君の後ろ姿


覚えています ためらいがちな記憶の中で
君はうつむいたまま サヨナラを言ってかけだしていく
そんな君の後ろ姿 僕は訳もわからず見送った
君はサヨナラの意味さえも知らず 僕に別れを告げたんだ
冷たい雨に打たれて 君の姿も消えて行く
僕のズボンのポケットには
君と行った映画の半券だけ

君と別れ行くときの 夕日がやけに赤く見えたのを
覚えています ためらいがちな記憶の中で
君の思い出を探し 僕は街を歩き続けた
疲れ果てて見る夢は どうか楽しいことのように
君はサヨナラの意味さえも知らず 僕に別れを告げたんだ
大人になった今でも 想い出す君のことを
僕の時間の中ではあの頃のままで微笑んでいる


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