Selfishly

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Stranger  Act2 「完結」



~Stranger ~  act2



 それからすぐに宿に着いたようで、さすが、高官の泊まる宿らしく、
こんな街にしては立派な造りをしている。
 ロイは、エドワードを待たせて、宿の従業員らしい者に二言三言声をかけてから、
エドワードを部屋に案内する。
 部屋を用意してくれたのだろうと思って入ってみるが、いつもの見知った宿とは違う、
豪華な内装にエドワードが慌てる。

 「た、大佐。 こんないい部屋でなくても、いいんだよ。
 普通の部屋とか、ないのかよ?」

 手持ちはないとは言え、明日、軍に赴けば、莫大な研究費から
引き落とせるが、日頃から、贅沢をする習慣がないので、思わず言ってしまう。
 そんなエドワードの慌てぶりに、申し訳なさそうに表情を返してくる。
 その表情に、エドワードが疑問を浮かべるが、その答えは、すぐに語られる。

 「さっき言ったろう?
 この街は今、演習中で宿泊施設は全て軍が押さえていてね。
 開いている部屋は、1つもないんだ。」

 『では、この部屋は?』と思ったのが、表情に表れていたのだろう、
更に、済まなさそうな表情で、ロイが告げてくる。

 「と言う事で、申し訳ないが、私との相部屋で我慢して貰うしかないようだ。」

 そう聞かされると、申し訳ない事をしているのはエドワードの方で
大佐が、そんなに恐縮する必要はないはずだ。
 そう、思ったとおりに告げると、苦い顔をして、ロイが渋々と返事を返す。

 「でも、君は、私が嫌いだろ?」

 そう告げたロイの表情が、余りに苦渋に満ちていたので、思わず、スルリと本音が零れた。

「えっ? いや、そんな事もないけど…。」

 言ってから、しまったと口を押さえる仕草を見せるエドワードに、
思わずロイが、聞き返す。

 「本当かい?
 宿を提供したから、無理をして言ってるんじゃ・・・。」

 意外だとばかりに告げられる言葉に、エドワードは日頃の、
自分の態度を、少しばかり反省する。

 「いや・・・、確かに普段の、俺の態度からだと、そう思われてても仕方ないんだけど、
そのぉ、本当に、別にあんたの事を嫌いとかじゃないんだ。
  ごめん、俺の態度が、そう思わせてたんなら、今、謝っておく。
  嫌いとかって言うんじゃなくて、ちょっと苦手だと思う時があって、
ついつい、あんな態度とる事もあってさ。
 でも、だからって、あんたに感謝してないとか、嫌いだとか思ってるとかとは、違うからな。」

 エドワードにしてみれば、この謝罪が最大の譲歩なのだろう、
そっぽを向いている横顔が、仄かに紅くなっている。

 「そうか・・・、嫌われてるわけじゃないのか。」

 心底、ホッとしたように呟かれた言葉に、エドワードが意外そうに
ロイを見つめる。

 「俺、てっきり、あんたの方が、俺の事、嫌ってると思ってた。」

 思わぬロイの気弱な発言に飲まれてしまい、エドワードは、ずっと
隠し思っていた事を告げる。

 その、エドワードの言葉に、今度はロイが驚き見つめてくる。
 『私が?何故?』
そう問おうとした言葉は、静かに叩かれる扉のノックの音で、中断を余儀なくさせられる。
 ロイが、先ほど頼んでいたルームサービスが来たのだろう。
 確認して扉を開ける。
 スタッフの者が、丁寧に、テキパキと用意してくれているのを、
苛々と焦る気持ちを隠しながら、待っている。

