渋谷駅ですれ違った少女



渋谷駅ですれちがった少女、私が山手線の電車から降りるとホームにいつから立っていたのか、私の方を見て、少し不安そうでもあるが微笑んでいた。手には何か荷物を持っていた。しかも両手に一個ずつである。私は、後ろからの人の流れもあり、その娘が気にもなったが、そのまま流れにのってその娘の前を通り過ぎてしまった。そしてそのまま改札口を出た。あれから、25年その風景を思い出す。私も若かった20才の青年だった。一声かけていれば、同じ思い出でもそこにはあのかわいらしい彼女の声もいっしょに記憶に残ったものを。残念である。


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