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Selfishly
~
「しかしどういう風の吹き回しなんだ?」
ベッドに寝転がっているエドワードの髪を梳き、ロイは尋ねながらエドワードの頬にキスをする。
覆い被さるロイの身体に腕を回しながら、エドワードが恥ずかしそうに呟く。
「・・・頑張ってる俺へのご褒美」
その言葉に驚いたように目を瞠り、そして優しく微笑む。
「そうか・・・、君へのご褒美なら今日はうんと優しくしないとな」
ほんのりと目元を紅く染めるエドワードの眦にもキスを贈り、ロイはエドワードの身体を
ぎゅっと抱きしめてやる。
苦しいだろうに、エドワードの口から零れたのは安堵の吐息だ。
ロイの肩に頬を摺り寄せるような仕草に、愛しさが込み上げて来る。
辛い時でも「辛い」とは言わない彼だ。
こうやってロイに寄り添ってくることが、彼に出来る唯一の甘え方なのだろう。
エドワードの不安が少しでも薄れるように。
疲れた心が癒されるように。
ロイは出来るだけ優しく触れて行く。
甘い口内を味わって、そこから熱が体に灯る。
薄らと上気して行く肢体の隅から隅まで、ロイは指と唇と舌を這わせ
エドワードから切ない吐息を引き出して行く。
白い清らかな胸にぽつりと咲いたような赤い果実が小さく震えている。
それを唇で包んでやれば、微かな喘ぎが漏れ聞こえる。
そこを弄られるのに弱いエドワードは、直ぐにも声を抑えきれなくなってくる。
「・・・ぁ、あっ! や、そこ・・・ッ!!」
ツンとそそり立つそこを責めれば、エドワードは堪え切れない快感を振り払うように
首を横に振って声を高くする。
「―― 好きだろ? ここを舐られるのが?」
歯で転がしながらそう囁いてやれば、「ヒッ!!」と息を吸い込んで背を反らす。
元から感じやすい個所を続けて弄られれば、快感の波はどんどん大きくなるのだろう。
荒い息を吐いてはその感覚に流されないようにしている姿がいじらしい。
そして耐えているエドワードと逆のことをしようとするのがロイだ。
交互に咥えていたから、もう片方も赤さに艶を増している。
それを指で捏ねるように摘まんでやれば、エドワードの身体がピンと線で引っ張られた様に伸びる。
「やっっっ・・・・・あああぁぁぁ・・・―――」
切ない声がロイの耳に心地良く響いたかと思うと、耐えきれなかったエドワードの下肢が弾けた。
ひくひくと脈動する身体に、荒い息を吐き出す様子。
淫蕩な空気が彼を包んでいる。
「まだ触れてもいないのに」
揶揄の言葉を含み笑いしながら告げると、ギッと強い視線で睨まれる。
「・・・意地悪りぃ触り方するからだろ!」
「そうか? 随分、好さそうに見えたんだが?」
好くなかったのかな、と耳に囁いてやれば、プイっと顔を背けて怒ったような様子を見せる。
勿論、怒ってなどはいない。情事の最中の彼のそんな態度は、恥ずかしさと照れが生じた時の反応だ。
赤い顔に気を良くして、ロイは綺麗な腹筋を手の平で愉しみ、さらに下へと下ろして指を巻きつける。
途端、ビクリと跳ねる身体にロイの笑みが深くなる。
やわやわと握ってやれば、怒っていた表情が愉悦に溶けて行く。
そんな彼の表情を見れるのは、ロイだけの特権だ。
――― アルフォンスも知らないエドワードの表情だな・・・。
多分、アルフォンスはロイが知っているエドワードの表情の数より多くを知っているだろう。
それに嫉妬する程、愚かではないが羨ましいと思う瞬間もある。
それでもこの表情がロイだけのものであると思えば、そんな心も慰められる。
ロイの手の中で直ぐに硬さを取り戻して行くのは、彼が若い証拠だろう。
触れ始めて既に蜜を溢し始めたソコを、ロイは愛しそうに顔を近づけて口に含む。
エドワードの味が口内一杯に広がると、それをさらに味わう為に舌を這わす。
