「遠い全国への道」
ながい一年が突然、終わってしまいました。胸にぽっかり穴があいたようです。いろんなことを考えました。ここで負ける程度のレベルなら、どうして中四国リーグ戦の決勝で「17対3」で勝つのか?とか・・・。足りないものがあるんでしょうね、まだまだ。接戦に弱いのはその状況が中四国にはないからだということには去年から気付いていました。他の地区は勝ったり負けたり、1点差だったり、そういうリーグを経て4地区に来ているんで・・・。でも、これは選手のせいじゃない。あえていうなら中四国強化の代表である、やっぱり私の責任なのかと・・・。うーん、道のりは長いなぁ。。
例えば、皆さんは考えたことがありますか?地区リーグ戦「優勝」で全日本選手権にいける地区とそうでない地区の差を。つまり関東・関西・東海の3地区と中四国との差を。簡単に言えば、支部といわれる3地区は組織的には学生連盟(学連)と事務局の二つがあり、学連は20人以上の単体チーム(合同でない単一大学のチーム)が男女とも8チーム以上なければいけないと規約にある。知らない人もいると思うけど、先日行われた支部以外の4地区での全日予選は合同チームじゃ出られないんですよ。合同チームはクラブチーム扱いですから。つまり女子で言えば愛媛・島根・HJYはリーグで優勝しても4地区予選にはいけないんです、たぶん(確認したことないから)。
それから学連には大会委員会・新人委員会・広報委員会という委員会があり、幹部役員のほかに各チームから1人の委員を出すことになっている。週1回の委員会(中四国では絶対に無理)に無断欠席を重ねるとリーグ戦出場停止になる。こうした学連の規約があり、それを守ることができて初めて支部化が認められる(それだけじゃないけどね)。つまり、権利は義務を果たしてこそ与えられるということです。ただ、学連の規約には「中四国では絶対に守れないもの」も含まれているんで、中四国が支部化できるかというと何ともいえないし、皆が支部化したいって思わないと無理だし意味がないと思いますが・・・。権利の主張はいまのところできないんですよ・・・。
なんだか、その現実を目の当たりにし、チームが強くなることだけじゃ全日にいけないんじゃないかと思ってしまった。地区全体のレベルアップも含めて考えないと。って、考えてなかったわけじゃないけど、1チームを強くするほうが、目標とできるチームがあるほうが地区全体は伸びると思ってた。けど、なんだか今は差が開いたような気がします。川崎が何で強いのかをもっと分析してほしかった。フィジカル面やチーム組織や目標設定を見てほしかった。そこに確実に差があると思うから。フィジカルで言えば関東のトップクラスの選手はもっとすごい。ジャパンの練習とか見てると、クラブチームの選手が現役の選手よりも優れているのは、フィジカルトレーニングをしているからだと思うんです。それが本物のスポーツ選手だと。戦術やスカウティングなんてその次でいいんです。これはきっと来年への課題。少なくとも「4年生主将」が増えてくるし、フィジカルトレーニングの必要性も浸透させていくつもりです。中四国という温室育ちの川崎の選手達は、踏まれ踏まれて鍛えられてきた他地区の選手にはぎりぎりのところで勝てなかった。これが事実(のうちの一つ)。
ふーむ・・・。とりあえず、「いい思い出作り」のためにラクロスしてるんじゃないんで、4年生も気持ちの整理はつけるでしょう。足りないものがあるというのが現実。「弱いから負けたんです」と言っておきます。スポーツマンですから。コーチの力量がなかったんです。それがコーチの責任ですから。
長くなりました。