 何故、彼は、自分が彼を嫌いだと思っていたのか?
 どうして、それを彼が気にしてくれていたのか?
 それを、早く問いたい。

 普段では、絶対にないシュチエーションだ。
今のこの時を逃せば、多分・・・、もうずっと聞けないままになるだろう。
 そんな予感めいた気持ちが、焦燥感を募らせていく。
 サインを貰ったスタッフが去るのを、ホッとした気持ちで見送り、
エドワードを振り返ると・・・。
 ロイは、ガックリと内心で、大きなため息を吐く。

「どうぞ、食べて構わないよ。」

 ロイの内心の葛藤にも、全く気づいていないエドワードはすでに、
興味を、目の前に並べられている料理に移していて、すっかり、心が奪われている。
 ロイの了承を待っていたのだろう。 エドワードは、
頂きますの言葉もそこそこに、並べられている料理を詰め込んで行く。

 そんなエドワードの様子に、つくづく彼が子供な事を思い知る。
 子供は、無邪気に残酷な生き物だ。
 目に移る興味を覚えるものに、次々と乗り換えていき、
過ぎ去ったことには、もう、省みる事も無い。
 それが、成長を示すものだとしても、去り捨てられるものたちは、
色あせ、寂れていくのを、どんな思いで、耐え忍んでいかなくてはならないのだろう。
 そんな事を考えながら、見ていたせいか、エドワードが、ふと目線を上げて、罰が悪そうにする。

 「ご、ごめん。 あのぉ、大佐も食べるんだよな?」

 あらかた、並べられている料理に手をつけてしまってから、
食卓には、二人いる事を思い出したようだ。

 「いや、さっきも言ったが、私はもう、飲んだついでに食事も終わってるんで、
気にせずに食べなさい。」

 そんなエドワードの様子に、苦笑を浮かべながら答えてやると、
ホッとしたように、食べるのを再開する。
 いくらかお腹に詰込んだせいか、先ほどよりはゆっくりと、食事をし、
今の状況に気を回す余裕も生まれたようだ。

 「そう言えば、大佐、何でこんなとこに居るわけ?
 軍の演習とかって、言ってたようだけど。」

 「ああ、この街は県境だろ? だから、演習も合同になる事が多いんだ。
 で、今年は東方が行う番でね。」

「ふ~ん、演習の指揮に借り出されたわけだ。」
「ああ、そう言う事だ。」
「皆も?」
「ああ、それぞれ部隊を率いて参加しているよ。」

 エドワードとの会話には、余り細かく話さなくて良いのも、
ロイにとっては、楽な一つだ。
 少しの情報を与えると、大抵、間違いの無い答えを推測してくる。
そこから、読み取る事にも長けていて、話を発展させてくれるから、
いちいちと、どうでも良い事を、こまごまと説明させられる時間も省ける。

 綺麗に片付けられた食卓の上に、満足そうにフォークを置く。

 「お腹は、もう良いのかい?」

 いくら、良く食べるエドワードでも、多分…大丈夫だろうとは思うが、一応は聞いてみる。

 「うん!  ごちそうさまでした。
  はぁー、人心地ついたー。」

 椅子の背に凭れて、お腹をさする仕草が、小動物ポイ。
 そんなエドワードの、警戒を解いた様子が、ロイの口の端に笑みを浮かべさせる。

 「お茶は飲むかい?」
 「うん、いる。」

 嬉しそうに返された返事に、我ながら甲斐甲斐しいとは思いながらも、
エドワード用にお茶を淹れてやる。
 自分は、もっぱらコーヒーを愛飲している方だが、深夜に、
子供の胃には負担が大きいだろうと、紅茶の準備も頼んであった。
 差し出されたカップに口を付けたエドワードが、意外な表情で
ロイを見上げてくる。

 「どうかしたのかい?」

 口に合わなかったのだろうか?と伺ってみると、エドワードが、感心したように返してくる。

 「いや…、大佐、お茶入れるの上手いんだなっと思って。」
 「口に合ったようで、よかったよ。」

 素直に喜んでくれたようで、ロイも思わず嬉しくなる。
 その後は、和やかな時間を崩すこともなく、エドワードがここまで来た経緯やら、
読んでいた文献の話や、ロイの演習での出来事など、
とりとめもない話が、途切れる事もなく、二人から交互に語られていく。
 ロイには、実際、二人でこうしてたわいもなく時間を過ごせて、
いる事に、軽い驚きを持ちながらも、楽しんでいる。