「は・・・・っ、ぁぁぁ・・・」
甘い声とロイの髪を掻き乱す指の動きに促されて、舌で巻き付けたそれに歯を充てる。
軽く歯で扱くだけでも、エドワードは身も世も無い声を上げて啼いてくれる。
溢れるものを飲み干して、濃い味わいに変わる頃、ロイはさらに奥へと指を潜り込ませる。
「ン・・・っ」
体液の滑りを借りて指を射し込む。この最初の瞬間、エドワードはいつも辛そうに鼻を鳴らして鳴く。
それがもう侵入の合図になっている。
慎重にゆっくりと忍ばせた指が、的確に快感を送り込むようになると、
エドワードから漏れる声も甘さが濃くなって行くのだ。
わざと1番感じるポイントを触れずに、中を広げることに専念する。
焦れったそうにロイを見つめる視線は感じるが、ここでそれを与えてしまうと
またエドワードだけ達ってしまうだろう。
エドワードの負担を考えると、余り何度も達かせるのは酷だ。
そんなロイの思いやりも、さらに強い快感を知っている躰は、それを得ようと無意識で腰を揺らめかせ始める。
「・・・そろそろ限界かな」
エドワードの耐ええる精神力や、そんなエドワードの媚態に誘われまいとするロイの忍耐も。
ベッドヘッドに置いてあるチューブを取って中身を絞ると、ロイは自分のモノに塗り込む。
概に硬く張っているから簡単に済む。
「力を抜いていて」
そう告げてエドワードの腿を持ち上げると、小さな蕾に容赦なく突き込んで行く。
「あっ、あ、あ、あぁぁぁ…―――っ・・・」
高い声は悲鳴に似て悲鳴ではない。何故ならその声には、紛れも無い喜びが混ざっている。
狭い中を行きつ戻りつつ少しずつ進んで行くロイの口からも、熱い吐息が零れる。
エドワードの感覚に同調するようにうねるそこは、いつもロイに熱く甘い陶酔感を与ええてくれる。
その中に浸っていたいような、さらに奥で未知の感覚を得たいような。
それでも辛抱足らずに入り込んでしまうのだ。
何度入っても感じる感覚はいつも新しい何かを増やして行く。
それを味わうのに夢中になり過ぎるから、エドワードがいつも疲れ切ってしまうのだ。
――― 中毒症状だな・・・。
駄目だと判っていても、どうしても行為を止められない。
深みにはまるとはこのことを言うのだろう。
先ほど指で触れずにいた個所を突いてやれば、耳に心地良い甘い声が高らかに上がる。
その声に煽られて突く速度はどんどんヒートして行った。
「・・・! も、もう・・・!」
切羽詰まった声に、ロイも無言で頷く。
どちらも限界点に辿り着いた。
抱えていた足をさらに高く上げ、ロイは今日1番の最奥を目指すのだった。
音にならない声を上げ、エドワードは白い花を溢す。
そしてロイは届かない奥へと、熱を放出させるのだった。
抱き合った後の余韻は甘くけだるい。
どちらも離し難い気持ちからか、汗ばむ身体を抱きしめ合ったままだ。
汗で張り付いてる髪を梳いてやりながら、まだ熱い息を吐き出す唇に口づけを落とす。
「・・・どうかな? ご褒美になったかい?」
そう訊ねながら、目を細めてエドワードの満足そうな表情を眺める。
「――― ん・・・、まぁまぁな・・・」
素直でない解答に、ロイは可笑しそうに笑って耳打ちする。
「そうか・・・、じゃあ満点を目指して、もう1度験させてもらっても?」
その言葉に、エドワードも嬉しそうに笑う。
「いいぜ? 俺も付き合ってやるよ」
二人の笑が互いの口内に消える頃、次の始まりが幕を開ける。
fin
★ ここまでお付き合い頂けた皆さま、本当にありがとうございました!
そしてUPに日数がかかってしまって、申し訳ありませんでした。(ρ_;)
待っていただいた分、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。ラジ
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