代々木ゼミナールの15番教室



生活環境は最悪だった。兄貴との6畳一間の生活、一日ごしに銭湯へ行った。まるで「神田川」の世界だった。そのアパートの大屋さんは1階に住んでいた。おばあさんがおり、奥さんは明るくてきれいなひとだった。旦那さんもひとあたりのいいひとだった。また娘さんが2人いて、奥さんに似て美人だった。いつもバスと山の手線を利用して、マンモス予備校の「代々木ゼミナール」へ通っていた。そこの授業料は全て、兄貴が出してくれた。本当にいい兄貴である。東京生活は約1年だったけど人生最高の楽しいときであった。「兄貴、ごめんね」エンジョイしすぎたようだね。



代々木ゼミナールの15番教室

代々木ゼミナールに週に1時間だけ、音楽の時間があったんだ。ここでは誰も彼もが前に出てきて音楽に関して好きなことができたんだ。だから、ぼくもへたなギターで弾き語りをした。そのうち、いっしょに合わせてくれる人がでてきた。例えば、バイオリーンとか、いっしょにギターを弾いてくれたりとか。とても楽しかった。このクラスを受け持ってくれたのがコウズキユミ先生だった。とても明るい先生でした。神永さんとの出会いもここだった。そして、みんなとの出会いもこの教室でした。


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