Too stupid to fail

Too stupid to fail

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

妖妖妖

妖妖妖

Favorite Blog

じゃんす的北京好日… じゃんすーさん
Movie Starのおいし… Movie Starさん
北京街角中国語 peking_duckyさん
ヘンかわおいしいお… artlabova-goodsさん
羅布亭通信 はな☆たろうさん

Comments

みんな集まって♪@ みんな集まって♪ みんな集まって♪みんな集まって♪みんな集…
すぐに遊べるゲーム@ すぐに遊べるゲーム すぐに遊べるゲームすぐに遊べるゲームす…
あなたにピッタリ@ あなたにピッタリ あなたにピッタリあなたにピッタリあなた…
イカセてほしい@ イカセてほしい イカセてほしいイカセてほしいイカセてほ…
大胆過激な@ 大胆過激な 大胆過激な大胆過激な大胆過激な大胆過激…

Freepage List

2005.07.17
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
友人宅では遅くまで話し込んでしまい、結局その日はホテルには戻らず泊まることに。翌日、日曜の朝7時のハーバード大学構内を友人と歩いて駅まで行く。キャンパスの中では、夏季講習会に来た留学生と思しき色んな肌の若者たちが集っている。朝早くから皆でどこかに行くのだろうか。その他には、中国人、韓国人観光客がちらほら。不思議なことに、こちらに来てから空港以外では全く日本人を見かけなかった。どこに行っても見かけるのは中国人、韓国人ばかり。昔はどこに行っても、日本人がたくさんいたような気がするのは、単なる気のせいか?駅で友人と別れて電車に乗ってホテルに戻り(こちらの電車システムはわかりやすい)、朝食を食べてからチェックアウトを済ます。あっという間だったけど、濃い旅だった。もっとも、私の旅はいつも濃いのだけれど(笑)

機上ではあまり眠れない私は、行きの成田で買っておいた高橋哲哉の「靖国問題」を完読。5月の靖国神社で受けたショックがあまりにも強すぎて、あれからずっとその場所に取り憑かれている。もっと早くこの本も読みたかったのだけれど、仕事に忙殺されて読まずじまいになっていたのだった。哲学者の本らしく、論理的にすっきりポイントを突いて書かれたこの本は、新書ということもあってか非常にコンパクトでわかりやすい。私が靖国で感じたあの薄気味の悪さの正体をずばり言い当ててくれているので、思わず線を引きながら読んでしまう。すなわち「靖国信仰」とは、日本の国家教であり、戦場における死の悲惨さ、おぞましさを徹底的に隠微し、それを聖なる世界へと昇華させると同時に、戦死者の遺族の悲しみ、むなしさ、わりきれなさにつけこんで「名誉の戦死」という強力な意味づけを提供し、人々の感情を収奪していくイデオロギー装置である、と。ただし、このからくりは日本固有のものではなく、世界各地で行われてきたことではある。いかなる国家も、この装置がなければ、戦争なんてできないからだ。つくづく「国家」とは、厄介なことだと思う。しかし、人間も社会も、成熟課程を進んでいけば、おのずから「国家」の役割も劇的に変わっていって、その先にあるものは国家を超えた「何か」なのではないか、と私は思っているのだが、その「何か」がどういうものなのか、まだよくわからない。

希望を持って生きる、ということが、こんなにむずかしい時代になってしまって、考えても考えてもどこにも行き着けないし、何もわからない。それでも「考える」ことによってのみ、人は不気味な津波に飲み込まれることなく、その「何か」に辿りつけるのかもしれない、と信じて何とか毎日を過ごしている。

日本に戻ったその日、東京では梅雨があけたことを聞いた。今年もまた暑い夏がやってくるのだなぁ、と思いながら、一方ではこんなことをつらつらと考えていたのだっ
た。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.07.24 21:11:58
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: