恋☆いろいろ☆★☆

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愛情と友情~前編~


もちろん、大学なんて行けるはずも無く
かと言って、就職するほど大人でも無く
浪人をしてみた。

大学に行くように教えてくれるところだけれど、
本当は、自らが”やるぞ!”と、思わなければ
身につかない所。

大学に入るという目的もなしに行った私には
”みせかけ”の学校でしか無かった。
両親には申し訳ないけれど。

ここで、私は小学校と高校が同じだったMと
一緒に行動することが多かった。
彼女は、かわいらしい性格で
周りの友人達からも非常に好かれていた。
不思議なことに、そんな彼女がいつも一緒にいてくれた。
他の人との付き合いは苦痛だったけれど
彼女と一緒に過ごすことは、とても好きだった。

ある日、そんなMが
「いい人見つけたの!格好良いんだよ!」
と紹介してくれた人がいた。

Cさん。予備校にいる、バイトの先輩チューターだ。
外見は、阿部寛似で背も高く、
ノーベル賞を取った、田中氏と、同じ大学・同じ学部の人。
私とCさんは、最初から妙にウマが合った。
男同士の友情、もしくは、兄妹みたいな、そんな感じの・・・。

MはCさんを、どんどん好きになって行っていた。
私は、応援していた。
Cさんには、遠距離恋愛をしている彼女がいることが分かった。
「どうしよう」と悩む彼女にエールをおくっていた。

夏休みに入り、予備校は夏期講習の真っ只中。
全国的に有名な、地元の祭りにCさんを誘った。
「一緒に、見に行きませんか?」と。
3人で行った。
今思えば、これが間違い。
2人で行かせれば良かったのに・・・。



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