概要版 訂正 が、インターネットでとれます。注目すべきは、II.財務指標の活用についての1.比率分析の活用について(42ページ目から47ページ、P37~P42)と2.実数分析の活用について(48ページ目から53ページ目、P43~P48)です。たとえば、51ページ目(P46)において、損益分岐点売上高は、売上高と費用の額が均しくなる売上高、と定義され、以下の算定式を挙げています。

(販売費及び管理費+労務費+賃借料+租税公課-営業外収益+営業外費用)÷〔1-(売上原価-労務費-賃借料-租税公課)÷売上高〕

第4問
出題の趣旨
(設問1)
 本問は、 不確実性を有する経営意思決定を行う際に 、発生する可能性のある事象とその確率からの期待値の算出方法について理解しているかを問うものである。
(設問2)
 本問は、 段階的な経営意思決定における代替案の検討において用いられるディシジョンツリーの考え方 と、その計算方法およびその結果の判定能力を問うものある。

設問文
 専門家から得た情報によれば、原材料である使用済み飲料缶の購入価格および購入量が、1年後には以下のように予測される。
 すなわち、現在4億円の材料費が1年後には50%値上がりする確率が70%、逆に値下がりする確率が30%と予測され、値上がりした際には D社の財務体質上から資金手当てが困難となり 、現在の購入量の80%しか購入できないと予想されている。一方、現時点で購入した場合には、今後1年間に倉庫費が購入金額の20%、支払利子が購入金額の5%発生すると考えられる。また、売上高は現在と同じ額が確保できると予想されている。
 そこで、 現在の設備状況のもとで 、この情報に基づいて原材料の購入方法を検討することとした。現時点で必要な原材料をすべて購入してしまうべきか、それとも1年後に購入すべきかを判断するために、以下の設問に答えよ。
(設問1)
 1年後に原材料を購入する場合の、売上高から材料費を差し引いた金額の期待値はいくらか算出せよ(単位:億円)。
(設問2)
 現時点で原材料を購入する場合の、売上高から材料費および上記の在庫維持費(倉庫費および支払い利子)を差し引いた金額はいくらになるのかを(a)欄に算出し(単位:億円)、1年後に購入するのと期待値においてどちらが有利か(b)欄に答えよ。

 以下、 今年の一次試験の財務・会計 との関連性をみていきます。

第1問
 一次試験の第4問で経営分析に関する計算問題として、流動比率、固定長期適合を答えさせていました。

第2問
 一次試験の第3問で減資という特殊な場合でしたが、減資前と減資後の貸借対照表の資本の部を計算させる穴埋め問題が出題されました。第4問においては、決算財務諸表(要旨)である貸借対照表(要旨)と損益計算書(要旨)に基づいて、経営分析をする問題でした。

第3問
 一次試験の第5問において損益分岐点売上高を算出しう安全余裕率を答えさせるものと目標利益が与えられたとき、それを達成する目標売上高を答えさせる問題が出題されました。

第4問
 この問題と特に直接関連性のある今年の一次試験の問題は見当たりませんでした。

 本日も長いことお付き合い頂き、ありがとうございました。 





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Last updated  2006.01.20 02:24:21
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