 イーストシティーの司令部で会う時には、報告以外の会話もなく
食事どころか、お茶さえ誘っても断られていたのだ。
 今、こうするしかない状況だからと言う事を差し引いても、
二人して、言い合いも、喧嘩腰にもならずに、会話を楽しむ時間が繋げていれるのは、
くすぐったい位、嬉しく、楽しい事を知る。
 寝ているときに、傍にいられた安堵感と喜びを感じたが、こうやって、
相手の瞳に、意識に、きちんと自分を映してもらって、時間を共有できる事の方が、
やはり、数倍嬉しいものなのだ。

 楽しい時間は、瞬く間に時を費やしていく、
時を告げる時計の音で、すでに、深夜もかなり遅くなっている事を
知って、ロイが驚いたようにエドワードの会話にストップをかける。

 「もう、こんな時間か!
 エドワード、熱中している話の最中に悪いが、
そろそろ、休んだ方がいいんじゃないかい?」

 自分は徹夜など慣れているが、成長期の子供の身体には、
負担が大きいだろうと、声をかけてみるが、文献の考察を探っていた最中のエドワードには、
少々、不満だったようだ。

 「ちぇー、せっかく、あんたに意見を聞けるチャンスだったのに。
 まぁ、仕方ないか。 あんたは、明日も仕事だもんな。」

 心底、残念そうにエドワードが言うから、ロイは、僅かな期待を持ちながら、口に出してしまう。

 「私は構わないが・・・、今日は君も、もう疲れてるだろ?
 そのぉ、もし・・・、良ければ、今度の休み前にでも、続きを聞こうか?」

 いつものように、断れるだろうとは思いながらも、
 二人で共有した和やかな時が、勇気付けるように後押しする。
 ロイの返答に、エドワードは目を瞠り、
 次の瞬間、期待に満ちた満面の笑顔を向けてくる。

 「本当に!  それって、いつ?
 あんた、演習から、いつ戻ってくんの?」

 テーブルに乗り出さんばかりの勢いに、面食らったようにエドワードを見返してしまう。
 そんなロイの態度を、どう思ったのか、はっと気づいたように、
 椅子に座りなおして、罰が悪そうに謝ってくる。

 「ごめん。 忙しいあんたに、迷惑だよな。」

 そう言うと、自省を自分に強いるように、大人しくなる。
 『そうか・・・。』
 ロイは、何となく、エドワードの今までの言葉や態度の意味が、わかったような気がした。
 彼は彼なりに、どうやら自分に迷惑をかけないようにと、気を使ってくれていたらしい。
 ついつい、不遜な態度ばかり目に付くが、裏を返せば、それも、
 迷惑をかけないようにとの彼なりの、虚勢なのだろう。
 わかってしまえば、先ほどのエドワードの言葉の意味も察せられる。
 彼は、きちんと自分の、自分達の事を理解している。

 エドワード達の後見人と言う立場は、ロイにとっては有益な事も発生するが、
 それに付随するように、莫大な面倒も背負うことになる。
 ロイ自身、そんな風には思っていないが、
 どうやらエドワードは、思ったより気を配るタチのようだ。
 エドワードのロイに対する態度の裏を返せば、
 引け目から来ているものが多いのだろう。
 1度として目にした事のなかった彼自身に触れてみれば、
 思い悩んでいた事が、馬鹿らしくなるほど、簡単に解ける。
 ロイは、浮かんでくる笑みを抑えきれずに、エドワードにわかるように、
 伝わるようにと、殊更、ゆっくりと、出来るだけ優しく語る。

