ポーランド



ホテルにチェックインし、シャワーを浴びて、ホテルのレストランで、同席したドイツ人と食事をしながら色々話をしていた。

食事の手を止めて何気なく顔を上げると、数名の女性が窓際に立っており、皆一斉にこちらを見つめているではないか。

全員若い金髪のポーランド美人。
その内の飛び切りの美人と目が合った。
聞こえないが、何かこちらに向かって話しかけている。
見ると、こちらに向かって歩いてくるではないか。

ドキッ、
我々のテーブルの空いている席に座り、僕に向かって、

'Are you free at this evening?'

えー、頭は真っ白、
突然の事で、目はパチクリ、咄嗟に、

'I am sorry, but I will be busy at this evening.'

勿論夕方は何も用事が無く暇だったのに。

諦めた彼女は、壁際に戻っていった。

一緒にいたドイツ人曰く、これはワルシャワのレストラン、バーでは、一般的な光景で、外国人と仲良くなりたい若いポーランド女性が、外国人のいるホテルやレストランにたむろしているとの事。

勿論ドルの価値が高いので、ドルも欲しいらしいが。
後で分かった事だが、黒髪の日本人は、金髪のポーランド女性にもてるらしい。

滞在中レストラン、バーには何度か行ったが、それらの女性と目を合わせると、しつこく付きまとわれるので、目を合わせないようにした、と言う記憶が有ります?

ベルリンの壁崩壊後(1990年)、何度か再びワルシャワを訪問しましたが、ポーランドも豊かな国に変貌し、始めての出張で経験した、あのエキサイティングな情景は、殆ど無くなっていました。

あれは、黒髪の日本人がもてたのではなく、単に彼女たちが貧しかっただけのようです。
(日本人が金髪の女性に持てるわけが無いじゃん)


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: