思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

親としての在り方



私は、自分の『親としての在り方』を、

もう一度見直す必要があると思いました。

そして、自分のそれまでの子育てを振り返ってみました。


私は『この子にはムリだから』と、勝手に解釈し、

本人がやるべきことを、すべて私が、

先まわりしてやってきたことに気づきました。


また、私は、人に何かを要求する事が苦手な性格で、

子どもに対してだけでなく、私がやってしまう方が良いと思っていました。


そのくせ、仕事に家事、家族全員の身の回りの世話、手抜きが出来ない性格・・・

なんで私だけ、こんなに大変な思いをしなければいけないのだろうと、

いつもストレスを感じていました。


私は、ドロシーに転ぶ機会を与えてあげなかったのです。


例えば友達の事でも、ドロシーはこの子と仲良くしたいのに、

うまく声をかけられずにいるんだなと先読みし、

私が先に、その子のママと仲良くなって、

約束を取り付けてきてしまいました。

私は誰とでもすぐに仲良くなれる性格なので、それが私にとって一番楽な方法でした。

そして次第にそれが当たり前になっていました。

そんな私のせいで、ドロシーは いつも受身で、

自分から動き出す事が出来なくなってしまったのです。


トラブルや困った事が起きた時、自分ひとりでは対処出来ずに、

私から離れる事を恐れ、そして、学校に行けなくなったのです。

私にしがみつき、抱っこ抱っことせがみ、赤ちゃんのような言葉使いと行動、

絵本とぬいぐるみを抱き、空想に浸り、

私の姿が見えないとパニックを起こす・・・

そんな日々の中で、私は自分が今、何をすべきなのかが、ようやくわかってきたのでした。


私に必要なのは、まず、この子の力を 信じて任せる こと、

先回りしない事 だと気づきました。

そして、私は生活の中の一切の手出しをやめる事にしました。

ドロシーが自分から要求するまで待つことにしたのです。


こうやって意識してみると、

今まで自分がどんなに手出ししてきてしまったのかと驚きました。

自分から求めてきた時は、ちゃんと答えてあげ、

でも、求めもしないうちから先回りしてやってあげたりしない、

そう決意しました。

それでもつい、何も要求されていないのに、先まわりし、

やってあげてしまったりしましたが、出来るだけ努力しました。

すると、たった2日ほどで、ドロシーに変化が出てきました。


表情が明るくなり、自分から友達に遊ぼうと誘いました。

これはODになる前から考えても、本当に珍しいことでした。

ドロシーはお友達から誘われて遊びにいくことはあっても、

自分から誘うという事はしたことがなかったのです。


子どもというのは、順応が早いです。

心がらみの問題は、とかく時間がかかると思われがちですが、

それは親の心を変えるのが難しいからなのでしょうね。

ここはむしろ親である私の正念場だと思いました。


ドロシーの行動の全ての選択は、全てドロシー自身にゆだねる。

その小さな達成感の積み重ねが、

ドロシーの心のエネルギーを膨らましていくことを信じて、

私はドロシーの自主性を見守る姿勢をとることを決意しました。



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