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◆季節の茶菓子


打物(うちもの)や落雁(らくがん)、州浜(すはま)、有平糖(あるへいとう)、麩焼煎餅(ふやきせんべい)などが用いられる。

春(2~4月):水田に張った氷が割れた様を表現した「薄氷」(五郎丸屋)、一足早く春を告げる「ねじ梅」(鶴屋八幡)、「菜種の里」は鮮やかな黄色が印象的(三英堂)、打物の「桜」、有平糖の「千代結び」と「土筆(つくし)」、生砂糖の「蝶」と州浜製の「蕨(わらび)」(太市)、「うすべに」のうっすらと紅い色は春そのもの(末富)

夏(5~7月):「藤団子」の五色の輪は五穀豊穣を意味している(きよめ餅総本家)、利休が茶菓子にしたといわれる麩の焼をヒントにした「利休ふやき」(菊家)

秋(8~10月):麦の香ばしさと色合いが秋らしい「春落雁」(三柳屋総本店)、紅葉と川の流れを紅白の色であらわした「山川」(風流堂)

冬(11~1月):「光琳菊」と「聞く葉」、「通い路」、「銀杏」は秋の風情がたっぷり(太市)、雪国の菓子らしい「越乃雪」(越乃雪本舗大和屋)、煎餅に芒の焼印を押した「すすき」(太市)、自然を巧みに表現した「霜柱」(九重本舗玉澤)、清楚な「水仙と葉」(鶴屋八幡)、落ち着いた色合いの「もみじ」(太市)

主菓子は濃茶のときにすすめられる生菓子のことで、きんとんや薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)、練り切りなどの種類があり、濃茶にふさわしいボリュームと味わいに富んでいる。

春(2~4月):雛の節句にぴったりな「いただき」(鶴屋八幡)、「藤のやどり」は藤の花がモチーフ(花園万頭)、日本最古の餅菓子といわれる「椿餅」(虎屋)、一輪の桜を見事に意匠化した「嵐山」(虎屋)、白い雪の下で萌え出る新芽の緑が清新な「下萌え」(虎屋)、桃をかたどった西王母(源太)

夏(5~7月):飴を涼感のある葛で包んだ「水仙饅頭」(虎屋)、白きんとんに水色の寒天の琥珀が涼しげな「打水」(虎屋)

秋(8~10月):清楚な白菊一輪を薯蕷饅頭にした「山路の菊」(虎屋)、秋の七草、桔梗をデザインした「桔梗餅」(虎屋)

冬(11~1月):砂金を包む袋に見立てた「砂金袋」(鶴屋八幡)、紅と白の粒が晩秋を感じさせる「残紅」(花園万頭)、草餅と黄色のきんとんが楽しい「福寿草」(花園万頭)、緑のぼかしに梅鉢型、井桁、垣根の焼印をつけた「織部饅頭」(虎屋)、昔ながらの味の栗餅(源太)、「冬うらら」は小豆入りの浮島と羊羹、かるかんを組み合わせたもの(松華堂)


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