 「エドワード、君が何を気にしているのかは知らないが、
  君の、君達の事を迷惑だとか、負担だとか、思った事はないよ。
  それよりも、こうして時間を過ごせた事を、心から、
  心底楽しいと、嬉しいと思ってる。
  だから、次も、ぜひ、話を聞かせてくれる時間をくれないかな?」

 ロイの言葉が、すぐには理解できなかったのか、
 茫然と口を開けたまま、ロイを見返してくる。
 ロイは急かす事無く、エドワード自身が理解できるまで、
 優しい笑みを浮かべながら、見守る。
 しばらくすると、動揺が隠し切れないのか、視線をテーブルの上に
 彷徨わせているかと思うと、おずおずと躊躇いがちに呟く。

 「で、でも、俺、俺ら、大佐に迷惑一杯かけてるし…。
 なのに、文献とか、情報とかって色々してもらってて、…何も返せないし…。」

 「エドワード。」

 意識して名前を呼ぶと、弾かれたように顔を上げて、ロイを見てくる。

 「迷惑じゃないから。」

 1番伝えたいことだけ、伝える。
 今の彼には、それ以上は受け止めきれないだろう。
 だから、1番知ってて欲しいことだけ、簡潔に伝える。
 『君らの事を、迷惑だ何て思ってもいない。』と。
 賢い彼なら、短い一言から、きちんと読み取れるはずだ。
 しばらくロイを凝視していたエドワードの表情が、泣き笑いのように歪む。
 そして、小さく消えそうな言葉が、震える唇から、うつむく項を紅く染めながら零れ落ちる。

 「うん…、ありがとう。」




 その後、会う日を約束してやり、自宅に招待もしてやる。
 もちろん、アルフォンスも一緒にと。
 エドワードは照れながらも、素直に喜びを表して、
 ロイにお礼の言葉を、ぶっきらぼうながらも、きちんと伝えてくる。
 時刻も遅い事もあり、風呂を勧めてベットの半分を、提供してやると、
 あっと言う間に規則正しい寝息が届いてくる。
 ロイは、彼のその無防備さを、恨めしく思いながらも、
 濡れた髪を拭きながら、そっと、エドワードの寝ている横に腰掛ける。
 そして、ほどいて流れ落ちている金糸を一房掬い上げると、
 いつかと同様に、想いの全てを込めながら、口付けを落とす。

「好きだよ、エドワード。」

 以前と、全く同じ言葉を告げているのに、
 あの時には、苦く苦しい思いしか抱かなかった。
 が今は、心から素直に告げれる。

 自分の見た事の無い彼を知って、ロイの中にあった躊躇いや後ろめたさが、
 消え去ったからだろう。
 どんな運命の気まぐれか、今日この街で、エドワードに出会えた幸運を噛み締める。
 思わず、エドワードが文句を垂れていた、古書屋に感謝したい位に。

 今はまだ、抱きしめる事は出来ないでいるが、手を伸ばせば、
 触れれる距離に寝ている、小さな愛しい人を感じながら、ロイも眠りにつく事にする。


 翌朝。
 食堂に現れたエドワードの姿に、見知りのメンバー達が驚きと
 からかいを含めて構う。

 「大将、そそっかしさが運の尽きだったようだなー。」

 笑いながら、エドワードの頭をかき混ぜるハボックに、
 エドワードが、反発するように声を上げる。

 「うっせー!  頭混ぜるのやめろよな!
 せっかく、大佐に編んでもらったのに、くしゃくしゃになるだろう。」

 エドワードから返された言葉に、思わずハボックが手を止め、まじまじとエドワードを見る。

 「えっ?えっ? 大将、今なんて・・・。
  大佐が編んだって・・・。」

 呆気に取られているハボックと周囲の者を気遣う間もなく、
 ロイに呼ばれて、素直に一緒に席につくエドワードを、
 今までの事情を知るメンバーが、驚いたように眺める。
 皆と離れて座った二人は、今までの犬猿の関係が嘘のように、
 和気藹々と、楽しげに…、
 少しばかり、そこには入り込みづらい雰囲気を周囲に与えながら、食事をしている風景を見せている。

 「一体、どうしたんだ・・・?」

 茫然としている男達を尻目に、唯一の女性であるホークアイは
 少しも動揺した様子も見せずに、簡潔に感想を告げる。

 「仲良くなって良かったわね。」

 その言葉に、釈然としないながらも、はぁと曖昧な返事を返しながら、
 仲睦まじい二人の様子を眺めていた。

 帰るエドワードが、いいと断るのにも構わず、
 ついでだからと駅まで送ると、言い張るロイと一緒に、
 深夜に歩いた道を、今度は日の中を並んで歩く。
 夜の闇の中では見えにくく、わかりにくかった街も、
 こうした日の中では、明るい賑わいを見せている。
 見慣れぬ街で見知らぬ人々が沢山いる。
 でも、本当に1番見知らぬ人間だと思うのは、
 今、自分の横を嬉しそうに歩いている男かも知れない。
 そんな不思議な気持ちを抱きながらも、話しかけられてくる言葉に、
 機嫌よく返事を返しながら、長くない道を歩いていく。

 「じゃあ、気をつけて。
 約束の日を忘れて、勝手に旅立ったりしてない事を願うよ。」

 からかうように、でも、本当にそう思っている事を感じさせるロイの言葉に、
 エドワードも笑いながら返す。

 「あんたも、仕事溜め過ぎて、約束がおじゃんにならない事を祈ってるぜ。」

 「ああ、まかせなさい。
 戻ったら、溜まっている書類も、あっと言う間に片付けて見せるよ。」

 自信満々に、胸を張って告げられた言葉に、
 エドワードも「楽しみにしてる」と、素直に告げる。
 そのエドワードの言葉に、ロイが余りにも嬉しそうな笑顔を
 浮かべるから、思わす見惚れてしまった。

 「どうしたんだい?」

 急に黙り込んだエドワードに、不審そうに尋ねてくる。
 屈んで、覗かれるように掛けられた言葉に、エドワードが、
 真っ赤な顔をして、ブンブンと首を横に振る。

 「な、な、何でもない!
 じゃ、じゃあ、俺、もう乗るからな。」

 いきなり強く言い切られて、驚く大佐が、その後、
 あんまり、残念そうにしているから、つい言ってしまう。

 「すぐ会えるんだからな。
  待ってるから。」

 エドワードがそう告げると、ロイは虚をつかれたのか、
 目を丸くして固まってしまう。
 その隙に、手に一杯持たされた手土産と一緒に列車に乗り込んで、
 まだ、茫然と立ち尽くしているロイの傍の席に腰を落ち着ける。

 よいしょと車窓を上げる。

 「んじゃ、大佐。
 ほんとにもういいから、仕事に戻れよ。
 あんまりサボってると、中尉に叱られるぜ。」

 「ああ、そうだな、そうしよう。」

 言葉とは裏腹に、全く足を動かそうとしないロイに、
 エドワードが苦笑を浮かべると、相手も同様の表情を返してくる。
 けたたましく発車の汽笛が鳴らされると、
 ロイは、ゆっくりと1歩後ろに下がり、小さく手を振ってくる。
 列車が動き出して、後方にロイの姿が流されていくのにも関わらず、
 まだ、じっと動かずに見送る相手に、エドワードは車窓から乗り出して、大きく手を振ってやる。

 「じゃあなー!
 今度は、イーストで会おう!」

 エドワードの声が届いたのか、ロイも大きく手を振り返して、
 何かを叫んでいるが、エドワードには聞こえなかった。

 でも、ちゃんと聞こえた気がする。
 『今度は、私達の街で。』  と。


 ~ Fin ~




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