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七事式



稽古場に大勢の弟子が集まると、ただ一筋に点前をするだけでは、一座の空気が厳粛になってしめりすぎるし、

あるいはその逆に、世間の雑談にまぎれて緊張を欠くことになり、うまくゆかないとのことで、如心斎が、

実弟の裏千家一燈宗室や、室長意・塗師宗哲・田沢戸右衛門・川上不白・堀内宗心・楽左入・

官休庵宗守・無学和尚らと相談しつくり上げたものです。



 ◆ 七 事 ◆
・花月

・且座

・数茶

・一二三
・回り花

・回り炭

・茶カブキ
(花月からの左4つが如心斎によって工夫制定、

 右3つは利休の時代より行われていたものを、

 如心斎が式法を整備し、七事式に入れたと

 考えられています。) 



この七事式とは、あくまでも稽古のための手段であって、目的ではありません。

このことは、横井淡所次太夫がまとめた「茶話抄」による、花月(花鳥)のはじまりで明らかにされていまして、

一般に七事の式と呼ばれるように、常に公開の席上で行われるようにつくられています。本来の茶の湯とは少し

意味の違ったもので、如心斎当時は、稽古・習練が極めて熱心で厳しい時代であったので、稽古もこのように

晴れがましい場所で行うことで上達すると考えられていたようです。



花月をはじめ七事式では、所作進退を極めて厳格にすることが要求され、一般に席中で菓子を食べることも

許されません。数茶のときに、わずかに軽い菓子が出されるにすぎません。

これは、席中で菓子を食べることで、稽古の座が乱れることを好まないからです。

且座では薄茶があるにもかかわらず、通例の干菓子を出さず、飾り菓子(見るだけ)を出します。



七事式を行う心持ちは、

  花月が最も厳格でかたいもので雑談など許されませんが、

  中道の且座では、終わり頃の薄茶にでもなれば閑話が許されます。

  さらに数茶はやらかいものとされるので、終始ゆるやかにするのがよい、  とされます。





■ 普通の茶の湯点前との違い ■





一、道具の拝見において、正客と末客が出会って、正客から拝見物を返すことをしない。

   (つまり、末客から、すぐ亭主に返す。)

一、薄茶の場合に、客相互と亭主への挨拶および拝見を省略する。

一、茶道口はいちいち閉めず、開けたままにしておく。

一、茶カブキのように扇子を必要とするとき以外、客も扇子を持たない。

一、亭主の座で、立って向きを変えるて帰るとき、普通の二つ引きの足さばきでなく、「三つ引き」で回る。



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