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◆さまざまな道具



花入:花を入れる器のことで、起源は仏前の供花のための花瓶。材質は金属、磁器、陶器、竹、籠、瓢、漆器などの種類がある。床に置くもの、掛けるもの、吊るタイプがあり、籠の花入は原則として炉には使用しない。花入には、真・行・草の格があり、基本的に、金属の古銅や中国から渡来した陶磁器は真、陶器で釉のかかったものは行、釉のかかっていないものは草、竹や籠は草の格。

香合:炭道具のひとつで、香を入れる蓋付の容器。身を清浄にし、炭の臭いを除くために、炭点前のときに必ず香をたきます。炉には練香を使うため陶磁器の香合を、風炉には香木を使うので、漆器や木地の香合を用います。炭点前を省略するとおきは、床に飾る。


釜:湯を沸かすためのもので、現在はほとんどが鋳鉄製(ちゅうてつ)。茶の湯の釜としては鎌倉時代の末期に、筑前芦屋の釜師がつくったのが最初。唐物の茶入れや茶碗がもてはやされるなかで、釜に限っては日本のものだけ。釜の種類も多く、主なものに新形釜(しんなりがま)、富士釜、雲龍釜、四方釜、筋釜、筒釜、丸釜がある。

炭道具:炭点前に使用する道具。炭斗(すみとり)、火箸、羽箒、鐶(かん)、釜敷、灰器、灰匙を指し、香合も炭道具に含まれる。炭には、胴炭、ぎっちょ、丸管炭、割管炭、点炭、枝炭などがあり、炉と風炉では大きさが違う。

風炉:5月~10月まで使用。材質は、土、唐銅(からかね)、鉄、陶器などさまざま。

炉縁:11月~4月までの間は炉の季節。炉縁は炉にはめ込む木の枠のことです。真塗、蒔絵、木地があり、真塗と蒔絵の炉縁は広間に、木地のものは小間に使われる。

茶杓:茶杓のルーツは中国から伝わった象牙製の薬匙といわれ、それを模した節無の竹製の茶杓がつくられた。その後、武野紹鴎(たけのじょうおう)が元節の茶杓を考案し、利休の中節の茶杓をつくり好んで用いた。材質は竹のほかに松や梅、象牙などで、それぞれ真・行・草の格がある。

茶入:濃茶を入れる陶製の小壷。唐物(中国渡来物)、島物(中国と高麗以外の外国品で産地が不明)、和物(国産品)があり、和物には備前、信楽、高取、瀬戸など多くの窯で焼かれている。形もいろいろで、肩衝(かたつき)、茄子、耳付、文琳(ぶんりん)などが代表的。蓋は象牙製で、金襴や緞子、間道、更紗の名物裂(めいぶつぎれ)などでつくった仕覆を着せて用いる。

薄茶器:代表的なのが棗で、植物の棗の実に形が似ていることからついた名。黒塗りのものが一般的で、大きさにより、大棗、中棗、小棗と呼んでいる。蒔絵をほどこしたものや木地、竹、一閑張、籠のものもあり、形も中次、寸切、吹雪など、さまざまな種類がある。

茶碗:唐物、高麗物、和物に分類される。唐物では、天目茶碗が有名でそのほかに青磁や染付がある。高麗物には井戸、三島、刷毛目(はけめ)、粉引、斗々屋(ととや)などがあり、中でも井戸は侘び茶にふさわしく、人気がある。和物には、萩、唐津、瀬戸、高取、朝日、薩摩などのほかに、利休が茶の湯用に長次郎につくらせたという楽茶碗がある。「一楽二萩三唐津」の言葉がある。

菓子器:主菓子用には菓子椀をはじめ、縁高(ふちだか)、銘々盆(めいめいぼん)、食籠(じきろう)、鉢など。干菓子用は形もいろいろで、材質も塗物や陶磁器のほかに一閑張(いっかんばり)、木地、金属なども使う。

水指:材質は陶磁器、木地、金属などで、形も実にたくさんんお種類がある。

棚:茶道具を飾るためのもので、中国の台子が原型。大棚と小棚に分けられ、大棚は紹鴎袋棚(じょうおうふくろだな)、及台子(きゅうだいす)、長板、小棚は高麗卓(こうらいじょく)、山里棚、二重棚、三重棚、旅箪笥、桑小卓(くわこじゅく)などが代表的。材質は、桐、欅(けやき)、松、竹、梅などで、木地、真塗、溜塗などの種類がある。小間では使用しない。

柄杓:炉用は切止と呼ばれる、柄の端が皮目のほうに切ってあり、風炉用はやや小ぶりで、切止が炉の逆になっている。差し通しは、台子や長板の総飾りに用いる。

蓋置:竹の引切は利休が考案したものといわれ、いかにも侘び茶にふさわしい蓋置である。炉には中節、風炉には天節を用い、節無はどちらにも使う。竹のほかに陶磁器や金物製のものもあり、火舎香炉(ほやこうろ)や五徳、三人形、蟹など多種多様の形がある。


建水:唐銅(からかね)、砂張(さはり)、鉄、陶磁器、曲げ物のほか、形は棒の先、合子形、えふごなどがある。

水次:唐銅や南鐐などが使われ、利休は腰黒やかんを好んだといわれている。ほかに片口の形があり、木地、塗、陶器製などがある。

その他:煙草盆と円座、銅鑼や喚鍾(かんしょう)、露地下駄や露地笠もある。折敷(おしき)、飯椀、汁椀、煮物椀、飯器、湯次、向付、燗鍋、盃、八寸などの専用の道具が用いられる。



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